10話 秘密を知る王様
王に仕えてる臣下が訪ねてきた。
「シン様、シロ様、王よりあなた方が学校の試験に合格したことにより、王宮まで来てもらうように仰せつかっています。」
「それはご丁寧にどうも。」
「では、馬車にお乗りください」
「はい、シロ行くぞ」
この流れだと王様に会う感じかな。家さえ提供してくれればいいんだがな。めんどくさい王様だと嫌だな。
たぶん、王様はお父さんとお母さんの事知ってんだろうな。そんなことを考えていたら王がいる城みたいなとこに着き馬車から降りて、王がいる部屋へと通された。
「よくぞ来た。マーリンとグレイの後継者よ」
子供と言わないあたり事情を少し知っているな。
「このたびは王に会えてとても身に余る光栄に存じます」
「そんなかたくるしくしなくてよい。まだ子供なのだから。それにそれを言うなら余もまさか、7人神の生き残りに会えるとは嬉しいぞ」
なんで王様が7人神の事を知っているんだ?お父さんとお母さんが話を通してくれていたと考えるべきだが7人神なんて一般的に神話のようなもので信じられないと思うから知っていたら確認するはずが調べるまでもないような言い方だな。お父さんとお母さんの話を素直に信じるほど王という立ち位置は甘くないだろう。なにか裏があるのか?そう考えていたらシロの唇が上下にわかれた。
「おじさんがシロ達の家をくれるの?」
俺は焦った。シロに礼儀を教えておくべきだったと。今この状況で王様が敵にまわる口実を作ったらややめんどい。俺達はまだお金もないし、この世界の知識もないのに不敬として最悪この国から追い出される形で指名手配されるのは困りものだ。だがシロの発言で王の腹を探ることはできそうだ。
「シロ失礼だぞ」
「よいのだ、子供は子供らしく明るく元気が一番。家は用意してあるから案ずるな。」
俺は少し緊張がとけた。少なくとも王様がおもてだって俺らをどうこうするわけではないことは分かった。
王様の家臣がきて囁き程度に喋っている。魔力による身体強化で聴力を上げた俺は家臣がなにを言っているか正確に聞こえた。
「すいません、王よ。緊急にお耳にいれたい話がありまして」
「シン、シロよ。話はここで終わりだ。会えてよかった。また、近いうちに会おうぞ。おい、そこの者、家まで案内せよ」
「御意」
また、馬車に乗って南の方へ行くと大きな家があった。まさか、ここが俺たちの家なのか?




