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涙、麻衣視点

私は、和香と一緒に、風にあおられた。

そのとき、和香とつないだ手が、離れた。何度も掴み直そうとした。でも届かない。私は、海に落ちた。

いつか、高架の切れ端に捕まったときと同じ感覚だ。そのとき、とてつもない地響きとともに、波が大きくうねる。私は、波に何回も打ち上げられた。収まるとともに、また沈んでった。

制服と下着が水を吸って重かったので脱いだ。

脱ぐとき、背中に激痛を覚えた。制服は、後ろの部分だけ破れていた。

そして、意識が薄れる。そのとき、何かに打ち上げられた。そこで意識を失う。

気づいた時には、和香に、漁師さんがいる。まず、漁師さんにお礼…じゃなくて、和香に伝えたい事を全部はなそう。

「手が離れた事も、今まで虐めてた事も、もう怒ってないよ。ありがとう、最後の七日間ずっとあのときのままの和香で居てくれて。」

和香が泣きながら抱き寄せてくれる。

「お願いだから、お願いだから、死なないで、いつまでも、私のそばにいて。」

私の息もだんだんきつくなる。だんだん視界が暗くなる。

「やだよ、やだよ、ずずー」泣いているんだ、和香は、ごめんね、私は、もう、いきてらんないよ。心の中で、言いながら。ゆっくりと目を閉じる、息もなにもできない。

私は、死んだらしい。

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