第1話 「源氏物語」
いづれの御時にか、女御・更衣あまたさぶらひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。
その更衣、やうやう重くわづらひて、つひに失せ給ひぬ。その御子は、いときよらにて、めづらしきまでにおはしければ、うちにもてかしづき聞こえ給ふこと限りなし。
いつの帝の御代だったでしょうか。何人もの女御や更衣がお仕えしていた中に、それほど身分が高いわけではないのに、帝からひときわ深く愛されている女性がいました。その女性の名は更衣と言いました。
しかし時が経ったたころ、更衣は病が重くなり、ついに亡くなってしまいました。しかし、その皇子(光源氏)はこの上なく美しく、珍しいほど愛らしかったので、帝は限りない愛情を注いで大切に育てました。
紫乃 「へー、こんな話なんだ」
とあるサイトを読みながら呟いた。
朝霧紫乃は某高校に通う2年生。学力推薦で選んだため家から離れていたことから実家を出て、今は一人暮らしをしている。実家からの仕送りと、バイトで稼いでやりくりをしている。
紫乃は古典と日本史が大好きで得意なため、暇さえあればこうして日本の歴史や平安時代に創られた物語を調べている。
紫乃 「源氏物語って恋愛話だけどリアルだな…、面白い」
今は紫式部が作ったとされる「源氏物語」調べている。今日の古典の授業で習い、とても興味を持ったらしい。
紫乃 「よーし、もっと調べちゃお!!」
…余程興味を持ったのだろうか、いつもは夜の12時前には就寝するだが、今日は全く眠る気配がない。
紫乃 「うんうん…、あれっここまでだ……、う〜ん続きが気になる!もっと調べよう……………う、ん…う〜ん…むにゃむにゃ…」
律儀な生活習慣を送っていたからか、夜更かしに慣れておらず、すぐに眠くなって、寝落ちしてしまった。
朝日が段々と上ってきて部屋が明るくなってきた
紫乃 「……むにゃ…」
? 「ねえ、起きてよ」
紫乃 「スヤスヤ…」
? 「起きてってば」
紫乃 「スースー…」
? 「起きてってばーー!!!!!!!!!」
紫乃「ぅわっっ??!!」
突然誰かの大きな声が聞こえて紫乃は飛び起きた。
紫乃 「なに…?今日は土曜だし…」
まず一人暮らしなのになんで誰かいるのか…と思いながら声のした方を向くと
? 「はー…、やっと起きたか」
紫乃 「ん…?」
そこに立っていたのは紫乃と同年代程の青年だった。
紫乃 「芸能人がいる…」
同い年ほどのその青年は大体160cmほどの紫乃よりもっと高く180cm近くあり、長いまつ毛に大きな瞳、スッキリとした高い鼻に艶めいた唇、髪の毛は何故か少し崩れていたが、その無造作感がむしろもっとナチュラルに美しさを引き立てていた。
思わず見とれていた紫乃だが…
紫乃 「……って、そうじゃなくって!誰?!!なんで私の部屋にいるの?!!」
慌てて問いただすとその青年は意外そうに答えた。
? 「え?そこ?」
紫乃 「…は…?それ以外どこがあるの…?」
意味不明な解答にポカンとしていると
? 「ふぅん…、まあいいやとりあえず俺の名前は
光源氏」
紫乃 「………………………は?」
読んでくださりありがとうございます!興味を持ったり面白いと思ってくださった方はぜひ感想やお気に入りに登録してください!して下さるとめっちゃ喜びます!!




