おはよう
『おはよう、マーティン。いい朝ね』
おはよう、母さん…ふぁぁ……
/*いつもの挨拶、何事のない日々*/
『もう、こんなに汚して…ほらこっちおいで』
ごめんなさい、でもこんなにベリー取れたよ!
/*服を籠に、いっぱいのベリーを誇らしげに
胸を貼って、悪びれることの無い自分を
優しく母さんは笑う*/
『……皆の前で怪我しちゃダメよ、マーティン』
母さん、なんで?でも気をつけるね!
/*母さんの手伝いをしてたら指を切った。
母さんに叱られた。なんでかは分からない。
でも、母さんの顔は怖かった*/
『お勉強は楽しい?マーティン?』
うん!こんなに上手くなったよ!
/*勉強は楽しい。神父さんは優しいし、
生活でも役に立つ。算術はお金で使うから*/
『あら、上手ねマーティン。お母さんも負けてられないわね!』
えへへ!直ぐに母さんより上手くなるから見てて!
/*母さん仕込みの錬金術、上手く出来たらいつも母さんは褒めてくれた*/
『 』
母さん。薬、持ってきたよ
/*母さんが何を話してるのか分からなくなった。父さんを最近見ない*/
『 』
…ごめん、母さん。僕のせいで
/*また母さんの言葉が聞こえない。*/
『……』
母さん!逃げるよ!直ぐに!
/*やめてくれ*/
『……』
/*やめろ!*/
/*戸が軋む、悲鳴をあげて拉げる。*/
/*斧が刺さり、より罵声がクリアになる。*/
母さん!早く!
もうそこまで!おじさん達が!
/聞きたくない、やめろ、やめてくれ…*/
『……あんたなんて、
"雑音"
むんじゃなかったよ…』
/*ごめんなさい、母さん。
言いつけ守れなくて、ごめんなさい。
産まれてきて、ごめんなさい……*/
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ツンと鼻を突く生ゴミの臭いが
既に真上にある太陽を知らせる。
糞みたいな悪夢が嘘のように真っ青な青空だ。
定刻の鐘と共に開かれる裏街門。
当て木で組まれ、街門かは溢れるように出来たバラック。その周りにはバラックすら持たぬ浮浪者が溢れている。
毎日、正午に高い街壁から投げ捨てられ山になったゴミを中心に新たな生態系が、街が産まれた。
持たざる者が集まって出来たこの街に
また持つことが出来たもの、また持つことが出来なかった者ができ、
格差が生まれた。
結果として持たざる者の中での持たざる者が
今日の主人公だ。
さぁ、夢現へ
おはようの時間だ
あけましておめでとうございますm(_ _)m
大変お待たせ致しました。新章です。
新しい主人公の旅立ちです。
どのような物語を創ってくれるのか
筆者ながら楽しみにして書いております。




