突然絶対確定テレポート
「何だこの空間は!」
自宅で寝てたはずが目が覚めたら謎の白い空間にいた。
「どういうことだ?ドッキリ?俺にドッキリしたって面白くないだろ!オラッ!」
そう言って近くの壁を殴ったがびくともしない。それに結構強く殴ったはずがその拳の痛みをかんじない。
「起きてすぐそんなに暴力的になれる人は初めて見ましたよ…」
「だれだ!」
突然背後から声がしたと思って振り返るとブロンドヘアーのどえらい美人な女がいた。
なんか絵画の女神がよく来てるような防御力ゼロの白い布を着てるせいでオッッッッパィが強調されてやがる!クソッけしからん!
「ッ!なんだお前!好きだ!結婚してくれ」
「あ、すいません普通に無理です」
「なんでだ!」
「なんでって…ま、まだ何もわからない相手と結婚できるわけないじゃないですか。最初は、その、友達とかから始めて、そこからゆっくり親交を深めるのが、ふ、普通でしょ?」
なんだと!意外に普通な返答をされた!そして顔を赤くして照れて可愛い!
「わかった!じゃあ結婚を前提とした結婚をしよう!」
「いや、だから無理ですよ。何も分かってないじゃないですか」
「っく、じゃあ、と、友達からで…」
そう言って女の前に手をさしのべた。
「それも無理です」
「なんでだッ!」
俺の純情なピュアハートを弄びやがって!そういえばバッチャンが言ってたぞ!都会の女はみんな意地悪だって!
「いや、主語デカすぎるでしょ。とりあえず落ち着いて、話を聞いてください」
「わかった!うおおおお!全力で落ち着け!俺!…はい、落ち着きました。話を聞かせてください」
「あーもう突っ込むのはいいや」
そういうわけで色々お話をした。ざっくりまとめると、ブロンドの女は神的存在で、俺を異世界に転生させるためにここに呼んだらしい。
「いや、なんで異世界送るのかとか、なんであなたが選ばれたのかとか色々話したでしょ。確かに難しい話でしたが…もう一度説明しましょうか?」
「あ、いや、もういいです」
「あきらめはっや…」
と言うかさっきから口に出してないことにまで反応してくるな…もしかして…俺の事好きなのか?
「なんでそんな結論にたどり着くんです?念話ってやつです。神様あるあるでしょ?」
そうかな…そうかも
「はあ。なんだか疲れてきました。もうめんどくさいんで送りますね」
「イヤッ」
「えー、なんでですか?」
今露骨に嫌そうな顔をしやがったな!その顔も可愛い!
「好きだッ!じゃなかった。いや、異世界って文明が中世くらいなんでしょ?魔物もでるって言うし。サバイバル経験なし、戦闘力なし、お金も家族も人脈もなしじゃ俺生きていけないよ」
「あ、そこはまともなんですね。それはご尤もです。そうですね…じゃあ一つだけ、何でも願いをかなえてあげます」
「じゃあ結婚してくれ!」
「すいません言い間違えました結婚以外何でも叶えます」
「ック!ケチ!じゃあ俺を絶対最強ナンバーワンにしてくれ!」
「なんですかその小学生みたいなお願いは…まあいいでしょう。じゃあ送りますよ」
そう言うとただでさえ白い空間がさらに光を増し、空間や、俺の体などの全てが飲み込まれ、消えていく。
「ま、そういうわけで頑張ってください。あー、それと」
激しい極光の中で、唯一はっきりとしている女神がこちらを見て笑った。
「友達なら、なってあげてもいいです」
俺は意識を失った。
「ッハ!」
目が覚めるとそこは薄ら暗い洞窟の中だった。背中は水に浸っており、どうやら石の棺みたいなものの中で眠っていたらしい。
あと、もろちん全裸だ。
立ち上がって洞窟の中を見渡してみると机の上に本と小さな袋が置いてあった。
「そういえば最低限の物資は置いてあるって言ってた…かも」
本には「世界『リボイル』について」と表紙に書かれていて、中身はなんか図鑑みたいな感じだった。なんとなーくここはどこなんだろうなと思いながらページをめくると適当に開いたにも関わらずここの地名と大雑把な地図のページを見つけた。
「なんかこれはすごいかもしれん。本は嫌いだけど」
そして小さい袋には説明書がついていて、それによるとこれはマジックバックと言って見た目以上に多くのものを入れることができるらしい。
そのうえ中には俺があの白い世界に飛ばされる直前までに着ていた服である靴下とこの世界の一般的な服が入っていた。
前の世界のものが靴下だけなのは俺が寝るとき靴下しか履かないからだ。まあ仕方ないな。
そんなわけでとりあえず服を着て、洞窟の外に…
「これどうやって出るんだ?」
突然って漢字あるじゃないですか。突は犬が穴から飛び出るみたいな意味があって、然は犬が燃えるさまを表してるんらしいです。
…いや犬が燃える様を表すとは?てか犬を燃やすなよ。あと燃て漢字よく考えたらさらに火足していい感じに犬焼こうとしてるじゃん。やめてよ。




