第5話 素敵な人?
紫乃は高校に到着し、教室に向かって歩いていた。その時、後ろからドタバタと誰かが走る足音が聞こえてきた。
愛奈 「しぃぃぃのぉぉぉぉ!!!」
その正体は愛奈だった。愛奈は走りながら紫乃の背中に抱きつく。
紫乃 「うわぁぁ?!」
ぶつかられた勢いで2人は倒れ込む。
生徒 「おわっ」
生徒 「なになに?」
廊下で倒れ込んだものだから、他の生徒の注目を浴びてしまった。
紫乃 (う〜…恥ずかしい…)
注目を浴びて恥ずかしくなった紫乃は愛奈の腕を掴んで教室へと急ぐ。
紫乃 「も〜…びっくりしたじゃん…」
愛奈 「ごめんごめん…、早く愛奈に話したいことがあったの」
愛奈は頬を赤らめながら言った。
紫乃 「え?なにかあったの?」
少し照れくさそうに愛奈は話した。
愛奈 「実は〜…すっごく素敵な出会いがあったの」
紫乃 「へぇ!そうなの!えっなにさっき?」
愛奈はその時のことを思い出してさらに照れくさそうに
愛奈 「そう、そう!そうなの!登校中にまるで恋愛少女漫画みたいな出会い方なの!!」
紫乃 「少女漫画…?」
愛奈 「本当にまんまなの!急いで投稿してたら曲がり角でとても素敵でかっこいい方とぶつかって…少しお話しただけでもう……ドキドキしちゃって…」
紫乃 「へぇ〜…?」
紫乃はあまりに典型的過ぎて作り話のようにも思ったが付き合いの長くて恋愛に飢えている愛奈がこんな嘘をつくとは思えなかったので話の続きを聞いた。
紫乃 「素敵な人ねぇ…、それってどんな人だったの?」
愛奈 「もう本当にかっこいいのよ!背が高くてとても整ったお顔をしていたわ!優しく紳士な方だったの!年齢も同じだったのよ、でも近くに住んでいるらしいんだけど見かけたことがないのよね」
その説明を聞いて紫乃は「ん?」と思った。
紫乃 (ん?なんか光っぽいような…、でも出かけるはずないよね…?それに光の年齢分かんないし…)
紫乃 「ねっ…ねえ愛奈?その人って名前とか…分かる?」
愛奈 「あぁ、お名前は光さんとおっしゃってたわ!その名の通り光り輝いているお方だったわ〜」
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午後3時前…
光 「あれっ、紫乃家に帰ってくるの早いじゃん!まだ3時じゃ………、紫乃…?」
紫乃 「あ…んた…、あんた…、朝、愛奈と会ったの…?」
なぜか紫乃は下を向いていた。
光 「愛奈?あー、朝曲がり角でぶつかっちゃった子か!そうだね、会ったよ!」
紫乃 「ああああんたね…まず勝手に家を出ないでよ…」
光 「あー、ちょっと学校ってどんななのか気になっちゃって…ごめんね!でもそれ聞く為だけに急いで帰ってきたの?」
紫乃は光に駆け寄って焦ったように言った。
紫乃 「ちがーう!!愛奈があんたに惚れてんの!」
光 「え?つまり…そのアイナって子は僕が好きなの…?」
紫乃はめちゃめちゃ頷いた。
紫乃 「ええ…もうなんで愛奈……、もう…」
ずっと慌てている紫乃を見て光はイタズラそうに笑った。
光 「ははっ、なんでそんなに焦ってんのさ紫乃、もしかして嫉妬してるの?」
そう言いながら紫乃に触れようとしたが、紫乃は振り向いてキッと光を睨みつけた。
紫乃 「違ーう!!光も愛奈も心配してるの!!」
光 「心配…?なんで?」
紫乃 「実は…」
続く…
読んで下さりありがとうございます!まだテスト期間で期間が空いての投稿となっております…!ご了承ください。是非次話の投稿を楽しみに待っててくださいませ!




