正体不明の謎な人
「弥生ー、優奈ー!! ちょっと助けてー!!」
「「あ、流李」」
あ、優奈と弥生のクラスメートの…
ノックもせずに入ってくるってなんかすごい
「え!? 人…!?」
「早く戻って!!」
あ、颯真布のまんまだ…
って、ヤバいじゃん!? 流李さんって人間じゃ…!?
どうしよう、不信がられる!!
「あ…、綿田木くんごめーん。見なかった事にするからー」
「え…? なんで俺の名前…?」
「流李、説明しなくちゃみんな混乱するよ」
「一応自己紹介だけやっておきな」
「それもそだねー。えーと、前田 流李といいます。あ、もちろん偽名なのでお気になさらずー」
「は、はぁ…。?」
どういう事? 何で学校に偽名で通ってんの?
まずその前に颯真の姿見て普通にしてるなんて…?
もっと詳しい説明が聞きたい
「…なんで、驚かんの? お前、何者?」
「ひーくん態度悪いよっ」
「得体の知れんやつに礼儀よぉしてもしゃーないやろ」
「冷たいなぁ、火月さん」
「なんでうちの名前…」
「知ってるよー、だってずっと見てたもん」
え、ずっと見てたってどういう事?
なんかちょっとホラーなんだけど…
それよりあの人の正体って…?
「そんな事より火月さん。そろそろ戻ってあげたら? もうギリギリじゃない?」
「…ほんま、なんでもお見通しってわけか。しゃーない、戻るわ」
戻るって、え? 戻ってくれるの?
良かったー。そろそろ飽きてきてたんだよね、これ
「よし、戻ってこれたー!!」
「ただいま雨音ー」
「おか…、って違うくない!? 逆だよ逆!!」
もう、美都は急に変なボケ? 入れてくるんだから…
それより、戻ってこれたのはいいんだけど、やっぱり流李さんの事は気になるなー
もっと詳しく説明してほしいくらいだよ
「ねぇ、流李。本名教えてあげたら?」
「そうだよ、もうああいう風習はなくなったんだから」
「うーん…、そうだなぁ…。もうあまり聞きたくないんだけど…。まあいっか」
自分の本名聞きたくないってなんで?
名前に何か怨みでもあるの?
「えーとねー、うーん…、なんだっけ?」
「え…、覚えてないの?」
「忘れちゃった。ごめん」
「自分の名前忘れるなんて…」
「そりゃあもう、500年くらい使ってないからねー。優奈達は覚えてない?」
「え、500年…?」
「うーん、1回しか聞いてないから覚えてないなぁ」
「私もー」
あー、優奈も弥生も覚えてないんだー
てか500年? え、人間だよね? 違うの?
500年って年数にびっくりなんだけど
「あ、それより流李、優奈と弥生を呼びに来たんだった」
「「え、なんで?」」
「お店の方が忙しくて死にそうだからhelpを頼みにきた」
「あ、なるほど」
「そんなのあっきーに任せなよぉ」
「晄に任せても忙しいから呼びに行けって言われたのっ」
お、優奈と弥生のクラスの店は繁盛してるのか
いいなー、良かったなー
「うー…、分かったよぉ…」
「戻るからちょっと待って」
「優奈のちょっと待っては何時間かかるかわからないから今すぐに」
「はーい…」
「あ、流李の事が知りたかったら白蛇町の昔話調べた方が早いよ」
「白蛇町? ってあのちょっとした山の近くの?」
「そうそう。もしかしたら名前もわかるかも。あとは2年の佐々木 詠美って人に聞けば、流李の正体は確実にわかるよ。じゃーねっ」
あ、行っちゃった…
詠美さんって前に相談にきてくれた人だよね?
あの人が知ってるってなんでなんだろう?
なんか…、不思議というか謎な事が増えた…




