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決心
「助けてほしいの」
「誰を」
「私の友達を助けて!」
「誰から?」
「自殺から」「してくれる?」
と言ってきたがその前に立っている少女、いや友達を信じるわけがなかった。断ろうとすると、
「やっぱりダメだよね。」
と、言ってきた。そして、ドアから出ようとしていた。その後ろ姿はとても悲しそうだった。俺は止めることは出来なかった。
2日後の月曜日、珍しく朝を早く起きた。2日間あの後ろ姿を忘れようとしたが無理だった。高校に行くと、教室は誰もいなかった。しかし、校舎の屋上に少女が立っていたので、急いで行くとそれは、あの時の人だった。
「ごめん。」
「どうして謝るの。」
「あの時の質問・・・」
「どうしたの。」
覚悟を持って俺は、
「するよ。」
と言うと、
「よかった。ありがとう。」
そう言うと目から涙がおちていた。いつの間にかチャイムが鳴った。なので、急いで教室へ戻った。




