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一球入魂 -日東高校女子野球部-  作者: 照山
第2章 オールスターゲーム編
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第28話 お泊まり会

ベストナイン大会終了後、琴葉と彩也は絵茉や比奈を誘ってお泊まり会をすることになった。11勝4敗という成績で終えたため4人ともにこやかであった。


「彩也の家に行くの始めてだな~夜は何する~?」


「そうだな~プロエやってる?」


「やってるよプロエ。あのゲーム中毒性半端ないよね~」


彩也らがいうプロエというのは野球ゲーム【プロ野球エース+(プロエ)】というゲームである。その他にも【パワフルベースボール(パワベ)】などもあるが彩也らはプロエが好きである。


「じゃあ家着いて夕飯食べたらみんなで遊ぼうよ」


「良いね~!」


その後、琴葉と彩也たちの家に着き玄関でお母さんが待っていた。


「お帰り。それに比奈ちゃんと絵茉ちゃんもいらっしゃい!」


「「お邪魔しま~す」」


「すごく汚れてるわね~。4人でお風呂入っちゃいなさい」


ユニフォームではなく動きやすい運動着であったが汗や汚れが付いてたため琴葉たちの母は4人で風呂に入ることを提案した。琴葉と彩也は家の風呂4人入れるっけと思いながら家の中に入った。比奈と絵茉は母の提案に驚いたが快く受け入れた。


「彩也とお風呂入れるの始めてだな~」


「私も~!」


しかし一方で琴葉と彩也は小学校野球に入っていたとき、帰宅後は2人で入っていた。


「彩也と入るの久しぶりだな~どれくらい成長したか楽しみだね」


「ちょお姉ちゃんそれやめて・・・」


「「(恥ずかしくなってる彩也可愛い!)」」


「ほら4人とも入っちゃいなさい」


母の言う通りに脱衣所に向かい服を洗濯機の中に放り込み、お風呂場の扉を開けた。琴葉と彩也の家の風呂はごく一般的な普通の風呂であるためギリギリ4人入れる浴槽であった。そのため琴葉はまとめて入るとしたら横一列に座って入るのはどうかという提案をし、OKをもらった。


「お!彩也結構大きくなってきたね~私も負けてられないよ」


捕手(キャッチャー)の立場からしたら大きくなられたら困るんだけどね・・・」


その後、4人は順番に洗い最初に琴葉、絵茉、彩也、比奈の順で湯船に横一列に入った。結果的には皆引き締まっているためぎゅうぎゅうになることはなかった。


「いやぁ良い温度だね~」


「おじいちゃんみたいだねw」


「まぁね、それにしてもこの1週間長く感じたな~比奈と絵茉はどうだった?」


「楽しかったよ。琴葉たちと対戦することはなかったけどとても充実したかな。2回目も3回目もあるらしいから対戦機会があれば対戦したいな」


「良いね~」


比奈は今大会打率.321、15試合24安打2本塁打と首位打者を獲得し打力で成長を遂げた。また、絵茉は8登板で2勝2敗1S、防御率3.65と上々の成績を出した。


「絵茉は?どうだった?」


「私はまぁまぁだったかな~良いときと悪いときの区別がはっきりしているということに気づけたのは良い収穫だったかな」


「そっか!」


その後、湯船から出て母が用意してくれたパジャマを比奈と絵茉は着て琴葉と彩也の部屋に行った。ちなみに寝る場所は琴葉の部屋に比奈、彩也の部屋に絵茉が寝ることになった。


夕飯時には父が帰宅した。


「お、いらっしゃい。大会お疲れ様。現地で見てたけどすごかったよ」


「でしょう?」


その後父を含めた6人で夕飯を食べた。夕飯はバランスの取れたものだった。また、比奈や絵茉は琴葉と彩也の父と野球の話をして盛り上がった。


夕飯後、リビングでゲーム大会をした。プロ野球エース+(以下プロエ)のマッチアップで何度も対戦した。プロエのマッチアップモードにはシングルプレイとダブルプレイとトリプルプレイの三種類のモードがある。父と母もプロエのユーザーであるため3:3のトリプルプレイモードで遊んだ。


シングルプレイは1対1の対戦、ダブルプレイモードは投手・野手半分半分で操作する2対2、トリプルプレイモードは自チームから数人が選ばれ3対3の対戦方式である。今回のチーム分けは琴葉・比奈・母、彩也・絵茉・父のチームに分かれて対戦した。


「本当にこのモード神機能だよね~!あ、打たれた!」


比奈はKENAIが開発したこのプロエを何度も称賛しているが母に打たれてしまった。


「ナイスバッティングです琴葉たちのお母さん」


「彩也もまだまだだね~」


「ガチャ引こ!」


その後も6人で対戦を楽しみ、30試合対戦して16勝13敗1分で琴葉のチームが勝利した。彩也や絵茉、父は戦力強化のためミキサーやトレード機能を用いて再対戦を申し込んだ。プロエのトレード機能はフレンド同士で所持選手を交換できる神機能である。


「ありがとう絵茉ちゃん、この選手欲しかったんだよね」


「いやいや、お父さんこそこの選手強いのでありがたいです」


その後3人は複数の選手をトレードし、オーダーの強化に勤しんだ。しかし、時間がもう夜遅くなっているため明日やることになった。翌日は平日であるが大会で好成績を出したため観戦していた校長が日東野球部の活躍に感激し部員全員をGW明けの2日間を休みとしたため明日明後日は休みである。


「じゃあ今日はもう寝ようか!おやすみ~」


「うん、おやすみ~「」


彩也と絵茉は部屋で野球の話であったり、大会を通じて感じたことなどを話して眠りについた。休憩は入ったものの1週間動き回ったため疲れからか布団に入ると包み込まれるかのようにぐっすりと眠った。


しかし絵茉はぐっすりと眠りにつけたが過去に起きたある出来事の夢を見ていた。

次回絵茉の過去編です。9月15日投稿予定

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