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第一話:死と怨讐:

想暦1999年ヒノイデクニ内グラディア領にて

グラディア家当主カイ・グラディア=ハート死亡

そしてその妻サラ・グラディア=ハート死亡

その他執事17名メイド14名死亡領主夫妻の息子

ルーク・グラディア=ハート消息不明その惨劇は

とある静かな昼下がりに始まった内部に客人として

入った何者かの策略により一人づつ確実に殺され

そして全てを殺したのち逃げたのだとただこれは

推測にすぎないその時周辺にいた者は少なく

それを見ただろう人物もこの世にはいない

そして事件は消息不明の息子が犯人だろうと

解決の為に来ていた勇者ハン・リュウドウにより

証明された、そう世間では語り継がれるだろう

誰も気づいて無いのだ出血量から死んで当然だと

死しても怨讐を果たす存在がいると


崩れゆく領主邸の中に少年の声が静かに響く


「許さない…オマエを…オマエがどこに行こうと

復讐してやる…みんなの分貴様に…剣を突き立て…」


「今から死ぬ君がこの僕様に何が出来るのさ?」


ぼんやりとした不安だが完璧主義の彼は

ちょっとした不安は消すべきだと罪を被せた

まさか勇者として送り込まれた彼が影では

自国の為に工作員をしてるとは誰も気づくまい

そう家を潰されたルーク・グラディア=ハートですら


「どうかなさいましたか?ハン様?」


小型魔動力炉を積んだ車の中メイドが

ハンに話しかけるハンの見た目はチャイナ服に

少しダボついたズボン白髪黒眼で鼻筋の通った

中性的だが筋肉はわりとついている


「いや領主邸のわりに何も無い場所に有り

不思議でね何か理由が有るのかな?」


ハンが呟くとメイドがこそりと話かける


「実は領主邸の地下には悪魔が封じられてた

という噂があったんですが今日調べたら……」


ん?と耳を近づけるが予想して損をした


「何も無かったそうです、異様に厳重な扉は

地下にあったようなのですが何故あんな場所に

民から離れて暮らしてたんでしょう?」


メイドは手を広げ首を傾げるが

ハン本人は聞き逃さ無かった



「消えた悪魔ねぇ…少し興味深いね」


「う〜んですが敬虔な教徒でしたから

悪魔に関わるとは思えないので噂だけかと」


メイドの言葉にハンの瞼が微かに動く


「何事も興味を持った方が人生楽しいもんだよ?

君もそうは思わないかい?運転士君」


運転士はなんと答えるべきか答えが出ないようだ


「面白いと思ったのだが、趣味が合わないな

まぁ何だ話のタネになると思ってね」


ハンがそう言うと車がゆっくりと止まる


「目的地に着いたようだ、領主が死んでも

領民は頑張ってるようだね、素晴らしい事だ

ついでだ領を我々が代理で執り仕切ることを伝えて

くれるかな我が勇者団の戦士バラン・ハーゲンが

見離せないと意気込んでいるんだ彼なら適任だよ」


メイドは少し不安な顔をする


「あの方は誰かが制御しないと暴走するおそれが…」


ハンは手を擦り合わせながら何やら呟いている


「君部下を持った事有るかな?そう戦士軍を

バランと共に操作するんだ君には才能を感じるんだ

何とかこの領の再生に力を貸して欲しい頼むお願い」


最初は断っていたメイドもハンの目を見てると

何故かとても断りづらい捨てられた仔犬のようだ


「仕方ないですね、私は止めれるか分かりませんよ

それでも良ければ粉骨砕身努力しますとも」


ハンはニコニコしながら手帳を捲る


「アスカ・ハンスさんだよね今日から頑張ってね」


そう言うと車に乗り去っていく


「え?!ちょ?どこに泊まれば?」


村人が数人集まって来てどうやら宿を

取っているらしい、メイドは溜め息をついた

ところで皆さんコレはルーク・グラディア=ハートの

物語だと言う事をお忘れでないかな?


何者でもなくなったルークがどうなりどうしてるかは

数時間前に遡り話す必要がある、あ〜面倒くさい


「目を覚ませ己の内に宿る怨讐を見よ、呼吸を整え

目を開けるのだ我が契約により君に第二の人生を

与えよう己の内なる熱を忘れるなオマエは

勇者を殺しこの世界を解放するコレは違える事の

出来ない契約だ我が名はリリス人の可能性を

司る悪魔にして神に近き存在さぁ

いい加減目を覚まし勇者をぶちのめせ!」


一瞬目を開けようと思ったが不安になり

グッと目を瞑る今目を開けたら厄介な事になる

それだけは確かなのだが勇者という言葉が

引っかかるそれに死んだ筈なのに痛みも

傷口の熱も無いまるで生まれ変わったようだ


「まるででは無い君は一度死に代わりの肉体を持ち

蘇ろうとしているのだ受肉というやつだ神や天使

そして悪魔が持つ代りの肉体それを哀れな君に

与えてやろうというのだ受け取り契約を果たせ」


どうしてもコレは聞いた方が良い


「勇者を殺してどうするの?」


俺の答えにリリスはふッと笑い答える


「安心しろ私は君の親御さんの知人でね

ある契約の下君達が住む家の地下で眠っていた

それを急に起こされ寝床を汚されただから

ぶち転がすいやそれ以上の感情だお気に入りの

目覚まし時計を軽々しく壊された

不快でないものかね?君ならブチ切れる筈だが?」


よく分からないが父さんや母さん家族の為に

怒ってくれているのだろうか?信じてよいのか?


「私は悪魔だ信じず騙されるが良い人間の子よ

オマエの内に宿る焔に力を焚べてやろう

さぁどのようなモノを力を求めるルーク」


リリスの言葉に考えるが思いつかない

………なら…いっそ!


「全部、全部欲しい、敵を薙ぎ倒す強さも、

誰かを護る力も、諦めない心まで全部欲しい!!」


ゲラゲラとリリスが腹を抱えて笑う


「何と人間らしい強欲か、私の力に

収まらぬ欲望、人らしく醜く美しく愛しい欲望

今日からオマエは強奪のグラディアだ

あらゆる敵からあらゆるモノを奪い力とする

我が契約者オマエの行く末見守っているぞ」


その言葉と共に視界が光に包まれる


「ここは何処何だ?」


近くをキョロキョロと見回すが姿を見れる

物は無いようだ服装は適当なシャツにズボン

膝や肘にはレザーが装備され動き易い

ボロいがマントがあるので日差しや寒さは凌げ

腰に剣を刺す為のベルトが付いており

使い易そうショートソードも有る何とか

生き残れそうでは有るがどうしようか?


空は青く見渡す限り草気が広がり地には緑が茂り

どうやら俺はどこかの草原に放り出されたようだ

辺りを見渡すとはぐれ狼がいる、ぼんやりと

力の使い方が分かる手に力を集め掠め取る感じだ


「この力試させてもらうぞ」


力は予想外に簡単に決まる敵の体力が減り

こちらに入る次は素早さだ敵を弾きながら

力を使うと素早さがぐんと上がったかんかく

足に力が入るし身体が軽い最後にあの牙

攻撃力も高い筈だステップで近づき拳と

ともに力を叩き込む筋肉だけじゃない

拳の構え方が違うどうすべきか分かる

スキル【低重拳】を得た【噛みつき】を得た

スキル【ダッシュステップ】を得た

他は素材ぐらいしか取れそうに無いな

初戦闘だし死んではいないようだし逃がすか?


「オマエにも家族がいるだろ、帰りな…」


はぐれ狼はゆっくり帰ってゆく…だが、

はぐれなので帰る群れすら無い


他にはぶよぶよとした水溜りおそらくスライムである

コレに強奪と攻撃をぶつけると

スキル【魔力弾】スキル【効薬作成】

スキル【特殊走行】スキル【魔力操作】

を得た魔力操作さで身体周辺に魔力を纏うと

魔法耐性が高まり防御も僅かに上がった

先頭に使えそうだ特殊走行は大地を

滑り走ることができる緊急脱出や攻撃にも使えそう

そして〔スライムの魔核〕が二つ二つ持ちはレアだ

中々出ないがお得感が有るぐらいだな、

そんな事を考えていると遠くの声が聞こえ

風景が頭に浮かぶリリスの力か?


馬車が魔物に襲われてる物語とかだと助かるが

どうする?いや見殺しにするならリリスも見せない

助けてやれって事だよなコレは近くの木の棒を拾い

魔力を薄く纏いミニゴブリンを切りつける

強奪を使うとスキル【解体術】スキル【フェロモン】

を得た他のゴブリンはどうだ?スキル【盗取術】


「そりゃ!くらえ!まだまだァ!」


残りはオークだけだすぐに倒すぞ特殊走行で近づき空中に飛びへし折った棒から魔力を出し切りつける

飛行罰天切りユニークスキル【魔力剣】を得た

ついでにオークからも強奪でスキルを探る

スキル【絶倫】スキル【怪力】得た

怪力の方は使えそうだな絶倫はスタミナが無限になる

そんじゃ馬車の人を助けてサッサと去ろう


「怪力で周辺の岩や木片を退けてっと

大丈夫ですか?すぐに馬車を立て直すんで」


木片や岩を退けると中々人が3人出て来る


「助けていただき、ありがとうございます

わたくしこの商会の副会長をしております

執事のセバス・ベイクド=モチョチョです」


何だって?何その雑に争い終わらせたみたいな名前


「セバスでOK寧ろセバスで願います、そんな事より

今回は本当に皆で最後に何が食べたいかなど

話して現実逃避してた所貴方様が助けてくださり

もうちょっとで討論になる所で助かりました」


俺は何故か食べた事無い焼き菓子が食べたい

何故だろうもしかしてセバスさんのせいかな?


「あの何故護衛も無くこんな所に?」


何か言いにくそうだこの人達も訳ありだろうか?



「途中までいたんですが魔物が出たら逃げ散って」


「逃げ散ったってどう言う事です?」


俺がつい聞きなれない言葉にツッコムと

非常に言いにくそうに話しだす


「そこらじゅうに走って逃げまどい泣き叫び

そりゃもう、この人達人選ミスだとヒシヒシと

感じ噛み締め泣き叫び枯れて今にいたります」


なんて言えば良いんだこれ?!


「私商会会長のライス・ベイクド=ボールです

あと娘のコバン・ベイクド=ボール

今後ともよろしくお願いしますこちら名刺です」


名前が大乱闘してる気がするのは何故だろうか?

仲の良い家族なのにいらない先入観かな?


「助けていただいた御礼に渡せる品でしたら

報告して持って行っていただき大丈夫ですよ」


武器が有れば助かるんだが如何だろうか?

さっきから気になる箱があるんだよな

この箱確かめて良いですかね?箱を開けると

剣が二本あるんだが何だろうこの感覚気になる


「ちょっとお待ちくださいそれは呪いの

アイテムというやつでして」


それを聞いて目を逸らしたのがまずかった何故か手首に剣がリング状に曲がり巻き付いて取れないのだ

コレはどうすれば良いリリスも知らないのか?

頭に直接言葉が浮かぶ


「それはリングソードだねその昔神と巨人の

王が結婚した際に贈られたもので戦いの場では

剣や槍や鉄爪になってまあ護るとされてるが

呪いが有り神話対効が有り天使や悪魔神にいたる

までと戦う力を宿す武器強く念じる事で武器になる」


何故こんなモノを俺に持たせたんだ?

自分の弱点になりうるのに


「まぁ対等な立場で契約を繋ぐ為だね

一方的に利用してるわけじゃ無いんだ」


強く念じると武器になるのか手首から離れないが

一応使える武器のようだ、武器も貰ったし

一応目的地まで行けそうならいこうか?


「あの魔物が出たら危険ですし送りましようか?」


俺がそう言うと皆嬉しそうだ安心したんだろう

よし皆をちゃんと届けに行こうじゃ無いか










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