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設定紹介③ その他~前章~

■大まかな状況


 ■魔王の復活と転生者召喚

 その世界では約300年に一度の周期で魔王の封印が解け復活すると言い伝えられておりそれに合わせて、シュウをはじめとする48名を教会が異世界から転生召喚する。


 だが預言では、実際に魔王が復活するのは10年後と言われており、『教会が権威を示すために無理矢理召喚した』『魔王復活なんて都市伝説か教会のでっち上げ』と貴族派閥に陰口をたたかれる始末。


 こういった、派閥同士の牽制合戦にシュウたち転生者は巻き込まれることになる。




■用語・名前など


 ■転生召喚と転生者

 異世界の住人が自分の世界の魔王を討伐するために、我々の世界に干渉。

 こちらの世界で死亡した人の魂を召喚し、自分の世界の人間の亡骸に憑依させて触媒とし受肉させる儀式が転生召喚。


 その儀式によって肉体を得た人々を転生者という。


 触媒となる肉体は15~18歳前後になる場合が多く、召還される魂もそれくらいの年齢の場合が多い。


 また転生者は転生前の元の世界の記憶を持ち、触媒となった肉体の記憶は持たないというが、ごく稀に例外もあるという。


 転生者は最低でも我々の世界のアスリート並の身体能力を持ち、神の加護を受ける事によってさらに人外の能力を発揮する。




 ■神の加護

 舞台となる異世界に存在する魂は、等しく誰でも神の加護を受ける。


 神の加護は、その人間が世界に与えられた役割(平たく言うと職業)を遂行するための力を強化する。


 その強化具合は理不尽で、例えば戦士の加護を与えられた少年は、非戦闘職の加護を与えられた熟練の戦士を軽々とねじ伏せるという。


 もちろん加護とは関係ない職業につくのは自由だが、加護なしとありでは競争にならないため、一部の例外を除いて加護に従った職につくのが通例となっている。


 転生者はその加護による強化の度合いが異常であり、戦闘系の加護を受けた転生者を、その世界の住人が傷つける事は不可能と言われている。


 また神の加護は段階レベルがあり、その加護に関係する行為を沢山行うと段階が少しずつ上がり、強化されていく。


 だがこの世界の住人はそのことは知らず、シュウはユニークスキル『攻略Wiki』によってそれを知ることができている。


 神の加護を受けるためには儀式が必要で、基本的に多くの住人が15歳で受ける。だが単なる慣習なのでどの年齢で儀式を受けても実際は問題ない。




 ■シュウの鑑定眼

 通常の鑑定眼はアイテムや魔物のみが対象であり、鑑定結果が音声で聞こえたり頭に浮かんだりすることで使用者が内容を知ることができるもの。


 だが、シュウの場合は有史以来3人ほどしか所有者が確認されていない『万物の鑑定眼』という特殊な鑑定眼となっている。


 そのため、見たもの全てを鑑定でき、人はもちろんのこと、建造物、土地、筆跡、剣筋や技や魔法、(アイテムによって視覚化した)音、読唇など対象が多岐にわたる。


 また彼だけの特殊な効果として、目の網膜にゲームのステータス画面に似たようなものが映し出され鑑定結果を文章で確認できる。その内容は通常の鑑定眼と比べ情報量が著しく多く、精度も極めて高い。


 その情報の精度は鑑定士のレベルによって左右され、レベルが低いと鑑定結果に内容が表れない。だが、シュウの鑑定眼の場合は自分のレベルのおよばない情報は伏せ字で表示され、どの程度まで自分が鑑定できているかを知る事ができる。


 そして通常の鑑定眼は鑑定する度に一回一回数分かけて発動させないといけないが、彼の場合は数秒で発動可能。また一度発動させると見る対象を変えるだけで別のものを即座に鑑定できる。




 ■攻略Wiki

 鑑定眼から派生したシュウだけのユニークスキル。元の世界の攻略Wikiを見るように、世界の情報を取得できる。


 その情報内容は鑑定眼と同じようにゲーム画面のウインドウのような表示が網膜に映し出され見ることが可能。


 鑑定眼と違い、対象物が目の前になくてもその情報を取得できる。また、その周辺情報も取得でき、例えば『戦士が強くなるにはどうすればいいか』のような問いの回答も得ることができる。


 ただ、自分の知識にない単語や概念は伏せ字によって表示され、内容を知ることができない。また、自分の鑑定士のレベルのおよばない情報も伏せ字表示される。

(鑑定眼の場合、レベルが足りていれば知識になくてもある程度の内容は表示される)




 ■レアリティ

 鑑定結果に出る、対象の貴重さの度合い。

 大体以下のような貴重度となっているが、目安であり(メリオールの変化装備など)食い違うケースもある。

 

 ランク1:どこにでもあるようなアイテム。日常品、使い捨て系。

 ランク2:量産の難しいアイテム。役立つアイテムは目玉商品となる。

 ランク3:腕利きの職人にしか作れない。貴重品。

 ランク4:限られた職人にしか作れない。国宝級。

 ランク5:現代では事実上作れるものがいない。伝説級。

 ランク6以上:現代の技術では再現や複製が不可能。神話級。


 一般的な鑑定士はレアリティ3までしか鑑定出来ないが、強力な鑑定士はそれよりも高いランクのアイテムを鑑定出来る。


 シュウは最初4まで鑑定出来る位だったが、最終的には6以上も鑑定出来るようになる。


 また、シュウが人間などの鑑定をしたときにもレアリティが出るが、それはアイテムとは違い世の中の影響度などが数値の基準であり、レアリティが高いからといって優秀なわけでも上等なわけでもない。




■場所・地名


 ■学園

 王都の外れにある、教会が運営する学園。


 もともとは王侯貴族や役人や豪商の子息の通うエリート校だが、転生者の召喚に合わせて転生者学級が臨時に新設された。


 寮や学食も開放されており、学園は転生者にとって学び舎であると同時に衣食住の保証された生活の場でもある。




 ■転生者学級

 転生者の召喚に合わせて新設された、転生者だけを集めた特別学級。


 転生者に対して、この世界のことやスキルや戦闘方法などを教えたり指導したりしている。


 ただあくまでも保護&要請なので無理矢理強制するような事はしておらず、成績の良い者には保護を厚くする、などのエサで釣っている。


 また頑張らなくても最低限の生活は出来るので、シュウやこよりのように気ままにやっている者もいる。




 ■王都

 王国の首都である城砦都市。正式名称はラルディア。


 人口9万人弱を誇る世界有数の大都市で、長距離転移を行える龍門まで兼ね備えた大陸の物流の中心地でもある。


 魔物に対するセキュリティも万全で、魔物が潜入しても立ち所に位置が分かる古代装置も完備している。




 ■雑貨屋

 レンが教会に寄付された雑貨屋を預かり、管理している王都内の店舗。

 シュウとレンの交流が切っ掛けで、雑貨屋として開業することになった。


 王都の入り口や中央から外れた位置にあるが、隠れた名店として業界内で名の通った店となっている。


 ちなみに、店の名前は『転生者シュウとレン姉さんの雑貨屋』みたいな名前を付けたいレンと普通の名前を付けたいシュウとの間で意見が平行線となり、正式な名前は決まっていない。




 ■転生者実戦訓練用ダンジョン

 元々は古代遺跡だったが、前回の転生者召喚時に転生者を訓練するためのダンジョンとして改造された。


 奥には隠し通路があり、その奥には『淡光樹』というめずらしい樹木が生息しているという。




 ■御前試合

 数年に一度行われるパーティー戦を主としたお祭り。

 王国内はもとより世界中から見物人が押し寄せる。


 内容は32人の教会関係者と王侯貴族が二人一組になってトーナメント戦を勝ち上がる内容だったが、転生者が召還されたこの年は、王侯貴族14名がそれぞれ転生者4~5名とくみトーナメント戦を勝ち上がるルールに変更された。


 ルールは王侯貴族のメンバーにタッチした方が勝ちという、けが人が出ないように配慮されたスポーツ的なルール(主人公談)




■設定


 ■人物名

  この世界の住人は身分によって自分の名に制限があり、王侯貴族以外が苗字をもつのを許されていない。


  また王家の血筋に連なるものは、父親か母親の名前をミドルネームとして受け継ぐ。


  転生者は男爵未満の準貴族の扱いになり、また転生前の風習もあり、苗字を持つことを許されている。



 ■時間単位

 この世界には以前の転生者によって伝えられた技術や情報があり、時間単位もそのうちの一つである。


 なので、この世界でも一年、一ヶ月、一週間などの単位は存在し、その意味合いも転生元の世界のものに近い。


 ただ、分や秒の単位にこだわるのは転生者ぐらいなもので、この世界に住む人のほとんどは1時間より少ない時間をあまり意識していない。


 また、1年が12ヶ月で365日なのは転生元の世界と同様だが、一ヶ月は30日に固定されており、余った5日に関してはどこの月にも属さない、神に祈りを捧げる5日間とされており、一部のサービス業を除いてはどこも休日となり、お祭りに参加するのが風習となっている。

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