2-1「あっという間に知らない世界 2」
重い瞼をようやく開くと先ほどまでとは違い、薄暗くなんだったら湿った匂いを感じた
どこか土臭い気がするから地上か?
周囲が明るくなったと思ったら
「大丈夫ですか?」
声をかけられ、見たことのない顔がこちらをのぞき込んでいた
女性の顔が3つある
赤毛ロングの美女
金髪セミロング?のマッチョ女子
藍色ウェーブのスリム女子?声をかけたのは彼女のようだ
そっか、さっきのJCのところで創造された3人か?
あっちでは表情が全くなかったからわからなかったけど、非常に美女?美少女?に見える
3人ともしゃがんで顔を覗き込んでいた
地べたに寝ていたようだ
上半身を起こし周りを確認すると先ほどまでの果てしない白い世界ではなく、洞窟?鍾乳洞?という見た目のごつごつした岩でできた空間の中に居た
天井は高く、軽く100mはあるだろうか
面積も結構広く、果てはよくわからない
ところで空は見えないけどなんで明るいのだろう?
と、そうだった
後輩はどこだ?、と辺りを見回すと隣に横たわってる
じっと見ると胸が上下しているから生きてはいるようだ
「ごめん、彼女を起こしてもらえるかな?」
と目の前に居た執事タイプの女性に頼んでみる
「ご自身で起こされないのですか?」
と言われるが
「いやー、会社の同僚だからねぇ、親しい友人とはいえ女の子にむやみに触ると「セクハラ!」って言われる恐れも・・・って伝わるのかな?」
しばし思案顔をしていたが
「ご自身で起こそうとすればあまりよろしくない状況になるかも?ということですね?
それでは私が起こさせていただきます」
と納得した様子で彼女の肩を優しく揺らす
「大丈夫でしょうか?」
なんどか声掛けしながら揺すり、後輩は起きた
「はぁ~い、ってあれ?」
見慣れない女性に起こされキョトンとしている
キョロキョロしてこっちを見て改めて
「おはようございます」
「おはよう、って私もさっき起きたばっかりなんだけどね」
と挨拶を交わす
そもそもここはどこ?3人娘は誰?ってことから始めなきゃ
と、座ったままだったので立ち上がろうとしてよろけて転んだ
「大丈夫ですか?
こちらの【世界】ではお二方の世界と違うようでなにか「変換」をしてから送る必要があるから、とは伝えられましたがその影響で少し勝手が違うのかもしれません
少しお休みになられてた方がよいでしょう」
賢者はそういうと手を前にかざして空中に何かを書くようなしぐさをし始める
彼女の前腕に何かの文様か文字のようなものが浮かび上がって、こう唱えた
「製作:寝台」
「よろしければこれをお使いください」
彼女の目の前にベッドができていた
後輩とやっぱり顔を見合わせる
「「クリエイト:ベッド」って聞こえたよね?」
「聞こえました」
「で、出来たのは」
「DIYで作ったベッドフレームみたいなやつですねぇ」
そう
賢者が作ったのはベッドとはいうものの、丸太を少し削って平らにしたものを並べて組んだだけのものだった
足もヘッドボードも、それどころかマットレスも布団もないではないか
JCが言ってたモノづくりの話を思い出す
もしかして布団とかないのでは?と思い立った
いや、それもだが先に確認しておきたいことがあった
「3人とも、名前を教えてくれるかな?」
賢者、マッチョ、執事がキョトンとしている
「ナマエ、ってなんでしょう?」
頭を抱えてしまう
やっぱ現状の仕様書貰っておくべきだったな
まさか個別に名前って概念がない世界からだとは
後輩と今日何度目かの顔を見合わせた




