スキョルドゥルへの道
夜明けの光がヴァルセリス、ヴァルドリア、エルドリア、そしてサーヴェンの旗を照らした。一行はフィヨルドへと進み、一歩一歩が古代のこだまのように響き渡る。それは単なる旅ではなく、盟約の具現化であり、彼ら全員が予感していた何かの始まりだった。
エイドリアンは先頭を進み、視線は地平線に釘付けだった。彼の姿勢は揺るぎなく、ためらいもなく、その自信は周囲の人々にも伝わっていた。
私はエイドリアン…そしてエリンダーでもある。ルーン文字にそう書いてあるからではなく、あらゆる戦い、あらゆる決断において、それを証明してきたからだ。
行軍中のやり取り
セレスティンは剣を腰に携え、彼の傍らを馬で進んでいた。
「ここの空気は違うわね、感じてみて」と、彼女は誇らしげな笑みを浮かべながら言った。
エイドリアンは視線を道路から外さずに頷いた。
「彼は言葉で答える必要はない。彼の沈黙は力であり、私はそれを自分の力と重ね合わせている」
少し後方にいたヴィヴィエンヌは、扇子に気を取られているふりをしていたが、視線は常に彼を探していた。
「そんなに先へ行かないで」と、彼女はほとんど独り言のように呟いた。
エイドリアンは、彼女の警戒心を解くような落ち着きで、わずかに首を回した。
「彼は遠い王子ではない」彼は、たとえ口に出さなくても、私に何かを感じさせる人だ。
リオラは弓矢を構え、彼の傍らを歩いていた。
「道は長いけれど、あなたは一人じゃないわ」と彼女は静かに言った。
アドリアンは彼女に、短いながらも温かい視線を向けた。
その仕草だけで十分だった。彼が私を選んでくれたことを知るのに、肩書きなど必要ない。
エララは黙ったまま、木々の間の影を一つ一つ観察していた。
アドリアンは彼女の視線に気づき、「何か変わったことに気づいたか?」と尋ねた。彼女は軽く首を横に振った。
「私は彼を象徴としてついていくのではない。たとえ口に出さなくても、私たちは運命を共有しているからついていくのよ」
マリッセは後方から、さりげなく彼を見守っていた。
「彼はもう見知らぬ人ではない。私たちはあまりにも長い間共に生きてきた。アドリアンは、王国が宣言するもの以上に、私たちの一部なのよ」
シリーナ・アルヴァレは兵士たちの間で笑い声を上げ、難破船や宴会の話を語った。
「彼の歩き方を見てごらん」と皮肉っぽく言った。「まるで誰も彼をエリンダーと呼んでいないみたいだ。彼は自分が何者であるかをずっと前から知っていたかのようだ。
皆は彼をまるで仲間のように見ている。そして彼自身も、口には出さなくても、すでにそれを分かっているのだ。」
心の中の思い
王国からの代表者たちは厳粛な面持ちを保っていた。
エルドリア:「スキョルドゥルが彼をエリンダーと呼ぶなら、我々はそれを受け入れるしかない。だが……我々にとってそれは何を意味するのだろうか?」
サーヴェン:「民衆は彼を英雄として称えている。我々は彼を失うわけにはいかない。」
ヴァルドリア:「フィヨルドが彼を団結の象徴として迎え入れてくれますように。もっとも、彼らにとって彼は既にそれ以上の存在であることは分かっているが。」
アドリアンはざわめきを聞いたが、動揺することはなかった。
「私は誰の駒でもない。」私はエイドリアン、そしてエリンダーでもある。そして、このスコルドゥルへの旅は、私がなすべき運命の始まりとなる。
フィヨルドへの行軍
景色は刻々と変化していった。霧に覆われた山々、秘密を守り続けるかのような断崖。道の石に刻まれたルーン文字が、まるで彼らの到着を告げるかのように光り始めた。
セレスティンは剣の柄を握りしめた。
スコルドゥルに、彼が一人ではないことを知らしめよう。彼は既に私のもの。私は彼の傍らで戦う。
ヴィヴィエンヌは扇を下ろし、苦悩に満ちた表情を露わにした。
もう隠しきれない。彼は象徴ではなく、一人の人間。そして、彼は私を無力にする。
リオラは近づき、腕が彼の腕に触れた。
名前など関係ない。エイドリアンだろうとエリンダーだろうと、彼はいつまでも私の仲間を選んでくれた人なのだ。
エララはルーン文字に視線を固定し、こう考えた。
予言が近づいている。そして、私は準備しなければならない。王国のためではなく、彼のために。
マリッセは穏やかな足取りで、かすかに微笑んだ。
彼は既に私たちのものだ。口には出さないけれど、私たちはそれを知っている。
風が、スキョルドゥルの祖先たちの声のような、古の囁きを運んできた。
エリンダー…二つの世界の息子。
アドリアンは恐れることなく、剣の柄を握りしめた。
私は臆病者ではない。囚人でもない。私はアドリアンであり、同時にエリンダーでもある。そして、ここから私の運命の真実が始まる。




