私の最初の任期:マリッセと王女の決断の重荷
玉座の間は背の高い松明で照らされていた。ブリサリアの歌声は通りからまだ響き渡っていたが、宮殿内には厳粛な静寂が支配していた。
マリッセは玉座に座り、扇を手に広げた。彼女は扇をゆっくりと開閉した。まるで一つ一つの動作が、下すべき決断の重みを担っているかのようだった。
彼女の隣にはエイドリアンが立っていた。彼はそこにいる見知らぬ人ではなかった。彼の存在感は揺るぎなく、親しみを帯びており、王女たちは彼が自分たちの仲間であることを確信して彼を見つめた。
マリッセは集まった評議員たちを見ながら、厳粛な声で言った。
今日、私は初めて命令を下さなければならない。そして、これは軽々しく下すべき決断ではないことを私は知っている。我々は今後も脆弱な同盟に頼り続けるのか、それとも民の力に頼るのか?
評議員たちは互いに囁き合った。近隣諸国との協定を維持する考えに傾く者もいれば、王女の意見に反論することを恐れて沈黙を守る者もいた。
リオラは拳を握りしめ、前に出た。
私たちを信じてください。彼を信じてください。
彼女はエイドリアンをしっかりと指差した。彼は既に我々を守れることを証明した。
セレスティンは胸を押さえ、目に涙が浮かんだ。
民衆は既に彼を認めている。否定することはできない。エイドリアンを信頼しているのなら、我々もそうしないわけにはいかないだろう。
ヴィヴィアンは扇を勢いよく閉じ、確信に満ちた声で言った。
過ちを犯したのは我々だ。彼を交代させようとした我々は、その結果を目の当たりにした。二度と同じことを繰り返すわけにはいかない。
エララは穏やかな表情で顔を上げた。
運命は彼を我々のもとに戻してくれた。二度と彼を拒絶してはならない。
マリッセはエイドリアンを一瞥した。彼は何も言わなかったが、その沈黙はどんな言葉よりも力強かった。彼の視線は確信に満ち、まるで「私はここにいる。失敗しない」と言っているかのようだった。
マリッセは扇を開き、その仕草に力を求めるかのように掲げた。
私の最初の使命はこれだ。民衆の力でヴァルドリアを守ること。そして、エイドリアンを我々の正当な守護者と認めること。
評議員たちは驚きの表情を交わした。何人かは発言しようとしたが、ヴィヴィアンが毅然と遮った。
決定は下された。王女が口を開いたのだ。
リオラは決意を込めて微笑んだ。
そうだろう!エイドリアンに称号は必要ない。だが、今や彼は当然の評価を得たのだ。
セレスティンは頷き、静かに涙を流した。
そう…我らの守護者。我らの兄弟。
エララはしばらく目を閉じ、そして力強く開いた。
この使命は単なる政治的なものではない。心からの使命なのだ。
マリッセは扇をパチンと閉じ、玉座から立ち上がった。
皆に聞かせよう。ヴァルドリアはもはや破れた同盟に頼ることはない。我々は民を信頼している。エイドリアンを信頼している。
近衛兵たちは敬意を表して頭を下げた。王女たちはエイドリアンに近づき、受け入れのしぐさで彼を取り囲んだ。彼は謙虚ながらも、自分の地位が今や確固たるものになったことを確信して立っていた。
エイドリアンはついに口を開いた。その声は力強く、それでいて穏やかだった。
肩書きはいらない。必要なのは君の信頼だけだ。そして、絶対に失わないと約束する。
マリッセは真剣な面持ちで彼を見つめた。
君にはその信頼がある。そして、同時に、我々を守る責任も負っている。
エピソードは、マリッセの隣に立つエイドリアンの姿で幕を閉じる。玉座の間には新たな始まりの確信が満ち溢れていた。王国の喧騒は遠く、ヴァルドリアでは信頼が回復されていた。




