ひとつめの交差点
そうなのってどういうこと?
あ、えっと、この返事に何か意味があるわけじゃなくてただの相槌のつもりだったの...。
あー、ね。
なんだろう。この独特な感じ
歯切れが悪い
志帆は“嫌いなタイプだな”と思った。
曖昧で、読めなくて、“面倒くさい人”
嫌いなタイプだ
志帆ちゃん、少し苦手かも...
さっきの言葉まずかったかな...?
まさか、あんなところで突っ込まれるとは思わなかったから曖昧な返事になっちゃったし...
多分志帆ちゃんは、私みたいなタイプは苦手なんだろうな...。
でもあれ以外返しが思いつかなかったし...
間違えちゃったな...
いつの間にか、志帆ちゃんは友達のところに行っていた。
自然に、何もなかったみたいに。
――さっきの会話なんて、最初からなかったみたいに。
スマホを取り出して、意味もなく画面を開く。
通知はない。
スクロールしても、何も入ってこない。
「そうなの?」って、変だったかな。
一度、息を吐いて画面を閉じる。
……一回、やめよう。
ふと顔を上げると、志帆ちゃんと目が合った気がして、すぐ逸らした。
……なんで逸らしたんだろう。
⸻
志帆は、その様子を横目で見ていた。
さっきの返事。
あれ、なんだったんだろう。
「そうなの?」って。
聞き返してるわけでもないし、肯定でもないし。
結局、どう思ってるのか分からない。
しかも、あの間。
考えてるのか、何も考えてないのかも分からない沈黙。
……はっきりしない。
スマホ見て、逃げてるだけじゃん。
......なのに、あの顔。
志帆は小さく息を吐く。
別に、関わらなきゃいいだけ。
それなのに、
さっき一瞬、目が合った気がして。
逸らされたのを、ちゃんと見てしまった。
……なんで、こっちが気にしてんの。
志帆は視線を外して、何事もなかったように会話に戻った。
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