ダンジョン(7)
ついにオーク二体を討伐することが出来た。
二人の様子を見ていると疲れているのか息を切らしている様子がみてとれる。
そして僕も疲れており、このまま体力が持つかどうかが心配だ。
そしていよいよ目の前にある巨大な門を僕らを待ち構えていた。
「僕たちはこの先にいると思うボスを討伐しようと思うけど、他のグループはどうするか聞きたい!」
僕がそう大きな声を出す。案の定怖気付いたのか渋っていたが見た事のある人物が手を上げて言った。
「私は単独で貴方達と向かいますわ」
そう声を上げたのはリン・フォン・レイティーンだ。
やはり彼女が名をあげたか。
僕にとっても願ったり叶ったりだ。彼女の実力を知ることが出来る。
彼女に続いてグループメンバーも一緒に行くと思ったが、疲れているのか門の中に入らない選択をとった。
他にもいるのか見渡そうとしたその時、視界の端からの何者かの攻撃を受けた。火魔法だったため火傷を負った。やはり眼帯のせいで視界が悪いのは仕方がない。致命傷とはならないがこのまま門の中に入るのは危険だ。
「大丈夫!?」
いち早く気づいたエリーが僕の治療に専念してくれた。
ただ敵が何処にいるのかわからないからエリーに来ないように伝えようとした時、「エリーはリオンを物陰に連れて行って!」
そう指示を出してくれたおかげでエリーの肩を貸して僕らは物陰に移動した。
他のグループも慌ててもと来た道に戻っている。
そんな中一人のアルンが僕らのもとへ歩いている。
「大丈夫だった?」
「何しに来た!」とメラニーは構えた。
「どうした?そんなに身構えてただその男を助けようと来ただけなのに」
「嘘ね。あの火魔法は貴方が放った魔法じゃないの?」
「あれ?やっぱり幼馴染はわかってくれるのか!」
「何故?これは試験なのよ!」
「知ってるさ、試験で不合格になるには魔力が尽きたり移動することが出来ないぐらいの重傷を負ったらだろう?この男は気に食わなかったからね。この場で退場してもらおうかなとこの学園からもね!」
彼は火魔法を放つため詠唱を言い始めた。
「我に宿る火の魔力に変換して呼び声に応え、解き放て!火球!!」
その攻撃を彼が解き放つとメラニーは剣で受けた。
避けなかったのは彼女の後ろで治療を受けているリオン達がいるからだ。
アルンは連続で魔法を解き放ちメラニーを痛ぶっていた。
そのまま受け続けると剣が壊れることは明白だった。
しかし、次の瞬間彼の攻撃は止まることになる。
彼の後ろで剣を突いたリン・フォン・レイティーンの手でだ。
「何した!」そうアルンが振り向くと彼は驚いた様子で彼女を見ていた。
「リン様?これはいったい…」
「安心してください!ただのつぼを押しただけです。あなたは魔力枯渇ではないから退場はしませんわ。それよりも貴方はどこの家門ですか?」
「いや、私の家門は…」
「まあ、許しましょう。それよりも早く私の前からいなくなって欲しいですわ。貴方のような人は見てて不快です!」
「わかりました!」
アルンもリンの気迫に怖気づいたのかその場から離れた。
そしていよいよリオンの治療も終わり、僕らは門の前で立ち尽くしていた。
「それじゃあ行くよ!」
エリーの掛け声と共に僕らはボスがいるであろう門の中へと足を進めた。




