50話【崩れる私の性活】
こうして、長い長い社交パーテーは終了した。
様々な波乱を巻き起こし、心臓が何度も止まりそうになり、セレ姉と愛し合うことも出来た。
――そうして、月日は流れた。
その中で、色々なことがあった。
まず話すべきは、シリコンの開発状況についてだろう。これに関しては順調を極めていた。
人工開発された全く新しい資材という点は注目を集め、多くの業者や職人からの注文が殺到した。
生活用品の部品から、武具の素材として、数多くの活躍を見せたシリコンは多くの人にもまた知れ渡られた。
それによって、シリコンの卸売業者であるマルシア商会は更なる躍進を見せ、同時にその開発者である私、アルミラ・ランドリスの名も知れ渡った。
悪名が段々と功績で上塗りされ、最近ではアルミラが改心したというまことしやかな噂さえ出ている。改心とはちょっと違うんだけどね。
しかしそれより、エッチなグッズの開発はどうなっているのかしら? いつか電動のヤツとかも作りたいのだけど、なんなら大人なショップを私が開業するのもありね。異世界初のアダルトショップ。悪くないわ。
――とまあ私の私欲はさて置いて、続いてはリザードマンの受け入れ政策について。
私は一応立役者ということにはなっているが、ほとんどお父様に丸投げ状態。けど話を聞く限りは順調みたい。
既にリザードマンの受け入れは始まっており、首都ではたまにリザードマンを見かける様子もしばしば。
しかし、一切の問題がないという訳ではない。
リザードマンのイージス帝国受け入れに当たって、大きな問題は二点。
人族からの偏見。それとリザードマンの生活保護。
前者に関しては時間が解決してくれるのを待つしかない。初めてリザードマンを見た人族が魔物と勘違いして攻撃してしまった問題もあった。それに関しては円満解決で終わったが、これからもそういうことがあるかもしれない。少しづつでも意識改革が必要ね。
後者に関しては多くの政策が実施された。移住してきたリザードマンの人権を守る為の法律制定から、彼らの衣食住についての問題解決まで、色々なことを実施していた。
私もマルシア商会を通じて、それに一役買っていたりする。リザードマンの働き口についてだ。
人族の国では労働をしてお金を稼がなければいけない。しかしリザードマンにそのような習慣はなく、受け入れ先も乏しい状況だった。
そこで私とマルシア商会の出番。珪石の採掘には多くのリザードマンを受け入れており、それによって働き口の問題解消へと繋がっていた。
シリコン開発が更に増えれば、雇い入れも増やさねばいけない。そうすれば更に多くのリザードマンの方々を受け入れられる。これから先、更に増え続けるであろうリザードマンの受け入れに、マルシア商会も私も奮闘している。
シリコンでの商売は商会に全部お任せするつもりだったんだけど、なんか成り行き的に私も首を突っ込んじゃっている。まぁマルシア商会には愛しのセレ姉がいるから、出入りすることも多くなって自然とね。やっぱ配当はもう少し融通してもらおうかしら。
――最後に話すべきは私の身の回りについて。
リーシャはいつも通り私のメイドとして、愛しい人として隣にいてくれている。相変わらずディ○ドは使わせてくれないけど。もっかいシたいのに。
私の不満はさて置き、ガウルとレレも同様にいつも通り。ガウルは変わらず、私の護衛という任を全うしてくれて、集落での狩りの一件以降私が怪我をしたことはない。
レレも変わらずウチに住み続け、外交特使兼私の護衛という職を得ている。ガウルに剣の稽古をつけてもらいながら、時々陛下から個人的な席にお呼ばれされたりもしている。
セレ姉とは3人よりも会う頻度は少ないけど、それでも週に2~3度は時間を作って会ってくれる。
シリコンの件で更に商会長としての多忙に拍車がかかったにも関わらず、これだけ時間を作ってくれるなんて。すごく大切にされているようで幸せ♡
勿論、性活の方も欠かしていない。古代の王様みたいなハーレムを築き上げ、満ち足りている日々を送っていた。
奴隷ハーレムの夢もそろそろ進めたいわね。タヌキの店は潰れちゃったから、今度は国が営業する奴隷商店に行ってみたいわ。
シリコンの利益でウッハウハだし、沢山愛しの人を迎え入れたい♡ いや、その前に持ち家を持つべきかしら? 稼いでいるうちに家を買えば将来困らないし、奴隷の人たちも親の目を気にせず迎え入れることが出来る。勿論、3人にも一緒に住んでもらおう。あとマルシア商会の支部に近い物件がいいわね。そうすればもっとセレ姉とも会えるもの♡
そんな野望を抱き続け、リーシャに怒られない程度に計画を進めていた。
そんな日々が続き、――約半年が経過した。
そうして私は、16歳となった。
16歳、地球では女性は結婚できる年齢。ここでは結婚は20歳以降でないと禁止だから無理だけど、そろそろ婚約を迫られる時期である。婚約って上限あるのかしら? とりあえず4つは確保しておかないとね。
――身体も段々と成長してきて、身長も伸び、女性的な体にもなってきた。
ドレスもそろそろ大人っぽい物に変えても良いのではないかと、リーシャと相談したりもした。体が成長しているから、ドレスの仕立て直しも行ったり、あっ、そういえばリーシャとシた採寸プレイはとっても捗ったわ♡ 裸でお互いを測りあって……ふふ♡ またシたいなぁ♡
「……ルミラ、……アルミラ? 聞いているかい?」
あの日のことを思い出し上の空になっていると、お父様の呼ぶ声で現実へと引き戻される。
――今は家族団欒の食事時。
お父様とは政策の話を時々しつつ談笑をして、お母様からは憎たらしそうな視線を向けられる、とても有意義なお食事時である。
「あっ、申し訳ありませんお父様。少しぼーっとしていました。――それで何の話ですか?」
私が疲れているのかと少し心配そうな顔をしつつも、お父様は私が聴き逃したことをもう一度言ってくれた。
その言葉を聞く前に、人っつ前置きをしておこう。
――日常とは、突然崩壊するものである、と。
当たり前のように続くと思っていた日常が、ありふれたような幸せな日々が、突然奪われてしまうことがある。
残酷に、非情に、私の幸せな日々は、突如として、音を立てて崩れ始める。
「アルミラには、明日から教会に行ってもらおうと思う」
「………………はい?」
アルミラ・ランドリス。
突然の――禁欲生活が始まった。
次回から教会編です。




