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祠絶対破壊ブレーキング

どうやら俺が勢いあまって壊してしまった洞窟には強大なモンスターを封じる祠があったらしい。


「おいおい、まじか。でも未だに強大な魔物ってやつの姿を見てないぞ?」


だいたい、俺がこの世界に来て見た生物がコイツら以外にいないぞ。


「祠は封印のための楔です。楔が取れてしまった今、封印は鍵のかかってない金庫みたいなもんで、開けようと思えば中からすぐに空けられる。今は取っ手の回し方でも模索してるころでしょう」


つまり時間の問題ってわけか。


「ちなみにその魔物ってのはどんなやつで、どれくらい強いんだ?」


「見た目については見たことないので何とも言えませんが、そうですね。あの遠くに見える岩山、見えます?」


そう言って指を刺された方向を見ると確かに殺風景な大きな岩山が2つ、遠くに見える。


「あの岩山はもとはひとつの山だったんですけど、その魔物によって二つに割られたそうです」


確かに岩山には不自然な形の抉れたような部分があるけど、え?マジ?だって割れた今の状態でてっぺん雲に覆われて見えないよ?


「それは…なんかヤバいな」


「はい、ヤバいです。とにかく、私たちは急いで村に戻って族長に報告しなきゃなんですけど、一応証人としてついてきてもらっても構いませんか?」


「え?あぁ、ウン、そうだなー行けたら行くわ」


「絶対に来ないやつじゃないですか。…あんまり言いたくないですけどあなたが原因ですからね?」


そんな言うなよ…てかよく考えたらこれ本当に俺が悪いか?大元の原因作ったのは女神だろ?よく考えなくても俺悪くなくね?


「一応今日の夕飯はカレーにしようかなって思ってるんですけど、来てくれたらごちそうしますよ?」


「オラッお前ら!このままじゃ封印が解けちまうだろうが!早く行くぞ!」


「手のひらクルックルじゃん」



そんなわけで村の方にお邪魔することになった。村は神殿から意外に近く、数十分ほどで着くことができた。


村は堀と木の柵先で覆われていて、なかに入ってみると案外文明的な暮らしをしているレプラコーンたちがいた。


立ち並ぶ堀立式住居のなかでも最も大きい家に村長はいるらしい。


「村長!偵察隊、無事帰還しました!」


「おうおう、無事だったか。良かった良かった。それでそこにいる人間みたいな変態は誰じゃ?」


「おい、それじゃ人間ですらないだろうが!言うなら変態みたいな人間だろ!そして俺は変態じゃねえ」


「村長、このヘンタ、じゃなかった。こいつはシンと言って神殿を破壊した犯人です。ですが悪気があったわけではないようです」


このままじゃ埒が明かないと思ったのかウティアが早速本題に触れた。


「そうか。それは残念じゃ…。そして、祠の方は」


「はっきりと確認はできませんでしたが、そちらもおそらく」


「なるほど。困ったのお」


屋敷に重い空気が流れる。気まずい。とっても気まずい。だって俺が壊したんだもん。


謝る?謝るか?謝るべきだよな。よし、謝ろう。


「あの、ごめ「旅人よ」


村長とかぶった。お互いに理解しているので譲り合いが始まり、結局村長の方から話し始めた。


「…旅人よ、此度の件、ウティアの言うように悪気があって行ったわけではないのだろう。それに、いつかは儂ら自身がどうにかせねばならない問題だったのだ。だから、おぬしが罪悪感を感じる必要はない」


「そっか。じゃあ謝らなくていいな。実は今一応謝っとこうかなって思ってたんだよな」


「だからといってそういう態度されるとむかつくからやっぱり多少は罪悪感を感じてくれんか?」


「すみません…」


「すみませんじゃ済みません」


「!?」


「あの、村長、あの封印と、私たちにはどのような関係があるんですか?」


そういえばウティアは実際には見たことがないと言っていたな。封印をしたのは結構前の話なのか?


「そうか。もうあのことを知っとるのはわしだけか…

よかろう。今こそ話そう、封印されし獣、蛇龍ケツァナコアトルについて」








ん?ケツアナって言った?



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