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引き籠りでFPSゲーマーの俺が異世界転移してアサルトライフルで無双したZE!  作者: ♰闇からいでし災厄♰
第二章 戦車分隊、異世界へ
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60/180

今夜、すべての場所で

初めての投稿に緊張しています。



飯山がフラッシュバンを投げる。俺はその隙に距離を詰める。

いくらMG42といっても距離を詰めてしまえば恐れるに足りない。

奴の攻撃手段が分からない以上、近接戦で抑え込んでしまうのが最も勝てる可能性があった。


「・・・ッ。」


だが、視界が戻った時倒れているのは俺の方だった。

腹部を抑える。生暖かい。これは、血が出ているのか。

痛みはない。だが、意識は遠のいていく。


「権丈院!」

飯山がM9を抜き、発砲する。


銃声。だが弾丸は、少女に届かず落ちる。

少女は弾丸を拾い上げ、じっくりと眺める。


「ふむ・・・。」


飯山は銃を構え、もう一度引き金を引く。だが、弾は出ない。

少女は飯山に近づく。


「逃げないのかい?」


それでも飯山は少女の目をまっすぐ見据え、震える手で銃を握りしめる。

俺達は分隊だ。仲間と共に行動し、仲間と共に勝利をつかむ。


たかがゲームの話だ。それでも今は、権丈院を見捨てて逃げることなんてできるわけがない。

俺達は共に異世界に送られてきて、共に危機を乗り越えてきた。


「ふーん・・・。そういうの、嫌いじゃないけど。あんまり命を粗末にしちゃだめだよ?」


少女は飯山に近づき、肩に手をかける。


「ぐ・・・あっ・・・。」

飯山が崩れ落ちる。触られた箇所は焼け、紋章のようなものが浮かんでいた。


「待・・・て・・・。」

飯山は引き金を引く、だが弾は出ない。


「さようなら。また会いましょう。」

少女は闇の中へと消えていく。


塔が悲鳴を上げている。じきにここも崩れ落ちるだろう。

誰かがこっちに走ってくる。シズクか?マーレか?


誰でもいい、俺を助けてくれ。もう疲れた。

飯山は静かに目を閉じた。


* * *


「酷い・・・。」

龍の背に乗り、東の国に向かう山田はその惨状に言葉を失っていた。

眼下の大地は裂け、逃げ惑う人々、叫び声、助けを求める声が聞こえる。

彼女は必死に龍に捕まる。ダフに掛けてもらった魔法で寒さや気圧の影響は受けないが、落ちれば間違いなく死ぬ。


彼女が東の国に向かったのは、龍族への協力要請が目的であった。

その巨躯を活かして、少しでも多くの人を救助してほしい。空を飛べれば結界の中心から離れることができる。この混乱の中で、龍族が他人のために動いてくれるかはわからない。ましてや初対面の、それも異世界から来た私の話などどこまで信じてくれるか・・・。


それでも動かなければ、ここで動かなければたくさんの人を失う。

権丈院君、飯山君が戦っている。この世界を救うために。

私も自分にできることをしなければならない。


「どうか二人とも、無事でいて・・・。」


龍は偽物の月に見降ろされながら、東の国へ羽ばたいていく。


タイトルから「無双」の二文字が消える日も近いですね。

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