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ゾムビーとゾムビーとゾムビー。時々ツトム  作者: 時田総司(いぶさん)


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9/16

第九節 身体スグルも辛辣? 辛タイだけに……

身体の持つ威圧感ある雰囲気に、圧倒される主人公と逃隠。


「この二人は?」


身体が二人を見て言う。


「ああ、新しく狩人に入った、主人公ツトム君と逃隠サケル君だ」


爆破が答える。


「……こんな子供が。一体何ができるというのですか? 強化スーツを着た俺のデコピン一発で粉々になりそうだ……」




((そこまでぇ!?))




身体の辛辣な言葉に、主人公と逃隠はショックを隠し切れずにいた。


「ははっ。見た目で判断するのは良くないぞ、副隊長。ツトムはサイキッカーで、サケルは……アレなんだアレ」


(またこんな扱いかヨ!)


爆破の言葉に心の中でツッコミを入れる逃隠。


「……フン。こんな華奢な体で、一体何ができると……?」


((更に付け加えられたー!!))


主人公、逃隠の二人から体ごと顔を背ける身体。


「あの……」


主人公が身体に話し掛ける。


「よろしくお願いします……身体……スグル……さん?」


身体が顔と目線だけ主人公に向けて言う。


「俺のことは副隊長と呼べ、このデコ人形!!」


「ハッ、ハイ‼(デコ人形!?)」


再び顔を背ける身体。


(……うまくやっていけるかな?)


主人公は不安に思う。




――第2訓練場。爆破、身体、逃隠そして主人公が居る。超能力に加えて身体能力も鍛えるべく、超能力に頼り切らない戦い方を身に付けようという訓練が始まった。


「さて、具体的な方法だが、身体も戻ってきたことだしこれから超能力を交えた組手を行ってもらう!」


「組手? スマシさん、組手って……しかも、超能力を使うなんて危ないんじゃあ……」


主人公が質問する。


「なぁに、ツトムとサケルの相手をするのは身体副隊長だ。元々体も丈夫だし身体能力を上げる特殊スーツを着て行うから問題無いだろう、な?」


「はい、問題ありません」


爆破の言葉にそっと答える身体。


「ではまず、ツトムからだ! 準備をしろ!」


爆破が指示を下す。その後、訓練場の中央で対峙する主人公と身体。


(大丈夫かなぁ)


主人公が不安に思う。


「それでは、始め!」






「ダッ!」






爆破の号令とともに主人公に駆け寄る身体。


(は、速い!)


あっと言う間に主人公に近付き渾身の右ストレートを放つ身体。


「ビュン‼」




「回避の術!」




回避の術でそれを左にかわす主人公。




「ブン‼」




すかさず右ストレートを裏拳に変えて繰り出す身体。


(速い、見切れても……避け切れない!)


「ゴッ」




――、


「かっ……カハ……」


主人公は吹き飛ばされた後に第2訓練場の壁にめり込み、果てた。






主人公ツトム、死す!!!!

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