神神様と更なる力
案内神についていって神界、正確に言えば第57神界について色々と案内して貰った。
そんな神界は想像通りというか想像以上というか割と果てしないレベルで広かった。
神界にはそれぞれ領域、簡単に言えば神ごとに家のようなものが存在していて、神はその名に関する領域をそれぞれ持っている。
教師神であれば大量の学校や大学。
炎神であれば炎で包まれた神殿やら炎で包まれたコロッセオ。
読書神であれば意味が分からないくらい大きな図書館。
闇神であれば真っ暗で何も見えない闇に染まったナニカ。
遊戯神であれば俺の知ってる遊戯系統全般に+で俺の知らない何かは分からないけど面白そうな遊戯が詰まったテーマパーク。
人形神であれば数百万、数千万を超える人形たちが一つの国、いや世界を作って暮らしていたりもした。
本当に何でもありって感じだった。
そんな領域が軽く案内して貰っただけでも数百以上神界には広がっていた。
領域一つ一つが最低でも都市以上、最大だと国レベルで広がっており、神界の広さと偉大さを知らしめるようであった。
「色んな神の領域について案内したな。もし今見て回った神々の中で気になる神でもおれば紹介神にでも頼むといい。喜んで紹介してくれよう。アイツは神脈もめちゃくちゃ広いしな。我もよく世話になっておる。フハハハハハ」
「なるほど。色々とありがとうございました」
「うむ。どういたしましてだ。だが、まだ最後に一つ一番大事な場所の案内が終わっておらぬぞ」
「一番大事な場所ですか?」
「うむ。それは、この第57神界にたった一人おらせられる最上級神神神様だ。神神様は我ら神の神。神から信仰を集める第57神界以外の神界からも崇められておる御方だ。物凄く偉大だぞ。フハハハハハ」
神からの信仰を得てるから神の神で、神神様。マジで本当に凄そうな神が来たな。
「さて、では案内するぞ。案内神である我が命ずる神神様への扉よ開け」
俺を神界に連れて行った時よりも豪華で荘厳な扉が出現し開く。
「この先だ。着いてこい」
「はい」
扉の先をくぐると神様がいた。
いや、俺も神なのだが。そういうチャチなレベルじゃない。
本当の神。
本物の神。
まごうことなき神。
思わず跪いて首を垂れてしまいそうになるオーラを持った神がいた。
なるだけだ。
そう、あくまでなるだけだった。
隣を見れば案内神は首を垂れ這いつくばっている。
「やはり、完全なる人間上がりの貴方には効きませんか」
神秘的な声。
いや、声というよりも天啓。
文字通り神から授かる天啓が響く。
「神神様、初めまして新しく神になった上野泰斗と申します。お目にかかれて光栄です」
俺の意思で、あくまで先に神になった年長者であり、上位存在だから敬語を使い、膝をつく。
「貴方の意思ですね。偶には貴方のような神がいるのも良いものですね。ええ。死霊神・上野泰斗よ。貴方の挨拶受け取りましょう。神神である私の名の元に貴方の存在を認めます。そして貴方には上級神の称号を授けましょう」
その瞬間。俺という存在の格が一ついや三つは上がったような感覚がした。
「ありがとうございます。神神様」
「いいのですよ。私がしたのは、貴方の力をより効率よく器に定着させただけ。貴方が信仰心を貯めて来たからこそ上級神に至れただけです。これからも精進しなさい」
「もちろんです」
「では、またいつか」
空間が歪み、さっきまで見て回っていた神界に戻っていた。
「フハハハハハ。フハハハハハ。上級神になれるとは凄いではないか。死霊神・上野泰斗よ」
「ありがとうございます。それで、神って名前の通り下級、中級、上級、最上級、みたいな認識でいいんですか?」
「うむ。それで相異ないぞ。まあここら辺の細かいニュアンスは言語によって違ったりするがな。フハハハハハ。フハハハハハ。詳しく知りたければ言語神にでも尋ねるといい。案内して欲しければしてやろう。
では、一通り案内は終わったし、我の仕事は一旦終わりだ。何かまた案内して欲しいことがあれば我の事を呼びたいと認識しろ手が空いていたら駆け付けてやろう。
さらばだーーー。フハハハハハ。フハハハハハ」
案内神は高笑いを上げながらどこかに走っていった。
割としっかり世話になったわ。
「ありがとう。案内神~~~」
「フハハハハハ」
感謝を述べると、後ろ姿のまま手を振って、今度こそ見えなくなった。




