フキノトウ
これは最終話!
ここは現実世界!
ここに出てくる奴らはみんな狂ってる!
「クルクマ趣味わる〜い。」
「はっはっは。サリナにはまだ早いだけさ。」
「きも。ほら。ケイからも何か言ったげて。」
『私もそう思います!クルクマは"クズ"』
「おい!クズを強調するな、ケイ!確かに歪んでいる自覚はあるが、クズになどなった覚えはない!」
「いや、レンちゃんに行ったあれはどう考えてもクズの所業だろうさ。」
「シャクナまでそっちの味方なのか!」
「当たり前だクズ。」
「なっ!いやちょっと待て!俺はただアサイ様より与えられた仕事をしただけだ!拷問の内容を考えるというな!そう!これは仕事!仕方なくやったまで!俺はクズじゃない!」
「いやそういう問題じゃないでしょ。」
「そうだな。私たちはあんなことを思いついてる時点でお前のことをクズと認定しているんだ。仕事だろうと関係ないさ。」
『そーだそーだ、です!このクズ!』
「ぐぬ…。」
その時、ガチャリ…と、戸が開いた。
同時、四人は膝をつき、首を垂れる。
部屋の中へと入ってきた男は、正面の椅子へと座った。
「残った1人はどうされますか?このまま放置しておけば自殺すると思われますが。」
「殺させるな。生かせ。方法は好きにしろ。」
「では飲食、排泄用の管を通して拘束しておきます。」
「行け。」
「御意。」
歪めた表情をその顔に貼り付けたまま、クルクマは素早く部屋を出ていく。
「シャクナ。」
「はい。」
「ノトの肉は。」
「保管しております。」
「そうか。処罰は既に下された。後は本人の願い通り、家に帰してやれ。」
「かしこまりました。」
「ケイはノートを回収、サリナは手の空いている奴を集めて牢の掃除だ。行け。」
『御意!』
「御意。」
「ノト、ざんねんだったね〜。」
『ですね…。』
「ノトちゃん…いやトキちゃん…か。可愛いかったのに…。くッ!一体なぜ。」
「向こうでいい出会いでもしたんじゃない?」
『私の女神様以外と出会うなんて、確かに可哀想ですね…。』
「あ〜…いやそういうことじゃ……。」
『?』
「出会いだと?私がいるというのに?そんなことはあるはずが、ない!」
「………。」
『?』
「シャクナ…。クルクマも大概だけど、あんたのその愛も流石にちょっときもいよ。」
「なッ何を言うか!」
「あたしも別に…というか全然女の子同士は有りなんだけど、シャクナの可愛い子に見せるその態度にはちょっと引く。」
『危険人物』
「なん…だと…。そんなこと…今まで…。」
「もしかしたらノトが寝返ったのも、それが原因かもね。」
「そんな…。私が…。…………おっと仕事を急がなくては。私はこっちだ。ではな!」
シャクナはそう言うと、来た道を戻っていった。
『あっちからだと遠回りになっちゃいますね。』
「ふっ…。いつもは威厳たっぷりの危険人物のくせに、こういう時は可愛いんだから。」
『?』
「私たちも行こうか。」
サリナから少し遅れて、ケイも歩き出す。
「……裏切り者が裏切るなんてこと、誰も望んでないのよ、バカ。」
サリナはそう、小さく言い放った。
「うへぇ〜。マスクしててもやばいね、ここ。」
「なんだ。2人とも来たのか。手伝ってくれるのか?」
『ノー! ト』
「掃除だよ。それと後からまた増えるから。」
「そうか。ほら、ノート。」
「伝わったのか、今ので。」
「そりゃな。それぐらい気付くさ。」
『ありがとうございます!クマクルさん!』
「俺の名前はクルクマな!」
「?……ああ。クマクル…って……ふっ。じゃあねケイ。また。」
『はい!サリナさん!』
ケイは大きく手を振って離れて行った。
「………クルクマ。あんたやっぱり趣味悪い。」
サリナが、管を通され磔にされたそれを見ながら言う。
「これは仕方がない。拘束は暴れさせないため。管を通すのは動けないから。そしてどちらも自殺させないために必要なこと。こうなるのは必然さ。」
「じゃあその耳栓と目隠しは何よ?」
「幻覚が見えて幻聴が聞こえるみたいだったからな。優しさだよ。」
「世界を閉ざしたら余計に悪化するでしょ。」
「見えない幻覚。反響する幻聴。縛られた肉体。恐怖と無力が全てを犯す。ああ。なんと美しい…。そういうこと。」
「無駄でしょ。慣れない。でも、悪くはないね。もうこいつの周りには偽り以外何もよってこない。」
「…みんなが来るまで遊んでおくかい?」
「当然。」
「はっ。やっぱり君も、大概だね。」
ビィィィィィ。
チャイム音が響く。
シャクナは扉の前に立っていた。
白と黄緑で飾られた箱を手に持って。
ガチャリ…扉が開く。
「はい、どちら様?」
「シャクナと申します。ノトを届けに参りました。」
「ノトを?何かの荷物かしら。届けてくださりありがとうございます、シャクナさん。」
「いえ。仕事ですので。では失礼します。」
「はい。」
シャクナはその箱に一礼し、背を向けて去って行った。
後ろの家からは、微かに悲鳴が聞こえた。
「ノトちゃん。君は愛嬌があり、仲間想いの可愛い子だった。そんな君を愛していた。でも君は、ノトという名を捨て、トキという偽りの名を本物にすることを選んだ。私たちを裏切った。だが正直言おう。別にそれを責める気なんかない。君が選んだ道。君が選んだ未来。それを見れたことが、少し嬉しくあった、というのが本音だ。私はそんな君の帰りを、ずっと待っていた。
だが帰ってきた君には失望したよ。裏切りを自白することもできず、あまつさえ命乞いをした。何が死にたくないだ。何が帰りたいだ。バレてないとでもおもっていたのか?自らの意思で裏切っておきながら、そのことを威厳たっぷりに言い放つことすらできないとは。私は腹が立ったよ。
君の裏切りに対する処罰はすぐに決まったが、そこに私は私刑の追加を申し立てた。アサイは認めたよ。その私刑のうちの半分が今終わった。君の肉を箱に詰め、家に帰す。ちゃんと君の家に帰りたいという願いを叶えてやったぞ。後は残りの半分。こっちが本命でもある。君が味方した国へ、スーとかいうやつの元へ、直接送り届けてやる。そしてついでだ。そいつの口から君を詰め込んでいってやろう。さぞ嬉しいだろう。レンちゃんの中。母の腕の中。そして仲間の内側。帰れる場所が沢山あるな。はははは!」
「トキよ。地獄の底より刮目せよ。シャクナの威厳を。」
空間が歪み、一帯の空気がより一層重たくなる。
そう誰もが錯覚する、そんな現象がシャクナを中心としてあたり一面を包み込んだ。
「処罰は行わなければならない。
よって 我 シャクナは
この腕に 私刑遂行の誓いを刻むとしよう!」
オ〜ワリ〜
肉巻きおにぎり食べながら書いてたら、普通に吐きそうになった。多すぎ、重すぎ、気持ち良すぎかよ! 以上!
この物語はフィクションです。




