プロポーズ2回目 教養でせめろ!ダンスで伝えるプロポーズ
衛兵に捕まった金太は注意をうけた後に釈放された。マーシャさんは罪に問わないみたいだ。やさしい女性だ。
金太は学んだ。
自分の気持ちと魅力を伝えるには目だけでは足らないと。
金太は勇気を出して商人ギルドの門をくぐる。
「あ……金太さん……」
マーシャさんに会ってお互いに気まずい雰囲気にな……っていない!?
逆コミュニケーションをマスターしている金太は気まずい雰囲気を無効化する!自分だけ。
つまり、マーシャさんだけが気まずい思いをしているのだ。
まさかの片思いである。
片思い中のマーシャさんがモジモジしているのを見た金太は、「あとひと押しだ!」とシックスセンスを働かせた。
金太は考えた。
ここで必要なのは熱い情熱か?
いや、安定の教養だ!
引きニートの金太には時間があった。そして金太はN〇Kの教育番組を好んでみるインテリ引きニートだった。
そんな金太が選んだダンスは……ぱわ〇ぷ体操だった。よりによって国民的教育番組である『おかあ〇んといっしょ』で長年親しまれている、あの体操を金太は選択したのだ。勇者か!
4歳ぐらいまでの幼児ならその可愛らしさに思わずほっこりとするだろう、小学生辺りまでなら笑いを誘うかもしれない。だが36歳商人が気まずい雰囲気の中で踊るぱわ〇ぷ体操は、もはや凶器であった。幾度となく見ているせいか、顔の表情まで真似る完成度である。
マーシャさんは硬直した。
無理もない。マーシャさんを責める人がいるなら、YouT〇beでぱ〇わぷ体操を見ることをおすすめする。
完璧に踊りきった金太は……ギルドの警備員に確保された。
マーシャさんの気まずい思いを、ひと押しできたかどうかは謎である……




