体調管理には気をつけよう
「お前今何しようとした!!」
「ただ挨拶をしようとしてただけじゃないですか。人聞きの悪い…」
「それだけちゃうやろ!! 白状せぇ!!」
えー、こんにちは。
何でかはわからないけど、紫暮さんと緋人が喧嘩をし始めて「お前ら何やっとんじゃ」って感じです。
私…、紫暮さんと挨拶しちゃいけなかったのかな?
というか緋人がこんなに怒るなんて…、初めてみたかもしれない
「ちょっと…、落ち着いてよ…」
「そうだよ、翠白ちゃん怖がってるよ…」
「紫暮も落ち着けって!! どうしたんだよ、急に!!」
「守陽も落ち着け…」
「智輝はなんでそんなに冷静なんだよ?!」
そして優奈、弥生、守陽さんが間に入って止めようとしてる。智くんは異様に冷静
こういうのってどうしたら静かになるのかな?
あれ? そういえば翠白ちゃんと浅葱さんは?
あ、ソファーに座って様子を見てる
翠白ちゃんはびっくりして固まってるし、浅葱さんは紫暮さん達を睨んでる…
なんか一気に部屋の空気が悪くなったな…
――ガラッッ
「あなた達、何をやってるの!? 静かにしなさい!!」
だれ? あ、沙羅姉だ…
沙羅姉ならこの空気なんとかしてくれるかも!!
てか、あれ!? 扉思いっきり開けたりするからちょっとひび入ってない!?
「…姉やん…?」
「沙羅様…」
「小鞠が慌てて呼びにくるから何かと思えば…」
「え…、小鞠が…?」
「緋人、むやみやたらに反応しないの」
「…はい…」
「紫暮、あまり力は使わないで」
「ですが…」
「何? 言いたい事があるならはっきり言いなさい」
「いえ…」
すごい…、さすが沙羅姉
誰も止められなかったのに一瞬で止めるなんて
でも大人しすぎてなんか怖いな…
何か別の事が起こらなければいいけど…
「あれ!? 何で扉にひび入ってるの!?」
「よほどの怪力じゃないと無理だねー」
また誰か…って、颯真とつっきーか
ん? 颯真が抱えてるというかお姫様だっこしてるのは美都か!?
美都そんな事されるキャラじゃないよね? 一体どうしたんだろう
心なしかぐったりしてるような…?
「な、なに? このどんよりムード…」
「文化祭の日です!って感じ、ないね」
「あ、美都!?」
「みーちゃん!!」
「ねぇ、てんちゃん」
「…どうしたの?」
「みとちん貧血で倒れたんだけど…」
「学校だから栄養補給出来ないしね…。美都がいつも持ってた飴は?」
「なんか全部食べちゃったみたいで…」
美都が貧血だって!?
そういえば最近血が足りないとか言ってたな
というか颯真はこういう状況になれてるな
前にも一回あったとか?
そして沙羅姉がいつにもまして保健の先生らしい事してるよ
これはこれで初めてみたな
「美都…」
「あー…、緋人…。やっほー…」
「やっほーちゃうやろ。うちの血、いるか?」
「ううん、いい…。大丈夫…」
「そか…。無理すんなよ」
「もちろんだ…」
あー、美都顔が青いな
本当の病人みたいだよ。って今は病人の類に入るのかな?
あと大丈夫とか言ってるけど全く大丈夫そうには見えないね
「よく美都の事だっこ出来るねー」
「いつもは頼りないけど一応男の子だったって事だね」
「一応ってなに、だったってなに、ひどくない? 俺ちゃんとした男だからね? あとみとちんがめちゃくちゃ軽いだけだから」
「そこまで軽くないはずなんだけど…」
「痩せたのかな? …そんな訳ないか」
え、美都痩せたの?
それ以上痩せたら骨だけになっちゃうよ、危ないよ
骨だけの美都とか美都じゃないよ。今でも大概なのに
「とりあえず今は美都をどうするか、よね」
「私、いらない…」
「みとちんダメだよぉ…。しんどいでしょ…?」
「大丈夫…。そうは心配しなくていいの」
「でも最近俺の…っ」
「うるさい」
え、なんで颯真泣きそうになってるの?
美都は気まずそうな顔してるし…
もしかして何かあったとか? 喧嘩したとか?
そんなのダメだよっ
「俺の血を分けましょうか?」
「ん…、それがいいかな…。どう? 美都」
「初対面の人に血なんかもらえない…」
「今はそんな事言ってる場合じゃないでしょ」
うーん…、美都は頑固だなぁ…
辛いなら素直にもらえばいいのに
せっかく紫暮さんが言ってくれてるのになぁ
断るなんてもったいない
「もう何が何でも美都に血を飲ませるわよ」
「まずおいしいって思う血じゃなきゃ飲まないと思う」
「あー、確かにそうかも」
「みとちゃんはどんな味が好みかな?」
「とりあえず飲めたら何でもいいと思うけど?」
いやー、考えがまとまらないものですなぁ
さて、美都の体調の件はどうなる事やら
…あれ? 緋人と紫暮さんまだ睨み合ってる…
どんだけ仲悪いんだよっ
とりあえずこれ以上の問題は起こさないで欲しいなぁ




