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引き籠りでFPSゲーマーの俺が異世界転移してアサルトライフルで無双したZE!  作者: ♰闇からいでし災厄♰
第三章 これが私の異世界デビュー!
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これが私の異世界デビュー!

ここからが本当の初投稿です。



「死んだぁ!これ死んだよ!死んだ死んだ!」



私は花の高校生!成績優秀、品行方正、友達もたくさんいるし日常生活には何一つ不自由なし!

そんな私の最近の趣味はゲーム。最近は家に帰るとずっとテレビの前から動かない。


「ひーちゃんはゲームばっかりやってんのに全然成績落ちんね。」

「本当本当、どうしたらそんな賢くなれんの?」

「運動神経もいいしねー。」


今日は家に集まって勉強会。まぁ、私は勉強しなくても点は取れるから教える側なんだけど。

皆が勉強してる間は一人でFPSをやっている。


「あ、ここ分からん。ひーちゃん教えて。」


さっそく来た。


「ちょいまって。もうすぐ終わるから。」

ゲームも終盤。大接戦の好ゲームだ。なんとしても勝ちたい!


神経を研ぎ澄ます。敵の姿が見えた。ここしかない!

私はドットサイトを覗き、標準を合わせ、引き金を引く。





パァン!

赤い空の下、響き渡る一発の銃声。目の前には荒れ果てた広野。


「は・・・?」


私は確かに愛実の家で勉強会をしていたはずだ。

ここは愛実の家・・・じゃない、どう考えても。

そもそも眼前の光景を見るに私たちのいる世界なのかも疑わしい。


「愛実~?香菜~?真月~?」


皆の名前を呼びながら、一人荒野をさまよう。もちろん返事はない。


「なんだよぉ・・・。どうなってんだよぉ・・・。」


異世界・・・というやつか?

見たことのない空の色。ここは本当にどこなんだ。

いつもは楽観的な私も、この時ばかりは焦っていた。


乾いた風が頬を撫でる。砂埃が舞う。

この世界では何があったのか、まるで全てが滅んでしまった後のような荒廃した風景。

もしかして私以外誰もいないんじゃ・・・。そう思えるほどに寂しい。


そもそもこの服装は何なんだ?迷彩服に、銃火器?手榴弾?

まるでゲームの中の装備。FPSの装備そのもの・・・。


私は太陽が浮かぶ方向にひたすら歩き続けた。そもそもあれが太陽なのかも怪しい。

私たちの元いた世界とは違う。温かみを全く感じない偽物のような太陽。




どれぐらい歩いただろうか。時間が経てば経つほど、この世界の歪さに不安になる。

太陽はいつまでたっても沈まず、どこまで行っても赤黒い空が続いている。

生き物の姿は見えず、木々は枯れ、地面はひび割れている。


「あ・・・。村か?村か?村だ!」


遠くの方で微かに灯りのようなものが見える。

さっきまでの疲れはどこへやら、私は全力で走り出す。


人か?いや、異世界ならオークとかエルフとか?いや、もっとやばい奴かも・・・。

でも今は藁にでもすがりたい気分だ。私のコミュ力なら大丈夫!何とかなる!


弱気だった私はもういない。よしよし、ここから私の華麗なる異世界デビューの幕開けだ。

こんな滅びかけの世界でも来ちゃったものは仕方ない。考えるべきは今!そしてこれからだ!



三章が始まりました。今度の主人公はなんでもできる系です。

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