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来客



昨日の殿下の宣言通り、今日婚約発表があった。

私は家でその報告を聞いていたのだけれどやっぱり実感はしないものね。

というか国民のみんなはどう思ったのでしょう...

賛成してくれると良いのだけれど。


そういえば昨日は殿下が話の後にアドゥリツ家まで送り届けてくれた。

それは良かったのだけれど、問題はそのあとなの。

お父様が子供みたいにはしゃいで大変だったのよ。


「ようやくこの時が来たか!」ってね。

お父様は本当に賛成してくれていたのね、なんで今まで隠してたのかは謎だけれど...


それで昨日は普段王城で寝泊まりすることの多いお兄様も帰ってきてくれて家族全員で豪華なディナーを頂いた。

その時間は楽しかったなぁ。でもお父様ったら私に殿下と何話したか根掘り葉掘り聞いてくるんですのよ。

まったく、うわさ好きの乙女ですか!

もちろん殿下と話したことは黙秘しましたけど。


あ、そういえば昨日殿下に呼び捨てで呼んでほしいって言われてたんでした。

でもついつい心の中では殿下って呼んでしまう。

いつか昔のように自然にレイって呼べるようになるのかしら。


そんな感じで今はちょっと色々ありすぎてお疲れなの。

私はソファに腰をかけながらふぅっと息をつく。


「あら、お嬢様なんだか疲れてらっしゃいますね。婚約の発表があったばかりですのに」


そう私に話しかけてきたのはローザだ。

今は婚約発表された日の午後。

普通ならまだそわそわしちゃうはずだろう。


「なんだか自分の中でキャパオーバーなのよ。ほんとにこれ現実なのかしら...てかローザは私の婚約のこと知ってた?」


ローザは小さい頃から一緒にいてくれているので知っていてもおかしくはない。


「ふふっ知っておりましたよ。実はわたくし元々は王城勤めだったのです。それでレイモンド殿下がソフィアお嬢様と結婚すると決めてから、王様の命令でお嬢様の妃教育のためにこちらに来たのです」


「えっ!そうだったの!?」


それは全く予想外だった...

ていうか私妃教育受けてたの?いつの間に...


「だからお嬢様は胸を張って殿下の元へ嫁げますよ。10年間も妃教育を受けていらっしゃるのですから」


「本当に私受けてるの?全然気づかなかったわ」


「小さい頃から受けてたからそれが当たり前になったのでしょう」


そんなことがあるのね...

ていうか王様の行動力にも驚くわ。

子供の頃の約束だったら守れないかもしれないっていうのに。


「そういえばお嬢様、今日はスペンサー嬢がこられるのではなかったですか?」


そういえばそうだったわ。

今日はエリアルとお茶しましょうって約束してたんだった。


「婚約のことで頭がいっぱいですっかり忘れてたわ...あと1時間ぐらいで約束の時間ね」


「それじゃあさっそく準備致しましょうか」


そうして私はローザと一緒にエリアルとのお茶会の準備を始めた。

今日はローズティーの気分だわ。


そしてあっという間に1時間後。

時間ぴったりにエリアルはやってきた。

今日のお茶会はいつも通りうちの庭園で開かれる。

私があまり外に出るのが好きじゃないことをエリアルは分かっててくれているのだ。


「ソフィア様、ごきげんよう。今日はお招きありがとうございます」


「ごきげんよう。こちらこそわざわざお越しいただきありがとうございます」


そう言っていつものように挨拶をした。

2人の時は堅苦しいのはなし!って決めていて一応他の人たちの前では気品高く振舞っている。

エリアルの家はその辺に厳しいみたい。


そして私たちは庭園に向かう。


(いつもの事ながらこうして一緒に歩いている時もエリアルは完璧なお嬢様って感じよね。2人で話している時は普通に同い年の女の子って感じなのに)


「お嬢様、こちらローズティーでございます。では私はこちらで失礼致しますね。ごゆっくり」


そう言ってローザがお茶をついでくれた。

ローザはいつも私たちが話しやすいように退席してくれる。


そしてローザが離れた瞬間、今までの気品は嘘かのように取り乱してエリアルは言ったのだった。


「ちょっと!ソフィ!殿下の婚約者って何事よ!」



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