めっちゃ寝てるやん!?
それから俺達は夜遅くまで騒ぎ続けた。
周りに建物が無いから多少は騒いでも問題ない。
と、信じてる。
「御腹いっぱいなの」
「せやねー」
満足してくれたみたいで良かった。
沁ちゃんは一週間も食べてなかったらしく、いっぱい食べてくれた。
漫画みたいに御腹がぽっこり膨れていた。
食べ過ぎじゃね……?
「寝るの」
沁ちゃんは取り合えず世界ちゃんの部屋に泊まるらしい。
「御休みやー」
「世界ちゃんを宜しく」
「はいなの」
沁ちゃんは床に転がっていた世界ちゃんを軽々と持ち上げる。
すると、そのまま担いで部屋を去っていった。
「パワフルだなぁ……」
「ジミちゃんは力持ちなんよー」
みたいだな。
というか結局ジミちゃんって呼んでるし……。
「あれ、でも沁ちゃんは眠れるのか?」
「せやー。ジミちゃんは眠れるんよ」
「そっか。二人で眠れない夜中に遊んだらとも思ったけど」
「ええんよ。眠れる方が良いに決まっとるから」
「だな。そうだ、もう一回試してみるか?」
「睡眠薬?」
「あれは処方されないと手に入らないから、これはただのサプリ」
俺は睡眠サポートと書かれたサプリを渡す。
「おおきにー」
「いいっこ無しだよおっかさん」
「ウチおっかさんちゃうでー」
「あ、そっすね」
片付けや御風呂を済ませると、本日も終わりだ。
明日は休みだしゆっくりとしよう。
そうだ、不死ちゃんに要る物があるかもだしショッピングセンターに行こうかな。
「御待たせー!」
御風呂を上がった不死ちゃんは、髪を乾かせると小走りでやってきた。
「じゃあ、消すね」
「うん」
明かりを消すと、不死ちゃんがサプリを飲む。
用意していた水を飲んだ。
「完璧や!」
「最後におまじないを掛けといてあげる、眠くなれー!」
手で念力を送っておいた。
「お、おぉー。効いてきたかもー」
「よし、布団に潜り込めー!」
「あいさー!」
そして布団に入り。
目を閉じる。
「……」
「……」
沈黙が流れた。
暗闇に慣れてきた目で、不死ちゃんの様子を見る。
「……スヤァ」
めっちゃ寝てるやん!?
そして何事もなく朝が来た。
「ふぅ、休みだからって寝すぎたなぁ」
もう昼の11時前だった。
だがその隣で……。
「……スヤァ」
「めっちゃ寝てるやん!?」
思わずツッコんでしまう。
眠れないという話は一体……。
不死ちゃんの顔を見る。
気持ちよさそうに眠っていて、可愛らしい。
折角眠れた様だし、静かにしておこうか。
トイレを済ませると、居間の壁に持たれてボーっとしていた。
穏やかな時間が流れている。
以前は当り前だったそれは、この新しく騒がしい日々の前では。
とても貴重で、心地の良い時間だった。
暫くボーっとしながらそれとなく不死ちゃんを眺めていると、目がパチッと開いた。
「はっ!? 寝てた?」
「寝てた」
「うぅー、寝れたでー!」
「よぉございましたなぁ」
「寝起きは肩がこるわぁー」
「そ、それは……」
年齢的なやつじゃ……。
俺も身に覚えがあった。
「ふぅ、さて。今日は洗濯日和だな」
布団も干したいぐらいだ。
「ウチやるよー」
「え、助かるよ。じゃあ、俺は……」
その時、御隣から大声が聞こえた。
「ぎょーえーーーー!?」
「な、何だ何だ!?」
「御姉さんやな」
「世界ちゃんか、ちょっと見に行ってみるか」
俺達は外に飛び出した。
ドンドン!
「どうしましたー、世界ちゃん大丈夫ですかー?」
ゆっくりと玄関のドアが開く。
困り顔の世界ちゃんが姿を現した。
「何があったん?」
「死んでる……」
「え?」
「ジミ子が死んでる!?」
「何だってー!?」
不死身じゃなかったのか!?
続く!!




