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最終章

魔王討伐から二週間が過ぎた頃。


ベルタについては国王様に真実を話して、手配を取り消してもらった、これでもう逃亡生活をする必要はなくなる。


外道な領主については罰すると約束していただいたのだが既に『病死』していた。


(まったく、教会も動きが早いわね)


死後であっても領地と財産の没収及び貴族の地位のはく奪と制裁のフルコースを課せられたみたいだけどね。



疎開していた人が首都に戻り、街には人々があふれ、再び活気を取り戻していた。


それでも街は復興の最中である、特に甚大な被害を出したのは南門から直線2キロメートルの建築物が全て崩壊したと言う場所だった。


「まったく、魔王のせいで酷い有様ね」

「ご主人様、また現実逃避してます?」


「と……とにかく!! 南門はこれくらいにして戻りましょう」


南門から中央地区まで歩いて帰る。


転移すればあっと言う間に到着するんだけけど、街の視察なのに転移してどうするとツッコまれたので徒歩で街をまわっている。


石畳の道路を高級な馬車が通り過ぎた。


(王宮へ行くんだろうか)


そんな事を思いながら、ボンヤリと馬車を眺めていた時、突然馬車の前に子供が飛び出した。


通行人からは悲鳴が上がる。


馬車は猛スピードで子供に迫り、あわや接触かと思われた瞬間子供の姿が消えた。


「こら、危ないじゃない」


消えた子供はエリスが抱きかかえていた。


エリスが時間停止を使ったのである。


子供はキョトンとした表情をしている。


「もう飛び出しちゃだめだよ」


「うん」


と言って頷く。


エリスが子供を地面に降ろすと子供は走り去っていった。


「第二聖女様だ、第二聖女様が奇跡を起こして子供をお救いになったぞ!」


「第二聖女様が来てるんだって」


「どこどこ?」


私はたちまち群衆に囲まれてしまう。


(あら時間停止の時に認識阻害、はずれちゃったか)


なんだか聖女の服がミニスカートになってから熱狂的な第二聖女ファンが増えたのよねぇ。


「はいはい、押さない、押さない」


私はリーゼロッテと人間の可聴域外の周波数で会話する。


『逃げるわよ、私が合図したら転移して』

『了解しましたぁ』


「せっかくお集まりいただいたのは恐縮ですが、私も公務があるため多忙なのです、お一人お一人とお話したいのは山々なのですが何卒ご理解下さい」


「ですが、せっかくなので皆様方に祝福をさずけましょう」


と言って私は聖女のヒールを詠唱した、私のヒールは範囲が広い。


この地区全域で病気や怪我を回復し、体の欠損も全て元通りになったはずだ。


群衆からは喜びの声が上がっていた。


「病気が治って苦しくない!!」

「足が再生して歩けるようになった!!」

「ハゲが治ってフサフサだ!!」


『行きましょうリーゼロッテ』

『御意』


こうして、群衆に囲まれた私達は転移によって脱出したのである。



次の日は学校に登校した、今は学業メインで公務が週1~2ぐらいかな。


私が席に着くと担任のセシリアが入って来た。


「今日は外国から来た転校生を紹介します、さぁ入って来なさい」


教室のドアを開けて転校生が入って来ると、セシリアの隣に立つ。


「自己紹介なさい」


「エヴァ・シルフィードと申します、よろしくお願いします」


(エヴァちゃん何やってるの!!)


そこには新しい制服に身を包んだエヴァが居たのだ。


「席はエリスさんの斜め後ろです」


エヴァは私を見つけると手を振って近づいてきた。


私はエヴァに小声で話す。


『なんでエヴァちゃんがここに居るの?』


『監視するのが私の役目だっていったでしょ』


『教皇の仕事はどうするのよ』


『影武者がやってくれてるわ、重要な決断は私が下すけどね』


『そもそも学年が下なんじゃないの?』


『飛び級したのよ』


なんと言うか、エウァの執念には根負けした。




中庭で地面にシートを広げ昼食を取る。


アリエル、ローラ、リト(タカポン)はかなり久しぶりに顔を見た。


そしてマリー、キャサリン、ウェンディに加えて、今日は新しくエヴァが加わる。


「可愛いー」と言ってローラがエヴァを抱きしめていた。


「く…苦しい、息ができな……おばあちゃん?」


エヴァはローラの巨乳の洗礼を受けていた。


私はその光景を見てどこか懐かしさを感じたのだった。

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