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引き籠りでFPSゲーマーの俺が異世界転移してアサルトライフルで無双したZE!  作者: ♰闇からいでし災厄♰
第二章 戦車分隊、異世界へ
59/180

反抗

微妙な時間に寝たので初投稿です。



滅びゆく世界。

俺はどうすればいい?

俺はどうすればよかった?


どうすることもできない。

俺たちは主人公どころか脇役だ。知らぬところで遠大な計画は進行していたのだ。

もう止めることは出来ない…


「俺は…」


その時、俺の心に一つの言葉が浮かんだ。

最近聞いた言葉。


「諦めるな…」


マーレが助けてくれた時の言葉。

今思えば諦め逃げ続ける人生だった。

人から逃げ引き籠り現実から逃げゲームを繰り返す。

16年ほどだがそれでも立派な人生だ。


俺も、どうせならやるとこまでやろう。

こんな時くらい、俺は俺の足を動かそう。

そして死ぬその寸前まであがいてやろう。

諦めてやるものか。


「すぐに結界を解除しろ。警告だ。」


俺は銃口を少女に向けた。

緊張はしている。しかし、心は穏やかだった。


少女は変わらずに笑っている。

不気味に冷たい。気持ち悪い笑み。


「やだだよ!まだ世界は破壊と再構築の途中。理想の実現の半分も進行してないよ。」


少女はそう言うと俺たちに笑いかけた。


「……飯山。」


「おい。マジかよ!」


飯山も理解してくれたか。

俺はアサルトライフルを後方に投げた。


「話そう!お前のしたいことはわかった。だがとても許されることじゃない。

 俺はお前を止める。何か文句はあるか?」


少女は、とても面白そうだと言わんばかりの笑みを浮かべた。


「いいね!私もそうだと思った!」


やはりこいつもFPSゲーマーか?

少女は陰に置かれていた銃を手に取った。


「文句はあるよ!文句だらけさ!!誰も理解してくれない!誰も私を理解しない!」


少女の手に持つ銃。

それは俺も想定外のものだった…

MG42…ドイツ軍が第二次世界大戦中運用した汎用機関銃。7.92㎜弾を使用し弾はベルトリンクになっている。特筆すべきはその連射速度、なんと分/1200発。1秒間に20発も撃てるのだ。

ただ大きさも少女が持つにはあまりにも大きい。全体のバランスがとれていない。

しかし少女は軽々と持ち上げ、バイポッドをグリップ代わりにして構えた。


「飯山!!」


俺が叫ぶとほぼ同時、飯山は手榴弾を投げた。


刹那、世界は光に満たされる。


部屋を満たす銃声。

絶え間ない鉄の暴風。

出来事は一瞬、だが俺にはそう感じなかった。


*  *  *


「何が起きているの!?」


山田さんは焦っていた。

唐突に始まった世界の異変。

地面に亀裂が入り夜空は煌めく流星に覆われる。


「夜の魔法だけではない!闇の世界の魔法!

 世界を浸食する魔法だ!だからか!

 世界を夜で覆い、月で魔力を補給したのは前段階にすぎなかったのか!」


ダフは全てを悟り目に涙を浮かべた。


「これは一大事になりましたね。私は国に戻り竜王に話を伺いましょう。

 竜王なら世界の崩壊に何ら手をうてるかもしれません。」


竜族の男はそう言うと再び竜に姿を変えた。


「待って!私も行く!」


山田さんは竜族の男に向かい言った。

竜族の男は頷いた。


空から見えるのは浸食される世界。

闇は地を這い世界を飲み込む。


光などない。

あるのは広がる夜のみだった。


初投稿でした。

MG42すこ

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