すれ違う交差点
最新エピソード掲載日:2026/04/23
主人公小暮凪は、誰に対しても同じように接しているつもりだった。
特別に優しくするわけでも、冷たくするわけでもなく、ただ波を立てないように。
クラスに一人、どうしても苦手な子がいる。
思ったことをそのまま言うその子は、遠慮なく踏み込んでくる。
きついことも、失礼なことも、躊躇なく口にする。
でも、それが全部悪意かと言われると、そうとも言い切れなかった。
笑いながら話しかけてくることもあるし、会話を続けようとしているようにも見える。
だから分からなくなる。
嫌われているのか、それともただこの人の“普通”なだけなのか。
凪は変わらず、誰に対しても同じように接し続ける。
その子に対しても、特別に何かを変えることはしない。
けれどある時、その子の何気ない一言が、少しだけ引っかかる。
——それってさ、なんか違くない?
その言葉が、誰に向けられたものだったのかも、
どこまで本気だったのかも、よく分からないまま。
同じ教室で、同じ時間を過ごしているのに、
見えているものも、感じていることも、少しずつずれていく。
特別に優しくするわけでも、冷たくするわけでもなく、ただ波を立てないように。
クラスに一人、どうしても苦手な子がいる。
思ったことをそのまま言うその子は、遠慮なく踏み込んでくる。
きついことも、失礼なことも、躊躇なく口にする。
でも、それが全部悪意かと言われると、そうとも言い切れなかった。
笑いながら話しかけてくることもあるし、会話を続けようとしているようにも見える。
だから分からなくなる。
嫌われているのか、それともただこの人の“普通”なだけなのか。
凪は変わらず、誰に対しても同じように接し続ける。
その子に対しても、特別に何かを変えることはしない。
けれどある時、その子の何気ない一言が、少しだけ引っかかる。
——それってさ、なんか違くない?
その言葉が、誰に向けられたものだったのかも、
どこまで本気だったのかも、よく分からないまま。
同じ教室で、同じ時間を過ごしているのに、
見えているものも、感じていることも、少しずつずれていく。