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処罰は行わなければならない  作者: クバラ サツキ
1/7

キキョウ

他はやる気がでず手が進まないのに、新しい作品だと書けてしまう。一体…なぜなのか…ハァ…。


 僕の性癖全開の作品ですが、後になるにつれて読むことをためらった方がいいであろう小説になる予定です。まぁそこまで行くのにどれくらいかかるのか…。その前にまずもって進むのか。ハラハラドキドキ。興奮しますね!


 

ということで始まります。どうぞ(面白くないとかは言わんでください。作者が傷つきます)。


 

この物語はフィクションです。

実在するものとは一切関係ありません。

この物語は不定期更新です。

 秘密裏に開発が進められている新型生物兵器。それに関する情報、又は媒体の奪取。それが諜報員たちに与られた任務だった。その内の八人。チーム名『贄の花』。それが私たち。


 私たちは優秀な下っ端。だから今回の任務の中でも特に危険で重要とされている区域の担当になっていた。チーム名が贄の花なのは、何かあった際に注目を惹きつける囮とするため。他のチームが逃げやすくするように。


 私たちは囮。捕まってもいい餌。そんな私たちは、当然何一つとして重要な情報を持っていない。でもあの日そこにいた彼らは、それを知らない。だから私たちは拷問を受けている。少しでも情報を吐かせるために。そう。私たちは捕まった。捕まってしまった。あっけなく。


 私たちは捕虜。捕虜になったのは、私、マミ、レン、トキの四人。残りの四人の内の三人、アビー、キキ、エクは逃げている途中で殺された。最後の一人、スーは逃げ延びたみたい。きっと今頃自国に帰ってるはず。でも助けは来ない。まあ正直そんなことは初めから分かっていたけど。敵に捕まれば私たちは捨てられる。そして何かあっても国は私たちのことは知らないで押し通す。そんなことわかりきっている。初めから分かりきっている。だから期待なんかしていない。しても無駄。分かりきってる。無駄なんだ…。


 それにしても私たちが入手しスーが持ち帰った情報には、どれくらいの価値があったのだろうか。あれは文字通り、私たち七人の命を対価にして得た情報だ。それがもし無価値だったのなら…。今の私たちにはそれを知る術がない。だからただ、思い込むことしかできない。私たちの命には、価値があったのだと…。確かに私たちは、役に立ったのだと…。


 私たちは仲間。たった八人の仲間。初めて会った日にそうなった。そしてあの日「私たちは使い捨ての道具。でも…だからこそ、私たちは、私たち八人の間だけくらいでは、一緒に助け合っていこ。」そう言われた日に、私たちは、本当の仲間になった。


 拷問が始まった。いや、地獄が始まったと言うべきか。その日、一人の男が名を名乗った。アサイ、と。私たちを捕縛した奴らのリーダーらしい。アサイは私の膝にノートを置き、こう言った。

 「今までの君たちのこと。これから起こること。そしてその中での君の思考を、そのノートに書いていくんだ。」

 だから書き連ねていく。その日その日に起きたことを。

 

<<拷問1日目。>>

 私たち四人は椅子に拘束。動くことはおろか、自殺もできないようにされていた。アサイとその部下と思われる二人が、トキを部屋の中へ連れて行った。ただ壁は透明で、互いに姿が見えて声も聞こえる。部屋の中にある道具を見れば、そっち側が拷問を行う場所だということは、すぐに理解できた。なのになぜか尋問は、こっち側で行うらしい。少し違和感を感じた。何故壁は透明なのか。多分それが違和感を感じた一番の原因だと思う。でも少し考えればわかる。つまりこれは見せつけるため。自分もああなりたくないだろう、と。それが分かった時、正直心の中で少し笑った。例え重要な情報を持っていたとしても、そんなことで私たちは自白したりしないから。どうせ見捨てられて死ぬ。自白してもしなくてもいずれ殺される。仮に生きて帰れても、危険視されて殺される。捕まった時点でもう私たちの運命はもう決まってる。死からは逃れられない。だから。どうせ逃れられないなら最後まで、国のために生きようと。見捨てられたとはいえ、私たち八人を育ててくれた国でもあるから。それにスーは生きて帰れた。それだけで私たちの意志はより強固になる。

 

 トキへの拷問が始まると同時、アサイが私たち四人に向かって話を始めた。それを聞いた瞬間の私たち四人の考えは、同じだったと思う。「こいつ、本当にいい性格してる。」と。内容はこう。新型生物兵器やこの件に関わっている人数、場所、組織などの情報を話せ。そうすれば拷問をやめる。ただし自白するのはトキ以外の三人。自白がない場合はトキが死ぬ。

 ふざけてる。怒りが湧いた。当然だ。私たち三人から自白がなければトキが死ぬ。言い換えれば自白すればトキは助かるかもしれない。つまりこれは、間接的に私たち三人がトキを殺すということ。私たちに仲間殺しという罪を意識させること。私たちが仲間想いであることを知った上でこれを行ったというなら、こいつは本当にぐちゃぐちゃに切り刻んでやりたくなるほどいい性格をしている。

 

 私たちがあの日の仲間のままだったら、私はここで何も声を上げなかったと思う。そして『贄の花』のリーダーである私が動かなければ、他の三人も私と同じように、仲間が、自分が殺されるその瞬間をただ黙ってじっと待っていたと思う。


 でも私は動いた。


 仲間以上の深い絆で結ばれた私たち。


 家族になることを望んだ私たち。

 

 私の家族に、妹たちになってくれたこの七人を、


 目の前にいる男を殺したいという思い以上に、


 今ここで生き残っているマミ、レン、トキを、

 

 私は守りたいと、

 

 そう思ったから。


 私たちは使い捨ての道具で囮。だから情報は何も持ってない。私が筆記でアサイの部下にそう伝えると、口枷が外されしばらくアサイと問答を繰り返した。けど結局信じてはもらえなかった。重要な区域にいたのだから、と。でも少し信じてくれた部分もある、と思う。私たちは全員監視対象になっていたらしいから。初耳だった。どうりであっけなく捕まってしまったらしい。でもどうして…。自国の謀略…。こういう時のために売られていたとしか…。何度考えてもそうとしか考えられない。私は家族を信じてる。優秀であることを。へまをするとは思えない。


 今日が終わる。青く、赤く、泡を吹き、血だらけになるトキを見ていることしかできなかった一日が。


 トキ、マミ、レン。

 助けるから。

 お姉ちゃんが、助けるから。

 必ず生きて、助けるから。

 一人になった部屋の中、私は、ここに誓う。

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