第4章:セイテツの門と魂の石
これで第4弾になります
5日間の集中トレーニングを終え、二人はわずかな荷物をまとめ上げた。レンの手はタコだらけになっていたが、今ではレイコンの外套を長時間安定して保持できるようになり、レイコンの打撃の威力を大幅に高めることができた。
「今日はこれで十分だ!」と、ヒロアシは上機嫌で叫びながら、巨大な緑色の巻物を背中に縛り付けた。「文明の世界へ向かおう。君も広い世界を見る時が来た――さあ、セイテツへ!」
徒歩での旅は、日陰の茂みから抜け出し、広くて賑やかな交易路へと続いた。数時間後、木々の間がまばらになり、レンの息をのませるような光景が目の前に広がった。それは、鋼と交易の巨大な首都、セイテツだった。灰色の石で築かれた、数メートルもの高さの巨大な城壁が空へとそびえ立ち、その上には塔や重厚な門が聳え、そこからは旅行者、商人、戦士たちの絶え間ない人波が流れ出ていた。
巨大なアーチ型の門をくぐると、レンは文字通りその光景に圧倒された。至る所に人が溢れかえっていた。石畳の広い通りの両側には無数の露店が軒を連ね、家々の間を縫うように響き渡る賑やかな声が響いていた。
「海岸から直送の新鮮な魚!お買い求めください!」
「最高級の鎧のプレートと、純度の高いセイツ鋼の刃!」
「すべての戦士のための薬草と希少なポーション!」
焼けた肉、香辛料、そして焼きたてのパンの香りがレンの鼻をくすぐった。彼は生涯、人里離れた場所で、常に警戒を怠らずに生きてきたため、その光景に魅了され、周囲を見回した。
ヒロアシは弟子の驚きの様子に気づくと、心から笑い、彼の肩を力強く叩いた。「すごいだろう? だが、油断するな、坊や。ここには、森とはまったく異なる危険が潜んでいるのだ。」
男はついに、賑やかな大きな広場に足を止め、アカデミーの旗で飾られた目立つブースを指さした。「さあ、レン。君も十分に強くなったのだから、次は次のステップに進む時だ。エルドラン・アカデミーに入学するんだ。あのブースに行って、僕が君の後見人だと伝えて、入学試験に合格してこい。」
レンは戸惑ったようにまばたきをした。「先生はどうするんですか?」
「俺は……極めて重要な科学的な調査をしなければならないんだ! 今晩、キャンプ場で会おう!」ヒロアシは怪しげにニヤリと笑い、背を向けると、人混みの中を大股で歩き去っていった。レンは、またしても街の温泉へと直行することになるだろうとすぐに悟った。彼は諦めたように目を転がした。
それでも、レンは屋台へと向かった。そこには、有名なハイブリッド一族に間違いなく属する、若くて熱意あふれる女教師が座っていた。彼女は頭にふんわりとした猫耳をつけ、テーブルの後ろで揺れ動く長い猫のしっぽをしていた。
彼女フェン一族の出身に違いない」と、レンの頭にふっと浮かんだ。
女性はレンをじっと見つめると、目を大きく見開き、ほんの一瞬のうちにレンをテーブル越しに自分の方へ引き寄せた。「おい、そこの君! 将来有望そうな若者だね! エルドラン・アカデミーの入学試験を受けたいか?!」
「えっと……はい、 受けたいです」と、レンは少し不意を突かれた様子で答えた。
猫の姿をした女教師は、顔中を笑顔に輝かせた。「素晴らしい! それなら、名前と生年月日、そして保護者の名前を教えてくれればいいわ!」
「僕の名前はレン。2012年1月14日生まれ。そして、僕の保護者はゴレン・ヒロアシです」と、レンは落ち着いた口調で言った。
彼女は熱心にそのすべてを羊皮紙に書き留めた。「素晴らしい、これで正式に申し込み完了よ!試験は1週間後に行われるわ。」突然、彼女はバッグの奥深くをまさぐり、神秘的な輝きを放つきらめく水晶を取り出し、レンの手に押し付けた。「あ、忘れるところだったわ――これ、食べてね。」
レンは水晶をじっと見つめ、片方の眉を上げた。「これを……食べるの? 一体全体、なぜ?」
「まあ、あなたのネクサスを解放するためよ、もちろん!」彼女は陽気に叫び、手を振った。「誰にでも魂の奥底にネクサスがあるの。でも、ソウルストーンを摂取しなければ、それは永遠に封印されたままよ。それなしじゃ、試験で先へ進めないわよ!」 そう言うと、彼女は少し身を乗り出し、真剣な口調でささやいた。「でも、よく聞いてね。もしうっかりこれを二つ食べてしまったら、魂の力が衝突して、内側からあなたを引き裂いてしまうの――それを『魂の崩壊』って呼ぶの。だから、一つだけにしておいてね!」
レンは喉をゴクリと鳴らし、水晶を見つめた後、ついにそれを口に運んだ。奇妙な、温かみのあるチクチクとした感覚が胃のあたりに広がっていった。
「あ、そうそう」と、彼が背を向けようとしたとき、先生は彼の後ろから声をかけました。「私はリオラ・フェン、アカデミーの教師よ。頑張ってね、レン!」
師匠がまた温泉でふらふらしているだろうと頭の中で思いながら、レンはあの老いたトラブルメーカーを迎えに行くために歩き出した――エルドラン・アカデミーで待ち受ける過酷な試練に、覚悟を決めて。
お読みいただきありがとうございます。
フェン・クランはハイブリッドたちで構成されたクランであり、そのネクサスは主に、動物的な力を増幅させたり、変身させたりするものです。
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