戦闘絶対初陣バトル
「さて、そうは言ったものの俺まともな戦闘初めてだぞ」
当然レプラコーン達との戦闘はノーカンだ。面白いもん見せてやるって言ったけど、面白いものが俺にならなけりゃいいが…
「大丈夫だろ」
「だめです!シンさん!人類がどうこうできる相手じゃない!」
あれは、ソルドと、となりで倒れてるのはアーチスだっけか。ヌッフはいないがまあ
「あいつの狙いは俺達の一族です!あなたが相手する必要はありま」
「ゴタゴタうるせえっ!」
「「!?」」
「正座して待っとけ!」
「「!?」」
どいつもこいつも負けることばっかり考えやがって。
馬鹿みたいに信じときゃいいんだよ馬鹿みたいな奇跡をよお
「行くぜケツアナコワレトル!お前の皮で革ジャン作ってやぼふぇッ!」
「シンさんッ」
いざ開戦、とともに蛇龍の羽ばたきによって再び森にまで吹き飛ばされた。だが、空中で体勢を立て直し、横向きで木に着地する。
「そしてえ!俺は知ってるぜッ作用反作用の法則ぅ!」
作用反作用の法則、それは、押されれば押した力と同じだけ押し返されるという法則。
彼はその法則から、吹き飛ばされて木に着地したため、吹き飛ばされただけ木が押し返すと考えた。
そんなわけがない。そんなことが許されるなら跳弾する弾丸ははね続けるし、密室空間では音は無限にこだまする。
しかし、彼はそれを知らない。ゆえに、優先されるのは彼のルール。
吹き飛ばされた分+木がしなった分+自前のジャンプの分。その全ての分の加速を得たシンは弾丸の如き速さで蛇龍に突っ込む。
「オラッ作用反作用パンチッ!」
そして、シンは「吹き飛ばされた分の力で殴ったからこいつも同じだけ吹き飛ぶやろ」と考えていた。
そんなわけない。質量が違いすぎる。そもそもどうやって吹き飛ばされた分の力に達するだけ加速したのか。
しかし、それでも世界は彼を優先せざるをえなかった。
法則の全てを凌駕して放たれた拳は軽々しく蛇龍を吹き飛ばす。
ズガアーン
数キロメートルはある巨体が宙を舞い、地面に叩きつけられる。発生した衝撃は森の木々を激しく揺さぶった。
「ラアッ!ケツアナだかア◯ルだか知らねえがこんなもんかコラッ!」
その言葉に反応したのか、彼を脅威だと認定したのか。土ぼこりの中、蛇龍の口の周囲に紫色の光子が収束する。その光は、明確な敵意の表れ。
「ま、まずい!シンさん危ない!」
「ん?」
瞬間、放たれるは極太の紫光の息吹。
シンは反応する間もなく紫色の光に包まれた。
「そ、そんな…」
その攻撃は直線上約10kmを尽く破壊し尽くした。災害と言って過言ではないそれは、矮小な存在が抵抗する無意味さをまざまざと見せつけた。
「シンさんは…」
だれがどう見ても直撃。あの攻撃を受けて生物が助かるはずがない。
土ぼこりが晴れる。そこにいたのは目を抑えるシンの姿だった。
「眩しいじゃねえか!」
大前提として、今の攻撃は超高密度の魔力の放出によるもので、光はそれが視覚的に現れたものに過ぎない。
が、シンにとってその攻撃は光であるということが全てだった。
つまり、強力な光を当てられた程度にしか考えていない。
「クソ…目が」
しかし、ダメージがなかったわけではない。両眼の網膜が焼け、一時的に失明してしまった。
風もブレスも効かないことを確認した蛇龍は自身の一番の武器、圧倒的質量による圧殺を選んだ。
つまるところ…突進である。
ズガズガズガ
木々はなぎ倒され、大地が悲鳴を上げる。
失明から回復したシンの目前には山のごとき巨体が迫っていた。避けることは叶わない。
「避ける気もねえし、そのまま轢き潰される気もねえけどな」
拳を腰だめに構える
「シンさん!」
後ろから声が聞こえる。この声はウティアか。
「ウティア、お前は日常も人も簡単に壊れるって言ったよな」
拳に金色のオーラが収束する。
「それには賛成だぜ、だがなぁ」
「キシャアアアァァァッッ!!」
轟音、衝撃。巨体が村に、影を落とす。
「強めに殴れば結局何でも壊れるんだよッ!」
人の拳と神話の獣の衝突。それは一瞬の出来事であったが、永遠にも思われるような時間が流れた。
拮抗、火勢、そして、金色の侵食。
「あ、あれは…」
蛇龍の体を金色の奔流が迸った。そして…
バチュァッジュシャアアアアッ
爆散☆




