三国志演義

第一章「三豪傑が桃園の下で義を誓い、初めて賊を討つ」

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二十歳になると曹操は官職の試験に合格し、首都洛陽（らくよう）の北都尉（ほくとい【警備隊長】）に任命された。

そして任に就くとすぐに大きな警棒を造らせて各所の警備に当たり、禁を破るものはどのような身分であろうと同じように罰するのであった。

あるとき、十常侍の一人、蹇碩（けん せき）の身内のものが夜間帯刀の禁令を破っているのを巡回中に見つけると、すぐさま捕えて棒叩きの刑に処した。

以来、曹操の厳罰を恐れ、この禁を破るものは一人も出なくなったのだそうだ。