襲撃と脱走
大分更新が遅れて申し訳ありません。
そして、後半に残虐な表現がありますので、苦手な方はお戻りください。
今回も拙作をお読み頂けたら幸いです。
2度目の商談から城へ戻ったヒバリは、午前中に出来なかった隷属化の解放魔法「制約破壊」を使っていた。
事前に姫様達に体調チェックを受けたから怒られる心配もない!
前回同様女性を解放してはトニアさん達が世話をしながら次の人を連れてくる。そして今日からは男性もやってきたので、そこは城にいた男性陣に協力してもらった。今日は男女合わせて13人だ。
そして、そんな作業もあと3人となった頃、
急に城内が……いや、城の外が騒がしくなった。
「何かあったんですかね?」
次の人が来る前に、茜色に染まり始めた日差しを手で遮りながら窓の外を覗き見る。修練場あたりから騎士達が、城の入り口からも騎士や執事らしき人達が駆けていく。
しばらくするとレーダーマップに陛下や宰相の反応が映り、慌てて鑑定を飛ばすも特に異常は見られない。それを皆に伝えて安心させ、やがて見えてきた馬車にも特に損害は見られない事で安堵の溜息をこぼす姫様がいた。
トニアさんに言われてレーダーマップの範囲を広げてみたが、これも特に異常は見られない。陛下の乗る馬車が城の入り口に着く頃には10人ほどの部隊が2つ城門へ走っていく。それ以上は送り出していない所を見ると、戦争が起きたわけでもなさそうだった。
「何が起きたのかは後ほど知らせて頂けるでしょうし、自分達はあと3人を解放して、早く安心させましょう」
ちらっと視線を送るトニアさんの先にはフィーネさんが立っていた。
彼女の苦しげな表情は1人の兎獣人男性に注がれている。
「あっ!じゃあ、あの人がフィーネさんの!?」
「そのようですね」
「ヒバリさん、早くやっちゃいましょう!」
沙里ちゃん達が慌ただしく準備するが、連れてくるのは男性騎士さん達だし、女性陣は衝立の外に出るだけなんだけどね。
「ピィリが飛んでみてくるー?」
「いや、突然飛んでったら襲撃と勘違いされるかもだからやめよう。それより、フィーネさんの所へ行って、すぐに治すからって伝えてもらえるかな?」
「わかった!」
外の騒ぎが気になるものの、俺達は俺達に出来る事を優先させて、15分ほどで残りの3人を解放した。フィーネさんは泣きながら俺達にお礼を言って、今は甲斐甲斐しく旦那さんの世話をしている。旦那さんも弱り切った体で起き上がってお礼を言おうとしてたが、なんとか無理させずにフィーネさんと一緒に用意されている別室へと連れて行ってもらっている。
フィーネさんや他の人達を見送って、やっと俺達の今日の用事は達成出来たかな?と、一息ついていた時、それは始まった。
バン!と部屋に戻る前に休んでいた俺達の所へ、
勢いよく扉を開けて1人の騎士が飛び込んできた。
「皇帝陛下が城門前で隷属化された獣人らの襲撃を受けました!陛下御自らが即無効化なされましたが、先程その者らを鑑定した結果、ドルエス商会の幹部が主となっている事が判明!
陛下の命によりすぐさま騎士を編成し、その隊でもってドルエス商会の制圧を開始しました。そしてその機会を狙ってか、元大臣であるサントノレアならびにパーターの両名が脱獄!現在陛下が兵を率いてこれを捕らえに向かわれました。ここは牢とは離れておりますが、十分に警戒なさるようお願い申し上げます!」
ここに来て襲撃と脱獄だって!?
「どういう事でしょう?襲撃が陽動だったとしても、脱獄するにはそれを手引する内通者がまだ残っていたと……?」
「でも、鑑定珠でもって敵対勢力は排除したんですよね?」
「敵対……敵とは天人教の信者を炙り出したはずです。となると、信者以外にも金で雇われた、もしくは買収された者が手引きをした疑いがありますね」
「ねぇ、それよりさ!ボク達が行った方がヒバリのレーダーマップで探せるから遠くに逃げられる前なら捕まえられるんじゃない?」
「私もユウさんの意見に賛同致します!ヒバリさん、よろしいでしょうか?」
「俺も賛成ですけど……ピーリィや沙里ちゃん達はどうする?危ないから先に部屋に戻っててもいいんだよ?」
「わたし達だって同じパーティなんですよ?ここで置いて行かれても、ヒバリさん達の事が心配でゆっくりできるわけないじゃないですか!」
「あたしもいくもん!」
「ピィリだってつよいんだから!」
うーん……人を殺す事になるかもしれないから3人にはあまり教育上良くないと思ったんだけど、仲間外れにされる方が嫌だったか。一番年下だけどこの世界の住人であるピーリィはまだ耐性があるかもだけど、姉妹は俺と同じ日本人。もし元の世界に戻れても、人が殺されるシーンがトラウマになったなんて事にはなって欲しくないんだけどなぁ。今までは殺さずに済んできたけど、これからもそうとは限らないわけで。
あ、勿論俺だって見たくはないし人も殺したくないけどさ。最年長は俺なんだから、マップを使って協力するくらいは仕方ないかなーなんて。
以前この手の話をトニアさんに相談した時は、
『失いたくない人がいるなら、絶対に敵に情けを掛けてはなりません。ヒバリさん達の世界とは命の軽さが違いすぎます。失ってから後悔する……そんな事態になってからでは遅いのだと、心に留めて下さい』
なんて、洋画なんかで出てくるセリフを言われてしまった。そして、"甘いから心配だ"とも言われた。この話をしてから何かある度に注意してくれる。よっぽど頼りなく見えるんだろうなぁ。
このノロワール城の牢は2種類あり、1つが城門東の騎士団宿舎地下。これは重要度脅威度ともに低い者を捕らえ、第3騎士団以下が当番制で看守を務める。
もう1つは城の東側にある地下牢。こちらは重要度も高く実力の高い者が看守を務める。尤も、帝国内で最高峰の第1第2騎士団の中から専属以外が交代で見張るのだから相応の実力者なわけだが。
だからこそ、元大臣らが捕らえられていた城内の地下牢からの脱獄は城内を騒然とさせた。騒ぎに紛れて襲撃されないよう要人の警護は勿論、帝国の本城内からの脱獄を達せられてしまってはメンツも丸潰れである。
よって、騎士達の張り詰めた空気が城内に広がり、ヒバリ達が廊下に出た頃にはこちらにも複数の騎士が短槍を手にして周囲を警戒していた。
ヒバリ達がいるのは城の中でもほぼ中央。脱獄した2人はすぐに城外へ飛び出したそうだが、実はまた城内へ戻り要人を害する可能性は否定出来ない。なので、城内では非戦闘員は数カ所にまとまって守られているそうだ。
そして今俺達の前にはアンビ皇子一行がいる。
案の定、皇子もユウの提案と同じ話をしに来ていた。
「では、助力してもらえるのですね?感謝します!」
「時間がありません、急ぎましょう」
姫様と皇子様のやり取りも終わり、
俺達は皇子一行に守られつつ廊下を進んだ。
まずはレーダーマップが見えるよう、皇子様だけじゃなく専属護衛騎士の2人にも魔力登録をさせてもらい、マップを広げて探知範囲を広げる。
だがここで、人を集めた弊害が起こる。
マップに広がる赤いマーカーは未登録人物。それが大勢いるのは当然でも、集団で重なるようにいる表示が多すぎて鑑定スキルでの確認が追いつかないのだ。
「これは……全部調べるにはちょっときついですよ……」
「ふうむ……ヒバリ殿、父上や母上、ヴァシュリーが居たら、その周辺の確認を頼めるだろうか?特に単体か少人数で行動している者だけでいい」
「まだマップには映ってないので、その時には優先しますね」
「すまない。集団で映るものは、戦闘もしくは闘争・潜伏行動の疑いがあるもの以外は数人確認するだけでいい。そこは私の方で指示しよう」
「助かります。じゃあまずはこっちですか?それとこれは―――」
ここからは皇子様だけでなく護衛騎士やトニアさん達もマップを確認して怪しいマーカーを指示されては鑑定を繰り返していった。
ヒバリの今の能力ではノロワール城全てをマップに表示出来ない。なので、まずは現在いる城内の中央から始まり、王族私室のある東側、西側も駆け回って城内の探査を済ませた。
結局ここでは発見できず、他の騎士からも新しい報告はない。城内にはいないと判断し、ここからは城外へと切り替えた。城門前では陛下や宰相にも会えたが今は追跡をと挨拶もほどほどに飛び出した。
「城の南側は崖なので逃げ場はない。内通者が同行していたとしてもあの体格の2人を連れて城壁を登れるとも思えない。よって、まずは城門を確認します!お前達は馬車を用意だ!」
「「「はっ!」」」
数人に馬車を準備させに走らせ、その間に俺達は少しでも早く城門へと目指して駆ける。途中で鑑定をしながら真っ直ぐ伸びる道を進む途中で、ふと左から歩いているような速度のマーカーがマップに映り込んできた。
位置としては俺達が初めに軟禁された離れと林から畑へと抜けてきた辺りだ。周りが慌ただしく動く中で、この3つのマーカーだけがゆっくりと動く。
「ヒバリさん、その左の2つもお願いします」
もう何度目かも分からないやり取りのため、
ヒバリはもう条件反射で即座に鑑定を発動させていた。
「……ッ!アタリです!脱走した2人と……あと1人は、デーバス?って言う男ですね」
「デーバス……ああ、先日不正が発覚して処罰された者達の中で、比較的軽い罰で済んだ者がその様な名前でしたね。謹慎中だったはずですが、恐らくは……」
王子様の護衛の1人が少し考えて思い出したように答えた。しかもその不正というのがユウとベラが参加した訓練時に起きたらしいが、今はその話はヒバリ達も聞いていたが、当事者の2人と皇子様一行が溜息をついていた。
どう考えてもそいつが手引きしたんだろうなぁ。
巻き込まれた2人も身内の恥の上塗りも、溜息が出るのは仕方ないか。
「あー……捕縛に移るのでそのまま同行してください!」
「さっさと終わらせちゃおうかぁ」
何とか気合を入れ直した皇子様に対して、明らかに気怠げに答えるユウにベラが注意している中、すぐに陣形を左対応に組み直して速度を上げた。
「くそッ!まだ門には着かんのか!?」
「ひぃ…も、もう…これ以上、走れ、ん、うひぃ!」
「静かになさってください!この"姿隠し"も声は隠せません。
見付かっては全て終わりですよ!」
デーバスの手引きで脱獄を果たしたフェルデンとメルバは、既に家名も爵位も失いその名と身一つで城の敷地内を走っていた。いや、正確には歩く速度しか出せない肥満の体を必死に動かしていた。
デーバスは、性根は腐っていても現役の騎士。しかも第3騎士団まで上りつめた戦闘技術と悪事を明るみにさせない狡猾さを持っている。そんな騎士もこの2人を逃がす手助けは悪手だったと内心で舌打ちしていた。
(くそッ!いくら報酬金がいいからといっても、こうも"荷物"が足を引っ張り続けるとは思わなかった……これはいざとなったら"荷物"を捨てて逃げるしかあるまい。幸い我が家は取り潰されていない上に裏資産も今は無事と確認してある。もう1つの姿隠しを使って私だけそっと離れ、何食わぬ顔で城外へ逃れればまだ!)
3人は今、姿隠しと言う魔道具の布を被り、
周囲の景色に擬態していたのだ。
彼らはドルエス商会から買ったこの魔道具を使って、獣人や気に入った女性を拉致し移送を行っていた。常に魔力を注がなければ隠蔽を維持できない欠点はあるが、そこは交代で行えば問題なかった。これを使えば、身動きが出来ぬよう縛り声を出させないよう注意するだけで何処へなりと運ぶ事が出来た。
今はその魔道具を使って、当人達が必死に逃げていた。
城門さえ開けば、いつでも脱出できると踏んでいた。
―――だがそれは、助け出した2人が素早く行動でき、
尚且つ"ここにヒバリがいなければ"の話である。
皇子らが3人の潜む植木の横を通り過ぎる。
3人はそれをじっと静かに見守った。
無事に歩き去る一行を見て、安堵の息をついた。
直後、3人を一陣の風が襲う。渦を巻くように、天へと昇るように荒れ狂う風に、3人は為す術もなくその場に固まるが、ついには手から姿隠しの魔道具から手を離してしまい、小さな竜巻となった風に乗って上空へと飛び去った。
やがて風が止み、デーバスはそっと目を開けて辺りを見回した。
こちらに警戒するよう陣形を組んだ皇子一行、他の方角からもじわじわと集まってくる城の者達。自分と同じようにそれを見て状況を理解し、青ざめる隣の2人。
「殿下!こ奴等がどう行動するか見る為に同行しておりましたが、やはりこ奴等はここを抜け出せても許されざる行為を繰り返すと言っておりました!私はその証拠を掴むためにこうして周囲を欺いて調査していたのです!」
「待てデーバス!我らを売る気か!?」
「脱走もお前が持ち掛けたものであろう!」
「いいえ私は改心し、再び帝国へと忠誠を誓い、」
「これまで目を掛けてやった恩を忘れおってッ!」
―――ここからしばらくお互いへの罵倒が続く。
その醜い言い争いの時間を利用して、3人を囲むように人員を配置すれば、レーダーマップでその円を見られた者が場所を特定し、更に上へと報告をしていく。
結果、レーダーマップには各所の防衛護衛以外が何重にも円を描いて綺麗な花のような形が映っていた。そして、その花に茎が描かれるように下から1つの集団がやってくる。それが陛下と宰相の率いる一団だった。
取り囲む人壁の一部が割れ、そこで初めて言い争いをしていた3人が気付いて声を止めた。漸く陛下が現れた事に気付いたようだ。
「お前ら全員同罪だ。ああそこの騎士……デーバスと言ったか?お前の家はもうとっくに取り潰しが決定して実行されたからな?家が残ってるなんてのは情報操作しただけだ。全員大した情報も持ってないただのクズだったから、全員一般牢にぶち込んである。どうだ、安心したか?」
「なッ!?へ、陛下!今一度の機会を!」
「はん!我らと共に獣を攫い儲けていた貴様は我らと共に行くしかないのだ。もうすぐ城には我らを助け出すべく部隊が、」
「ああ、陛下を襲った集団の仲間ですか?それならすでに敗走中ですよ。全員処分するのは時間の問題でしょう」
「陛下を、襲った……?何をやっているんだ奴等はッ!」
「大方、あたな達を城から連れ出すより、丁度城外にいた陛下を亡き者にする方が利があると判断されたのでは?その程度の存在なのでしょう、あなた達は」
宰相が冷徹に言い捨てる。陛下に言われたデーバスもだが、
2人もついに項垂れて押し黙ってしまった。
その沈黙の時間が過ぎる中で、そっとトニアさんが3人が手放した布を回収し、皇子の護衛をする騎士に手渡している。それを預かった騎士が軽く礼をし、後ほど詳しく調べると言っていた。
「さて、それじゃあお前ら、特にデーバスは牢を守っていた騎士に使った睡眠薬の入手先も聞かなきゃならねぇ。素直に言った方が辛くねぇ……だろうな!」
ブゥン!と陛下とデーバスの間に音と風が過ぎ去る。
「ひぃっ!?」
手に持つ大きな戦斧を、まるで片手剣のように軽く一振りする陛下に、デーバスは腰を抜かして尻もちをついた。その音が引き金になったように、フェルデンとメルバの2人がぶつぶつと言い始める。
「助けが来ないだと?そんなバカな……奴らが裏切るなど――」
「し、死にたくない!私はまだ――」
ブルブルと震えだし、尚も独り言を繰り返す。
「なんだ?ついに壊れたか?まだ聞き出す事が山ほどあるんだがなぁ」
「陛下がやりすぎたのでは?」
「俺のせいにするなよ!」
「いえ、どう見ても最後の一振りが決めてでしょう?」
結局、いつもの2人の言い争いが始まってしまった。
「これで一先ず終わり、ですかね?」
「この脱走劇は終わりでしょう。全てを解決するにはこれからになりますが、そこは私達が手を出す問題ではありません。協力を求められた時に相応に助力致しましょう」
「これ以上王国が前に出過ぎては帝国の威信に関わりますので、程々がよろしいでしょう。自分達は…………ッ!?」
遠巻きに顛末を見ていた俺達は、今は姫様とトニアさんの話を聞いていた。しかし、突然トニアさんが言葉を切って振り返る視線の先に、項垂れていた3人がいた。
但し、デーバスと呼ばれた騎士の胸には、2本の槍の様なものが突き出ていた。
その2本は、フェルデンとメルバと呼ばれた元大臣から伸ばされていた。
正確には元人"だった"と言うべきか。ありえない角度に曲がった腕から伸びる槍、どす黒く溶け始めた皮膚や肉、腕以外にも徐々に大きく人とは違う形になっていく。
「な……なんべ?……ごぷっ」
自身の胸から生える2本のモノに信じられないのか、口から大量に血を零しながらデーバスは胸を触る。錆びたねじのようにギギギと首を後ろへ回せば、人為らざるモノが見えた。
「えぺっ?」
ドス、ともう1本の槍がデーバスの口の中に打ち込まれ、後頭部から突き抜けた。そして物言わぬ骸となって投げ捨てられた。
「ハッ!ついに人をやめたかよ。こうなっちまったらもう仕方ねぇよな」
「はぁ……まだ聞きたい事は山積みだったんですけどねぇ」
油断なく構えていた騎士らと、異形となった元大臣を目の前にしても平然としている陛下と宰相。異形はまだ体に慣れないのか意味不明な動きをしている。まるで孵化をしたばかりの虫のようだった。
沙里ちゃんは美李ちゃんを抱きしめて視界を覆い、自身も顔を背けている。俺は呆然と見てしまったが、ピーリィやユウ、ベラ、そして姫様とトニアさんは異形を見据えていた。
「皆さん、いつでも応戦出来るよう……いえ、ヒバリさんとピーリィは沙里さんと美李さんをお守り下さい。トニア、貴方も」
「サリス、手を出すな。この程度の奴等じゃ心配いらねぇよ。これは帝国の者がけじめを付けなきゃならねぇ」
「周囲の者は巻き添えで被害が出ぬよう飛来物に備えよ!」
「「「ハッ!」」」
取り囲んでいた騎士達の中から盾持ちが最前線に立ち、どっしりと構える。俺達と皇子の前には更に盾持ちが防御を固めた。どうやら援護すらいらないらしい。
「さぁ、準備運動になるかどうか、精々足掻いてみろよ」
「陛下、私にも日頃の鬱憤を晴らす場を残してくださいね?」
そう言って更に前に歩み出た2人は、戦斧と双剣を構えた。
異形も2人を敵と判断し、標的を定めたようだ。
悠然と近づく2人と、ぼとぼとと肉を零しながら這いずる2体。
そして、遂に戦闘が始まった。
まだ仕事が落ち着かず、少しずつ書いてはいたものの中々進まずにやきもきしていました。
携帯で打ち込めたらいいのですが、どうしても調べ物をしながら書いているので自分には無理でした……
次話もなるべく早めに更新できるようにしますので、生温かい目で見守って下さい!