皇女と王女
本文の一部を改稿しました。(8/14
「初めに言っておきます。私はヒバリ様の事を恋愛相手としては見ておりません」
「……本当ですの?」
「はい。ヒバリ様には、謝罪と尊敬と信頼の念を抱いておりますが、それは男女にある感情ではありません」
「では、なぜ様を付けて呼ぶのです?」
「それはこれからお話しする内容に関わります。それは、先程言いましたが、ヒバリ様を含む方々への謝罪をしなければならないのです」
「と、とにかく!あの男を夫として迎える予定はないのですね!?」
「はい」
「そうなりますと……貴女があの男の?」
皇女様がトニアさんを見る。
「いえ、そういった感情は持っておりません」
「あら、そう。貴女は……」
次にユウを見る。
「ボクもないかなぁ?まだ一緒に旅し始めたばかりだから、お姫様と同じで信頼してるけど、そういうのはないなぁ」
「ベラも、その、ごめんなさい」
……待ってください。
さっきから見えない刃がコンボ攻撃を決めてきてます。
なんで突然公開処刑のようなものが始まってるんですか?
これはいじめですか?違うんですか?
心を抉る言葉が続くこの状況は何なんでしょうね?
別に全員に愛されたいと思うほど自惚れてるわけじゃないさ!でもさ!それでも女の子に囲まれて、少なからず恋愛感情でないにしろ好意を持たれてるとさ、ちょっとはそんな事もあるかもなーなんて思うじゃん!
「あのっ!わたしは……その、よくわかりません!」
沙里ちゃんにまで及んだようだが、とにかく逃げてるみたいだ。
その少し離れた所で俺は膝から崩れ落ちていた。
「ねぇ、何のおはなし?」
「そうですね……ヒバリさんのお嫁さんになりたいか、ですかねぇ」
美李ちゃんの問いかけに姫様が答える。
「あ!ピィリなりたい!なるー!」
「えー!?あたしもヒバリおにいちゃんのお嫁さんになるよー?」
それを聞いたピーリィが俺の頭を抱え込んで叫んだ。
それに釣られて美李ちゃんも駆け寄って俺の肩に掴まる。
おぉ……2人は俺のお嫁さんになってもいいと言ってくれるのか!
ありがとう、ありがとう……ッ!
「あ、あら?やはりあの男は幼女趣味でしたのね……」
なんか皇女様が失礼な事言ってる気がするけど、今はいい!たとえ幼い頃の"パパのお嫁さんになる!"的なものだったとしてもいいんだ!あのナイフ投げのような問答から、2人は俺を救ってくれたんだ!
「そ、それにしても、本当に久しいですね。以前帝国を訪れたのは5年前……でしたか?あれからもお手紙をありがとうございます」
俺から目を逸らすように話題を切り替えた姫様。
「そうですわね。サリスが来れないならワタクシがと思っていたのですが、中々実現できずに5年が過ぎてしまいましたわね。あの頃もですが、サリスは一層綺麗になりましたわぁ……ワタクシの髪と違って透き通るこの銀髪も」
隣に座り直した姫様の髪に、皇女様が手櫛のように指を通す。
「ヴァシュリー殿下も、随分と大人っぽくなられて驚きました」
姫様が言うのもお世辞と言うわけでもなく、皇女様は姫様と同じ15歳とは思えないほど女性らしい体つきをしていた。主に胸が。
「それにしても……本当に仲がいいんですね」
テーブルの対面、部屋の奥では皇女様から姫様への熱烈なラブコールが続いている。もしかしなくても、俺は姫様にくっついてきたから嫉妬されてあのような処刑場な問答を聞かされたの?
「昔からなんですよ〜。ノーザリス殿下に会えない日々が思いを強くした?」
やっと起き上がった俺に椅子を引いて座るよう促すシャンティさんがこっそりと言ってくる。……うん、あれは分かりやす過ぎる。なるほど、皇女様はそういう人か。
結局姫様はそのまま皇女様の隣に座り、対面には扉に近い側からユウ・ベラ・沙里ちゃん・美李ちゃん・俺・ピーリィが並んで座っている。もし何か害されそうになっても、いざとなったらユウとベラが扉を突破して逃げようと事前に決めていた配置だ。
レーダーマップを見ても押しかけてくる集団もないし、あまり意味がなかった気がするけど、もしもの対応策くらいはしておいて損はないだろうって事で。
今も目の前では皇女様が話しかけ続けているので、姫様はいつ切り出すかタイミングを計っているみたいだ。よく話が途切れないもんだなぁ。
「ヴァシュリー殿下、喉が渇いておりませんか?少しお茶に致しましょう。
ヒバリさんのラーク商会の緑茶というのも美味しいのですよ」
「サリス、ワタクシの事はヴァシュリーでいいと言いましたわ!」
「それは5年も昔の事、今の立場もありますわ」
「ワタクシは今もサリスと呼んでますのよ?ワタクシだけが一方的に呼ぶだけでは、寂しすぎますもの……」
「……分かりました。ですが、公の場では殿下と呼ばせて頂きますよ、ヴァシュリー?」
「ええ!勿論ですわ、サリス!」
(落ち込んだり喜んだり惚けたりと忙しい皇女様だなぁ)
お茶を用意する侍女2人の手伝いをしようとしたけどトニアさんに無言で止められてしまったので、仕方なくプリンの準備を始めた。
ワゴンに乗せられた蓋を開ける時、護衛の兵達に武器類が無い事を確認してもらって、それから各皿に盛り付けを始める。
「――といった感じで盛り付けてください」
「分かりました」
俺がやったのは俺達仲間の分だけ。姫様や皇女様の分はパルミエさんが担当している。トニアさんが止めたのも同じ理由で、勝手に側仕えでもない者が手を出すのは無礼に当たる。まぁ当然か。
そんな横では、盛り付けも毒見役も奪われたシャンティさんは涙目だった。この世界にもじゃんけんがあり、その勝負に勝ったパルミエさんがテキパキと準備をし、文字通り指を咥えて見ているシャンティさんを見事に無視してた。
すべての盛り付けが終わり、皆の前にプリンアラモードへ進化したデザートが配膳された。皇女様は仕切りに姫様に話し掛けてどんなものか聞いている。
そんな姫様の合図で全員手を付けるが、皇女様だけはまずパルミエさんが毒見としてプリン・生クリーム・果物を一部ずつ別皿に取り分けてから食べる。
「んっ……」
一声発してしばらく黙り込む。
周りの兵が警戒か食欲か分からない息を飲む。
「柔らかいと思ってましたが、口にすると更に柔らかさを実感出来ますね。
カラメルソースをあと少し苦味を付けたらより風味が増すと思われます」
「苦味の好みは個人差があるので、今回は弱めにしました」
作ったのは俺だから、俺が答えておいた。
「ああ、そうでした。確かにおっしゃっておりました。これはいち早く作り方を覚えたいと思います。お教え頂きありがとうございます」
特に何もなかった事にほっとする護衛の人達。そして何故か全員が手を付けてなかったので、もう一度姫様が促してやっと食べ始めた。
「おほっ!……ごほん。このぷるぷるとした食感は初めてですわ!だからプリンと言う名前なのですわね?パルミエ、早急に覚えなさい。食材は値が張っても構いませんわ!」
皇女様の変な声は皆がスルーし(正確には食べるのに夢中で気にしてなかっただけだが)、毒見にしては多めに取っていたパルミエさんが食べ終えて主に言葉を返す。
「ヴァシュリー様、これは牛乳と卵と砂糖、後は香りづけを少々使っているだけで御座います。砂糖以外は非常に安価ですのでご安心を」
ここに来るまでに通って来た町や村はどこも農業だけでなく畜産も必ずあったのは見てきたが、やっぱり安定した産業がある分価格も安定しているらしい。 砂糖は塩と同じで値が張るのは仕方ないのだろう。元いた世界みたいに大規模工場なんてこっちじゃまだお目にかかれてないのだから。
「シャンティさん、まだ手を付けてないこれを、争わずにパルミエさんと半分ずつに分けられるならあげます。どうしま」
「守ります!頂きます!」
うん、食い気味に返事くれたしもう隣で待機されてた。
「……本当によろしいのですか?」
気付くとパルミエさんも控えていた。いつの間に!?
「俺はここ来る前のパンケーキで甘い物は十分ですよ。それに、もう少ししたら晩ご飯を作る時間ですからね。そっちをしっかり食べたいです」
近くをうろついては何度も唾を飲むシャンティさんが気になり過ぎて、何だか申し訳なくなっちゃったのが主な理由だけど、さっき言った晩ご飯が近いからっていうのも本心。
だってここ来る前にパンケーキも食べてたんだよ?俺はもう十分だわ。女性の甘い物の食欲はほんとにすごいよねぇ。
きゃっきゃとはしゃぎながら受け取ったプリンアラモードを、約束通り争い無く分けて、皇女様の許可を貰ってから食べていた。
「はしたない侍女で謝罪と感謝をしますわ。でも、これほど美味しいのですもの、気持ちも分かるので、やはり感謝ですわね。ヒバリが作ったのでしたわね?はどこかの料理人でしたの?ワタクシ、ここまでの物は口にした事がなくてよ?」
「えーっと、ヴァシュリー殿下とお呼びしても?」
「ええ、許します。街の民もそう呼んでましてよ」
「自分……いえ、この中だと他に沙里ちゃんと美李ちゃん、そしてユウを含めた4人の出自について、これからサリスさん……ノーザリス様からヴァシュリー殿下へ相談に参ったのです」
3人を手で示しつつ皇女様に言う。
「ヒバリさん、今まで通り公の場でない時はサリスでお願いします。仲間外れみたいで寂しいです。
そしてヴァシュリー、これはシルベスタ王国の王族としての話になるので、出来ましたら本当に信用たる人物以外の退室を願いたいのです」
俺の言葉を引き継ぐように姫様がやっと本題に入るための前置きを話し始めた。ここまでちょっと時間がかかったなぁ。俺だけ無駄にダメージ受けたよね……
結局、人払いはされなかった。
理由は、ここにいる侍女も含めて全員が第2騎士団所属、つまりは皇女様の信頼のおける者だけを集めた私兵扱いだったからだ。
更にはこの部屋の扉と窓を見張る兵は風の適合者で固め、弱い風魔法を利用した簡易的防音効果を発動させた。本来は作戦行動中の本陣で使われる手法らしいが、即座に対応してきたのだ。1人1人が優秀である。
それと、皇女様も顔付が変わった。先ほどまでの直情的な喜怒哀楽は成りを潜め、無表情とは言わないまでもすとんと感情が抜け落ちたような顔をしていた。
姫様はその準備が全て終わるまで静かに待ち、
皇女様が軽く頷いたの見てから話しだした。
第1王妃と第1王女の勧めで国王が了承し、唯一光の適合者である第3王女が召喚の儀によって異世界から勇者を呼んだ事、それが前回の歴史では1人だったのが今回は18人も呼んでしまった事、それによって貴族らも勇者獲得の争いが起きた事、結局は数名の死亡者は出たが第1王女と国王の派閥に分かれて対立状態にある事、そして……
「召喚されてすぐの鑑定によって戦闘の役に立たない固有スキルと判断され城から出されてしまった者達がいます。それがここにいるヒバリ様、サリ様、ミリ様です。
特にヒバリ様は闇の適合者……王国に居た頃も何かにつけてヒバリ様に罪を着せて、まるで生贄の様な扱いを受けそうになっておりました。
サリ様やミリ様も、戦う力もなく見知らぬ世界に放り出されてしまい……本来平和な世界を生きる方達へのせめてもの償いとして、戦いに向かない御3方だけでも保護をと思っておりました。
しかし、ついに第1王女を旗印に国王である父上と対立……反逆行為を始めました。その中でもまたヒバリ様を悪の手先と触れ回っている事が分かり、父上からノロワール帝国へ状況説明と敵対するつもりがない事、可能であれば助力が頂けるかの使者として私が送り出される際にヒバリ様方にご同行願いました。
それと、そちらのユウ様も召喚された者の1人です。戦闘用の固有スキルを持ち、早々に王都より旅立っていた所を私達と出会い、同行して頂いております。
お渡しした書状は、帝国領への越境の際にシールズ子爵家の使いの者から預かりましたので、私には内容は分かりかねます。父上が何を書かれたのか後ほど教えて頂けるとありがたいのですが」
早口にならないようゆっくり丁寧に姫様が話し、
それを皇女様が咀嚼するかのように頷きながら聞いていた。
「手紙の件ですが、ワタクシでは開封の権限が御座いませんでしたので、内容に関しては分かりかねますわ。後ほど窺ってみましょう。
……それにしても、召喚の儀、ですか。初めてサリスが光の適合者だと判明した時もその話題が上がっておりましたが、無暗に行うものではないと前の召喚勇者であるシルベスタの建国王は言葉を残したはずでは?」
「はい。ただ、第1王妃の懇意にしている占い師が、そして王都の占い師も数名が魔王の復活が近いと騒ぎ始めたのです。その後、徐々に魔物の被害が増えていき、民からも不安と焦燥が高まっていたのです。
そこで、姉上……第1王女が召喚の儀を行ってはどうかと声を上げ、それに賛同した貴族、更には民衆にまでその噂が広がってしまったのです。
今考えれば不自然なことだらけでしたが、国民の総意という波に押し負け、本当に出来るか分からないが1度試してみよ、と。後は先ほどお話しした通りです」
ここで一旦会話が途切れた。
パルミエ達がお茶のお代わりを注ぐ。
……群集心理っていうんだっけ?
いじめもそうだけど、扇動された集団は怖いからなぁ。
「その占い師の奴等を捕まえれば何かわかるんじゃない?」
トニアさんにお茶のお代わりを貰っていたユウが呟く。
「残念ながら、探した時にはすでに全員行方知れずでした」
ベラのカップにお茶を注ぎながらトニアさんが答えた。
「そりゃぁ真っ先にそいつ等が怪しいって思うよね」
「俺達が思うくらいだもんなぁ」
俺は緑茶を飲むために紅茶を断って、ワゴンにあった緑茶のポットを貰った。氷を入れておいたので冷たくて美味しい。
「話は分かりました。ワタクシ個人としては信じたいと思います。固有スキルも鑑定珠で見れば分かる事、それを偽って語るとも思えません。ただ……」
今、皇女様は個人としてはって言った。
案の定姫様もそこで引っかかったみたいだ。
会社やバイトの面接なんかでもよくある言葉のやり取り。政治家だと舌戦必須だなんて言うけど、胃に悪い交渉会話の揚げ足取りに似た臭いのする言葉。嫌な感じがする……
「あ!ワタクシがサリスを信じると言うのは本心でしてよ!?そこだけは誤解なさらないでくださいませ!」
その重い空気を感じた皇女様が、
姫様の手を握って必死に弁明した。
「そもそも、この国の大半は闇の適合者は光と同じで希少である、程度の認識しかありませんわ。よって、ヒバリが危険視される事は少ないはず……なのですが」
はぁ、と皇女様が溜息をつく。
そこで言葉を切られるとやっぱり不安しかないんだけど。
「数年前に天人教と名乗る宗教団体が活動を始めたのはご存知かしら?我が帝国には国教と呼ぶものは決めていませんので、過剰な行動が無い限り自由な信仰を掲げてますの。その中で、ここ最近天人教とやらが激しい勢いで信者を増やしていますわ」
すっかり忘れていた天人教、ここで絡んできたか……
「その様子では皆さんご存知ですのね?ええ、その天人教は人族を至高とし、他の種族は従えるべき存在。光や火を崇め、闇は魔族と魔物の証……正直、何を言っているのか理解できませんでしたわ。
ですが、そんな宗教に入信した上流階級の者達もおりますの。彼らは人族以外に非道な事をしているといくつか報告を受けているのですが、上手く証拠を掴ませずに揉み消されてきました。宗教の自由を掲げてる手前、証拠もなしに処罰する事も強制してやめさせる事も出来ず、父上も頭を悩ませておりますわ。
しかし!ここに絶好の機会が訪れましたの!今は詳しく言えませんが、ノロワール帝国皇家は闇の適合者を悪と見ない理由がございますの!」
急に元気よく立ち上がったかと思ったら、
皇女様がびしっと俺を指差した。お、俺ですか……?
「ヒバリ、あなたは本当に闇の適合者であり、尚且つ召喚されし者ですのね?」
「はい、間違いなく。何でしたら今すぐ鑑定宝珠を使用してご確認下さって構いませんよ?」
それに答えるのは姫様だった。俺じゃなった。
「そう仰って下さると思いましたわ!……ビルモント、準備を」
「はっ!」
命じられたビルモント団長はすぐに部下に目線を送り、1人が姿勢を正してから退室していった。元々俺達を目の前で鑑定するつもりだったんだろう、くらいは予想がつく。
あの皇女様、初めて目が合った時も俺への疑いの目が凄かったしなぁ。
それだけ姫様が大好きって隠そうともしないし。
「もしよろしければ、先に固有スキルを聞いても?」
穏やかな表情になった皇女様が、俺と姉妹に尋ねる。
これは予め姫様と相談して、俺の袋スキルの異常性だけを隠して、後は話してもいいだろうと決めてある。だから、
「はい、構いません。わたしは万能家事です。家事に関してはすぐに覚えて実行出来ます。料理、洗濯、裁縫などですね」
沙里ちゃんから答える。
「はーい!あたしは家庭菜園です!お花や畑を育てるのが得意です!今は紅茶つくりにハマってます!」
美李ちゃんが続く。
「戦闘系でない固有スキル……納得ですわ。ですが、使い方によってはとても便利なスキルですわね。サリス、言ってはいけないのでしょうが、そちらの上の者は見る目がないのかしら?召喚された者の固有スキルがなんであれ、一般では収まらない効果を出すと分かっているのかしら?」
「おっしゃるとおりです。言っても理解を示すものもわずか……お恥ずかしい限りです」
「あ、いえ!決してサリスを責めているのではなくてよ!?そ、そうそう!ヒバリはどんな固有スキルですの?」
姫様が落ち込んだことに焦った皇女様が、慌てて話題の切り替え先を探して俺の事を思い出して聞いてきた。
「俺……自分の固有スキルは袋詰めですね。袋を作り出してその中に詰める事が出来ます」
俺の言葉を聞いて、理解して……
皇女様も侍女も団長さんもその部下も、?マークが浮かぶ。
ですよねぇ。やっぱりそうなりますよねぇ。
「……え?袋を……?中に詰める、入れる……の?」
「はい」
「それが、召喚された際の固有スキル、ですの?」
「そうなりますねぇ」
ああ、このやりとり……
召喚されてすぐ鑑定を受けた時と同じだわ。
余りにも予想外なスキルに、おほほと笑ってごまかす皇女様と、残念な者を見る目に囲まれた状況を見渡して、たった数か月前の事なのに懐かしいな、などと場違いな感想を持ったヒバリだった。
そして、
この後少し荒れそうだと、自分の仲間達を見て溜息をついた。
お盆前にもう1話更新出来るよう頑張ってみてます。
次回も拙作をお読み頂けたら幸いです。