バトルフィールド:フロントライン
節約癖から初投稿です。
剣と槍が戦場の主役だった頃の戦いの知識とやらを私は知らない。
世界史で習ったけど戦い方はテストに出ない。
凛と佇む騎士。隙だらけにも見えるし、常に我々の行動を予測し最高の一手を見切った構えに見える…つまりよくわからない。
てか、ライフル撃てば簡単に決着がつきそうなんだけど…
しかし、この人が子供のことを考えていたことを鑑みて殺してしまうことには躊躇いがある。敵って言われたけど人間だし…
そう考えていた瞬間だった。
凄まじい烈風を纏った剣撃が私を襲った。
振り下ろされる剣先を唖然と見守ることしかできない。
「危ねぇ!!」
ナレガはこの一撃を手で受け止めた。
いや、手につけた鉄の小手で受け止めたのだ。
刃は鉄の小手に食い込んだ。こいつ、鉄を切り裂いたのか!?小手から血が滴っている。
「ナレガ!!」
「子供つれて逃げろ!こいつはお前がどうこうできる相手じゃねぇ!レベルもスキルもまるで違う!!」
ナレガは鉄の小手を捻り剣を砕こうとするも帝国騎士セレネはそれよりいくらか早く剣を抜いていた。
そして、追撃の構えをとった…
ナレガは身構える。もはや振り返る隙さえ晒すことはできない。ナレガはセレネの紅い瞳を見つめる。眼をそらしたら、死ぬ。
「行け!!はやく!!」
ナレガとセレネの闘いは一方的だった。セレネの剣撃は風を纏うほどの速度で繰り出され、ナレガは防ぐことで精一杯だ。
傷は一撃ごとに増えて地面に血が滴る。
見てられない…でも助けないと。
私が銃を構える。
殺したくはない…でも……
わたしには、引き金を引く勇気がなかった。
命を奪うことに躊躇いがあった。誰かを傷つけることに躊躇した。
でも、それは逃げてるだけで…
自分が傷つきたくないだけだと知った。
「行け!!早くしろ!」
「話す余裕があるとはな…だがいつまで持つ?」
激しさを増す剣撃。
いよいよナレガは動くこともできない…
どう見ても勝ち目はない。
このままだと私も死ぬかもしれない。
死ぬのは怖い…
とても、とても怖い!
私は…ナレガを置いて駆け出した。
子供を抱きしめてただひたすら走った。
頬の涙が風を受けて冷たく感じた。
* * *
「隊に戻りたまえ、セレネ中佐。こんなとこで何している?」
ナレガがその場に膝をつくのと大佐が現れたのはほぼ同時だった。
「逃げた町人の処刑だよ。」
セレネは血まみれの剣を拭くと柄に納めた。そして、目の前に倒れる獣人族の男を見つめ、そして異世界人のいた方を見た。既に彼女の姿は見えない。逃げたか…
「そういうことはGH971がやる。不要な行動は謹んでくれないと…私の楽しみを奪うのは感心できたことじゃないね。」
大佐は気味の悪い笑みを浮かべながら言う。セレネもこの笑みにはいつも嫌悪感を抱く。だから、大佐を好きになれない。
「元は私の作戦領域なのだからいいだろ。」
セレネはそう言いながらも大佐に従いここを後にする。大佐は倒れている獣人族を一瞥しセレネの後に続いた。
初投稿でした。
あかん、帝国強すぎる。




