涙 後編
私は、やっとこさ、東京にたどり着いた。
でも、麻衣が居なきゃ帰れない。私は、麻衣の幼なじみで、仲もそこそこよかった。
麻衣抜きなんて、考えられない。
でも、いっしょにいじめてしまってごめんね。でも、もう手遅れだからなにもかも意味無いよね。
「そんな事ないよ、すっごくうれしいよ。」
不意に声が聞こえる。麻衣の声だ。
「麻衣!?」
けれど、返事がない。
また歩く。そうすると、高校が見えた。そこで休憩。
そして、歩き出すとしばらくして、花房中学校歓迎バスと書かれたバスが見えた。そして、バスに乗った。
涙があふれ出す。そのとき、ある考えが浮かんだ。
私が居なければ、麻衣は生きていられたかもしれない。私なんて、死んじゃえー
窓を開けて半身乗り出したそのとき、「ずるいよ」という声が聞こえた。
気味が悪かったので、そのまま降りた。
そして、着いたのは、学校近くの葬儀場だった。
そのとき、また、涙があふれる。
そして、お通夜が終わった。
でも、その間の事は、なにも知らない。なぜなら、棺に入った。麻衣の顔を見た瞬間、放心状態に陥って倒れたからだ。
そして、最初にみたのは、泣きはらした顔のリーダーだ。
そして、こういった
「あたしだってつらいよ。だって、麻衣に、ずっと怒りをぶつけてたんだもの。でも、麻衣に悪いところは、なにもなかった。優しくて、強く、我慢強くて、人情深い…そんなにいい人を、あこがれていたがために、虐めていたのだもの。」
私は、その顔を殴る。
「ふざけてんじゃないよ!!そんなん憧れていた人に対する、憧れのホントの表現の仕方じゃない!!
「「ごめんね、麻衣。」
「今更謝ったって、麻衣が生き返ってくるわけじゃないよ!!もう遅いよ、なにもかも遅いよ!!!!」
私が切れた瞬間リーダーが泣き始めた。
「そうだよね、もう、手遅れなんだよね、直接話す事も、謝る事もできないし。それに、もし、麻衣が、生き返ってきても許しては、くれないものね。」
「あきらめちゃダメよ。」
私は、きっぱりそういった。




