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南宮の母を訪ねたアルフは、居間の入り口で久しぶりにネネを見かけた。
「・・・ネネ?・・・」
アルフはぎょっとした。
これが、あの雀斑の少女だろうか。
最後に会ってから、数週間にしかならない。
それなのに。
なんという変わりようだろう。
生気のない荒れた肌、落ちくぼんだ眼。
ひどく痩せてしまって、服が肩からずり落ちそうだ。
泣きはらしたような赤い眼をして、手にした箱に入っているのは・・・
いくつもの固く硬直した、色とりどりの鮮やかな羽根・・・
(母上の、小鳥たち・・・)
「アルフ様・・・」
ネネは唇を震わせてつぶやいた。
その眼にみるみる涙が盛り上がる。
「・・・ネネ、どうしたの、どこか具合が悪いの?」
「ネネ!」
鋭い母の声。
鞭をあてられた小馬のように、ネネは飛び上がり、走り去った。
「こちらへおいで、アルフ」




