愛しき日々に祝福を!
ペースが速いので初投稿です。
諦めた。
もう駄目だと思った。
くそ!異世界でこんな装備ならきっと無双できると思ったのに!
「諦めるな!」
聞いたことのある声だ。
そしてそれは俺の上から聞こえてきた。
「とぉ!!」
突如、空に現れた大きな炎の槍がエルシオンに突き刺さった。
炎の槍はエルシオンの腕に突き刺さり肘から下を脱落させた。
「バカな!エルシオンが!!」
ミミがバランスを崩しエルシオンの頭に捕まる。
ミミも何が起きたかわからないようだ。
敵を探る為空を見上げるミミ。
俺も空を見上げた。
「マーレ参上!」
箒の上に器用に立つ彼女は、マーレだった。
「マーレ!!」
「お久しぶりだな、権丈院!」
再会の余韻もつかの間、エルシオンが再び動き出した。
「マーレか!?貴様、私ではなくそっちにつくのか!?大ババ様が特別に目を付けてくださったのに!私たちを裏切るのか!?」
ミミが絶叫する。
それは凄まじい怒りの表情だ。
マーレはそんなこと気にしてもいない。
「裏切った!?違う。
あなたたちは最初からエルフの森にあった精霊樹の魔力が欲しかっただけ!」
ミミは怒りに身を任せエルシオンのレーザーを放った。
マーレは巧みな箒さばきでそれをかわす。
「へへ、すごいでしょ!」
確かに…俺とぶつかった時のマーレとは違う。
「ならこれならどうかな?」
ミミはまさに悪役といった表情を俺に向けた。
あ、まずいね。これは。
エルシオンの手が俺の方に迫って来る。
が、俺に触れる前に巨大な手は大爆発した。
飯山のRPGだ。
しかし、俺の頭の上まで迫っていた手は砕けて大量の破片に代わる。
これはこれで死ぬ…
俺は目を硬く閉じた。
が、何も起きない。
俺は無事だ。
ゆっくり目を開けるとそこには白狼の顔があった。
俺、白狼に咥えられてる!
「うおぉ!!俺、喰われてる!?」
「心配するな!」
目線をあげるとそこにはエルフ…シズクとRPGを構えた飯山がいた。
白狼にまたがりエルシオンの巨大な脚の間を駆け抜ける。
「こしゃくなぁぁぁぁああ!!貴様らなんだ!?急に湧いて出てゴキブリみたいに!!」
そこまで言ってミミも気づいた。結界が壊れていることに。
そしてその魔方陣は別のことに利用されたのだと。
「私は貴方にはかなわないけど、土台さえあればちゃんとした転移魔法を使えるんだよ。
知ってるでしょ!?この魔法を教えてくれたのは、貴方だもの!」
マーレは再び巨大な炎の槍を空中に精製する。
「くそが!!マーレごときの魔法に私の!この大賢者の私の魔法が負けるものか!!」
ミミは即座にエルシオンを包み込むほどの巨大な結界を展開する。
これは反射魔法だ!
「マーレ、危ない!!」
「いや、計画通りだぜ!」
俺がマーレを止めようと声をかけるのを飯山が止めた。
そしてぐっと親指を突き出す。
「フリッツからの伝言。エルシオンは機械兵と同じく魔導エンジンで動いている。だが普通の機械兵と違って巨体を維持するために大型の熱量の大きいものを使っているらしい。その弊害として背部には排熱口がある。未完成のエルシオンには背面防護装甲が現状1枚しかない。それさえ破壊できれば魔導エンジンは簡単に破壊できる。」
「つまり?」
「おれがRPGをぶっぱして装甲を破壊する。だからお前が魔導エンジンを狙撃しろ!」
「えぇぇぇええっっ!!?」
「もう作戦は進行中よ!!今まさにミミ自身による物理反射魔法は封じた!」
なるほど、反射できるものは物理攻撃か魔法攻撃かどちらかひとつなのか!
いま、ミミはマーレの魔法を反射しようとしている。なら物理反射はできない寸法!
「さぁ行くぞ!しっかりしろよ!!」
初投稿でした。
魔導エンジンとは貯蔵された魔力 (たとえるならガソリン)を魔導具に送るアイテム。
とてもレア度が高いから、それをすてるなんてとんでもない!




