翌朝
ヴァルドリアに静かに夜明けが訪れた。音楽と誓約と笑いに満ちた夜が明け、街は以前とは違う雰囲気に包まれて目覚めた。より明るく、より一体感のある空気だった。松明の灯は消えていたが、ヴァルテリス市場から漂う焼きたてのパンの香りが再び街路を満たし、人生は続いていくことを思い出させてくれた。
村々はそれぞれの象徴を集め始めた。ヴァイキングは盾をしまい、ドワーフは火鉢の火を消し、海賊は樽に封をし、巨人は石を持ち上げ、ブリサリアは街角の至る所に新鮮な花を供えた。それは別れではなく、継続の証だった。
アドリアン/エリンダーは王女たちに付き添われ、市場を歩いていた。人々はまるで英雄とパン屋が同一人物であるかのように、自然に彼に挨拶した。子供たちは花冠やパンの切れ端で遊び回り、商人たちは疲れた様子ながらも幸せそうな笑顔で店を開けていた。
王女たちもまた、この静けさを楽しんでいた。
マリッセは立ち止まり、籠を持った老女を手伝った。
エララは普段は見せない穏やかな表情で、賑わいを眺めていた。
リオラは子供のように微笑みながら、市場のお菓子を味見していた。
セレスティンは警戒する必要もなく、静かに歩いていた。
ヴィヴィエンヌは過去の影に囚われることなく、職人たちと気兼ねなく会話を交わした。イセラは子供たちの耳に届くように優しいメロディーを口ずさみ、ニヴラは風と戯れ、花びらを舞わせた。シラの笑顔は、彼らが訪れるどの屋台も明るく照らしていた。ルエンは静寂を味わい、まるでそれが自分への贈り物であるかのように感じていた。
ヴァルドリアの国王と王妃は、前夜よりも落ち着いた様子で、村人たちと共に町の広場を散策した。もはや遠い存在ではなく、日々の生活の一部となっていた。
翌朝は厳粛でも壮大でもなかったが、意義深いものだった。それは、二人の結びつきが祭壇での儀式や星空の下での宴だけではなく、日々の生活の中で育まれるものであることを示していた。分かち合うパン、街路に咲く花々、日々の生活の中で形作られていく誓い。




