GO!さよならカレーダルト!
お台場で初投稿です。
「では、ギルドを案内しよう。」
リリーは私たちにギルドの仕組みを改めて教えてくれた。施設のこともわかった。寝室に食堂。とくにシャワー室や図書室はとてもありがたい!
「ギルドってすごい!!」
私は感激!特にシャワーね!
他の街にもギルドの施設はあって自由に使っていいらしい。これで体が洗えない問題はとりあえず解決。
旅もより快適になるぞ!
「もうそろそろ行くのか?ナレガ」
「あぁ、行く。隣国まで行くつもりだ。」
リリーはナレガの顔を見つめる。しかし、ナレガはリリーの目を見ようとしなかった。
ナレガはいろいろギルドから貰い馬車に乗せる。
これだけのせれば旅の間の食べ物も水も平気だろう。私は馬車に乗り込み、きらびやかに輝く果物をペドルと眺めていた。おぉ…ペドルのよだれが…
リリーが積み込みをしていたナレガの元に来る。
「本当にいいんだな、ナレガ。」
「しつこいぞ。俺は俺のしたいことがある。」
りりはーは諦めて首を振る。
「変わらないね。ナレガってのはいつもそう。
じゃあ、最後に教えてあげる。外れの国の王に動きがある。」
「外れの国の王?」
ナレガの目が変わった。
私も不安になる。
「前々から危険な国だったが…この頃は特に。
どこかと戦争になる…そう思う。」
「外れの国の王か…」
二人の間に流れる空気がどんどん重くなる。
私はペドルの頭をなでる。
しかし、耳は馬車の外の会話に集中する。
「あぁ…あいつだよ。」
「だからどうした…今の俺が全てさ。」
「それを聞いて安心した!」
リリーが満面の笑みでナレガの肩をたたいた。
「気を付けろよ!汝の旅に祝福を!」
ギルドの方々の見送りの元、馬車は街を後にする。
次はどこに行くのかな?
また出会いがあるのかな?
* * *
「く、来るなぁぁぁぁああああああああっっ!!」
「あーー!!その絶叫!その表情!」
逃げる男。
彼は何か特別な人間ではなかった。魔導具の下請け工場の従業員の一人だ。多くいる従業員の一人。特別な力もなく魔法も使えない。ただの人間。
だが、いまはこの街唯一の生き残りだ。王国への魔導具制作の下請け工場は人口150人ほどのそこそこの街であった。しかし今の人口は1人だ。
少女は彼の腕を撃つ。ピストルから空薬莢が地面に落ちる。
男は悲鳴を上げた。少女はゲラゲラと笑う。
何故だ?たった一人の少女が相手だったのに…
男は憎らしげに少女の顔を見つめる。二度と忘れないであろう黒い大帝国の軍服。髑髏の帽子。冷酷な目。向けられた異世界の武器。
指がトリガーに力を伝える。長り惜しい様に少女は言う。
「じゃ、さようなら!!」
「大佐殿、これで魔導製作所はあらかた潰しました。街規模のものも数週間のうちに潰えるかと。」
「いいね~『魔女狩り』より効率がいいな!」
軍服の男が満足そうに椅子に座る少女…大佐に話す。
大佐は満足して頷く。
「さて次の国に行くかね。」
大佐は立ち上がる。周りの兵士が装備品を持ってくる。
「次はここだ…」
大佐は机の上の地図を指差した。
線と線が交差する。それは必然であったのか偶然であったのか…
それは神さえもうかがい知れぬことであった。
初投稿でした。
魔導具は軍事上重要。はっきりわかんだね。




