真夜中の逃亡
辛いことがあっても初投稿だけは続けてください。
私が覚悟を決め、縄を切ろうとした時だった。突然扉が開き、黒服を着た男が入ってくる。
恰好を見るにこいつらの仲間のようだ。私は急いでナイフを隠す。
デカい。カエル男もそれなりにデカいがそれよりもさらに背が高い。
見た感じ2メートル近くある。顔もいかつい。怖い。
「お疲れ~。」
男が挨拶する。見た目とは裏腹に軽いカンジ。こいつらとはどういう関係なのだろうか。
「お疲れ様です!」
カエル男たちは声をそろえて挨拶を返す。
この男がこいつらのがボスか?
男たちはしばらく話し合った後、奥の部屋に消えていった。
ピストルは持っていかれたようだ。グレネードは・・・床の上に残っている。
私はナイフを取り出し、縄を切る。
どうしよう。あいつらがいないなら今が抜け出すチャンスか?
縄を切ってしまった以上、見つかったら今度こそ全て取り上げられるだろう。
ならば迷っている時間はない。
私はグレネードとナイフを持ち、部屋を飛び出す。
正直戦闘は避けたかった。ナイフを持っていても誰かを刺したりするのは嫌だ。
この世界の法律?とかはよく分からない。カエルを刺すと犯罪になるのだろうか。
何にせよ誰かが傷つくのも自分が傷つくのも嫌だ。
黒服はあれで全員だろうか?そもそもここはどこ?
私は慎重に動く。音を立てないように、誰にも見つからないように。
途中檻のようなものに私と同じぐらい、もしくは私より小さい子供が閉じ込められてるのを見た。
でもどうすることもできない。鍵もないし、ナイフじゃ鉄格子は壊せない。
「ごめん・・・。」
悲しげな瞳でこちらを見つめる子供たち。私は謝ることしかできなかった。
仕方ない。こんな状況じゃ、自分の事を優先するしかない。あいつらは本当に最低だ。
私もあのまま捕まっていたら、檻に入れられていたのだろうか・・・。
私は涙目になりながら、出口を探す。早くしないとあいつらが私の脱走に気づいてしまう。
この建物は思っていたよりずっと広い。さっきから同じところをぐるぐる回っている気がする。
「ここ、どこだよぉ・・・。うう・・・ぐすっ。」
足がふらついてきた。お腹がすいた、のども乾いた。
でもこのチャンスを逃したら本当にマズいかもしれない。
「あ・・・。」
やっとの思いで出口にたどり着く。外の景色が見える。
後ろから追手が来ている様子はない。私は息を切らしながら外に出る。
「できるだけ離れなくちゃ・・・!この建物から。」
外は夜。周囲に灯りは見えない。
それでも逃げるしかない。私は近くの森に逃げ込むことにした。
「助けて・・・。助けてよぉ・・・。」
見張りがガバガバすぎる。このあとメチャクチャ怒られた。




