表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇に恋して  作者: 冴島月ノ助
月夜美
72/126

第一景・四天王

 時は平安。

 怨霊の蔓延る都に、怨霊を支配する男がいた。

 都の者は彼を忌み嫌い、『ぬえ』と呼んで恐れていた。



 笛の音が聞こえる。

 誰が吹く横笛か……その音色は深く、悲しい。


 京の都に夜が訪れようとしていた。

 都の人たちは夜に動き出す怨霊を恐れて、出歩く者は誰もいない。


「湿気たもんだな。これじゃ暴れ甲斐がない」


 怨霊を従えた白虎(滝本駆)が嘆いた。


「そう嘆くな。奴は必ず現れますよ」


 白虎を宥めるように玄武(小澤正樹)が静かに呟く。


「奴は俺の獲物だ。お前らは手出しすんじゃねーぞ」


 そう言うと、青龍(藤代司)は睨みをきかせた。

 彼の放つ殺気に逆らう者は誰もいない。


「まぁ、とりあえず行こうぜ」


 朱雀(長谷川和希)は青龍の殺気に臆する事なく、笑いかけた。

 一気に毒気を抜かれた青龍は舌打ちをして、先に行ってしまう。


「あ、待ってよ」


 朱雀が慌てて青龍の後を追いかける。

 白虎と玄武もそれに続いた。


 彼らは闇の四天王。

 京を人間から奪い、闇の世界にしようと目論んでいた。



 ***



「よし! 怨霊が暴れて、ついに主役の登場だ……大久保準備はいいか? ……大久保!」

「九条先輩! さっきから大久保の姿が見当たりませんッ!」

「なにぃ!?」


「……あ、大久保」


 誰かが呟く。その声のした方を見た。


(なんだ。心配させるなよ)


 不意に姿を現した大久保はそのまま舞台裏のスタンバイ位置へ。


「……?」


 出番を待つ大久保の顔には見覚えのない仮面が。


「アイツ、何してるッ!?」


 異変に気づいて、止めようと立ち上がった九条の腕を、誰かが掴んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ