休暇
気がついたら毎日更新して合計10話です
不定期と言いつつ毎日更新出来た事に感謝を
「ユキ・スカイ君は働きすぎだ」
「そうでしょうか?」
朝ごはんの後トレセ青年から話があると少女に働き過ぎだと切り出された
「しっかり寝てますし休息は取っていますよ」
「そうか、休日は?」
「いりません、365日マイ、ロードの為にご奉仕したいです」
はあ……とため息をつくトレセ青年
いつもの事だが余りの忠誠に困惑している
「お願いだから休んでくれ」
「嫌です」
「なら命令だ週2日は休め」
「……承知いたしました」
渋々といった様子だが少女は了承する
「なら今日は休みだよ」
「休みと言っても何をすれば」
「好きな事をすればいい釣り、絵を描く、読書、昼寝、ピクニック、瞑想なんでもいいんだよ」
「一番好きな事はマイ、ロードへのご奉仕です」
「休みはそれ以外にしてくれ……はあ」
なんとしても奉仕をしようとする少女に対してトレセ青年はそれしか知らないからそうなるのかもしれないと無理矢理釣具一式を持たせて釣りに試しに行ってみてと外に出した
「お気遣いは嬉しいのですがやはりご奉仕が一番楽しいんですよね」
と零しながらも教えて貰った釣り場の川に着く
「雰囲気は悪くないですね、川のせせらぎは心落ち着きますし、森林の香りも優しくて」
いざ着いてみれば満更でもなさそうに釣りの準備を始める少女
「くう〜ん」
「おや、野良犬ですか?」
釣り竿を垂らそうとしていたら犬がすり寄ってきたではないか
「……!土地神様であらせられましたか」
「ワン!」
少女はすかさず跪いた
よく確認すると犬の身体には豪華な隈取りが取られていた
トレセ青年が読んでいた本に描かれていた近辺の土地神にそっくりであった
「よもや、本で見た存在が目の前に」
「ワン!くうん!」
「は!仰せのままに!」
少女はなんとなく土地神の言わんとしている事がわかるような気がして
丁寧に撫でた
「これでよろしいでしょうか?」
「はふ〜うん〜」
少女に撫でられると土地神は満足そうな声をだす
「神様の御前であるならば良い魚が捕れそうですね」
「ワン!」
まかせろとばかりに鳴く土地神
土地神に見守られながら少女は釣りを開始するのであった
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「しかし特徴の無いナーロッパじゃのお、なんの捻りもない、なんとなくな中世感でその癖衛生観念や上下水道なんかは魔法がどうたらであるという
しかもおまけに魔王軍にモンスター、コテコテじゃのお
しょうもない世界観の夢じゃ」
「おっしゃるとおりでナロー博士」
少女とトレセ青年からは遠く離れた場所、特筆する事はない街で脳に響く声に適当に返す男が一人
早く親友を取り戻さねばと決意を固くさせる
ナロー博士ことナーグ・ローグウィンド博士のおかげで幼馴染の夢に潜れているとはいえ毎日毎日悪口を聞かされてゲンナリしていたからである
男も男で大変なのである
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