75話 狂った3馬鹿
ステータス画面から武器生成をタップっと。
『連続で生成ですか……。まったく、元気なんだから』
何が?
え? アナウンスさん、下ネタいける口なんですか? ……ん? 下ネタいける口ってなんだ? 自分で言ってて恥ずかしくなってきた。
あんな変な武器見せられたもんだから俺もアナウンスも混乱しちゃってるわ。
決して毒されてるわけじゃない。うん。俺はそっちじゃない、ツッコミ……でいたい。
卑猥ミサイルみたいなヤバい名前とか付けられたらマジで泣くぞ。
本当はそっちの話疎いんだから、俺。
『……フノウさんが選択したのはミノタウロスの鋭角。武器生成を開始します』
考えうる限り最悪のあだ名なんだけど、それ。
流石に今のでそんな風に言われるとは思わなかったんだけど。
それに俺、毎月そっち系のものに投資させてもらってますからね。
自慢じゃないけど。本当に自慢じゃないけど。
『武器の形状確定。……武器の生成が完了しました。アイテム欄から取り出せます。詳細……。ロデオナイフ【B-】。これで止めを刺した際、あらゆる肉のドロップ確率が上昇。肉のドロップ数が上昇。血を垂らすと武器威力アップ。ただし、手元から離れて暴れ出そうとする』
一番欲しかった性能きた!!
この流れからして絶対変なのが生成されたと思ったけど……いいじゃん、これ!
でも確率上昇とかどうせ1パーセントなんでしょう?
テレビショッピングみたいにな・ん・と、とか言ってサービスしてくれないんでしょう?
「……。ちょっと意地悪言い過ぎか。何にせよ確率が上がるのは嬉しいや。それじゃあ早速試し切りを――」
「――ぶるうおおぉぉ……」
「デカいな……」
武器生成を完了させて早速ロデオナイフを握る。
するとイキリ爺たちの向かった先から普通の個体よりも明らかにデカいミノタウロスが現れた。
そしてそんなミノタウロスを見ながらイキリ爺、蟹田、卑猥ミサイルは何か物足りなそうな顔を見せ、どこで手に入れたのか、この辺りに生えていたであろう野草や野菜、蟹田に関しては米や自分の腕を差し出す。
それに対してミノタウロスは首を横に振ったが、イキリ爺が顔面を蹴飛ばし、卑猥ミサイルが身体を固定し、蟹田はミノタウロスの口に無理やり食材をぶち込む。
これは……もしかしてミノタウロスを育てている?
生産場での経験がまさかこうして生きるとは……。
疲れでハイになっていてもう思考能力も掛けているかもって思ったけど……どうやらまだまだ余裕が――
「ごが……。ごががががががががががががががががががが!!」
「ぶもおおおっ!!」
「そうです! もっと私を召し上がってください! 美味しいと言ってください! それで……私たちを満足させてください! 飢えを、この淡々とした一方的な戦闘をあなたが変えてみてください! もっともっと刺激的な戦いをしましょうよ!」
全然余裕ないじゃん。
わけが分からないよ、そのテンション。
サ●ヤ人なのみんな? セ●を強くさせようと動き出した時のベ●ータなの?
「ぶ、るぉおぉぉぉぉおぉぉぉぉぉおおおおぉおっ!!」
……。
しかもそいつ進化したね。
『タンクミノタウロス【B-】』
色が濃くなっただけじゃなくて全体的に太くなって……というか破裂しそうなくらい膨らんでるや。
これは自爆前のやつ。
これでこの辺りを吹っ飛ばすとかいうヤバいモンスターになってたらお前ら戦犯ってことでしばらくここに監禁な。
というか、そんな冗談言ってる場合じゃなくないか?
イキリ爺の攻撃弾かれてるし、卑猥ミサイルのミサイルはも刺さらないし、蟹田の鋏も入ってかない。
「もしかして……ボスより強くないか? お前ら余計なことしやがって……。はぁ。こうなりゃ……身体強化中肩甲骨!!」
俺は全力で助走すると、以前に比べ遙かにコントロールしやすくなった翼で滑空。
生成したてのロデオナイフを構えてパンパンに膨れたタンクミノタウロスへと突っ込む。
そして……。
――パンッ!!
辺りには肉が弾けたことで高めの破裂音が響き渡った。
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