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十三番の魔女

六人の魔女はそれぞれ色を冠する。赤、青、黄、緑、白、黒。彼女達は世界を動かすが、社会に影響を与えられない。

青い血の人外は十三人。番号を所有する。彼らは社会に多大な影響を与えるが、世界を揺るがすことはない。

もし両方の性質を兼ね備えている存在がいるとしたら、それは世界も社会も破壊できる悪夢に違いない。


そんな悪夢が通信機の向こう側にいても、マスターは顔色を変えない。

むしろ知的好奇心が湧き上がり、先程の座標の調査や今から始まるであろう対談の記録準備に指を動かしていく。

なにせ人外は十三人いても、魔女は六人しかいない。その中でも稀有な青い血の魔女の登場だ。


青頭千里は懐かしい声に溜息をつく。昔から十三番は苦手な存在なのだ。

時代によって魔女も代替わりする。青い血の魔女も例外ではない。彼女達は恐ろしいほど青い血と魔女の本質を体現する。

世界のためにも動くし、個人のためにも動く。相反するようで奇妙な整合性によって行動する。


十三番は必ず青の魔女に与えられる番号。一番最下位のようにも見えるが、十三という数字は特別なのだ。

なにより青い血の番号序列も数字通りの意味ではない。それは青頭千里が他の青い血に敬礼されていないのを見てもわかる。

だが番号には意味がある。ジョージ・ブルースが二番で満足しないように、血族内でしか通じない意味が。


『んでんで、わざわざ世界の狭間座標に通信してきたってことはなんか用があるってことですよね、わかります』

「じゃあ話は早い。まず君に聞きたいことは……」

『おおーっと、それは問屋が卸せねぇですぜ、旦那!アタイは今、黒の魔女の惚気話によって吐き気マックスでござんすから!』

「……」

『え?まさかキャラが違うって言いたいッスかねぇ、ワトソン君。いやだって飽きちゃうんですよ、キャラ性固持って誰得?読者得なだけじゃなーい?』


次々と口調や一人称を変えて自分の話したいことだけを話すミリオン・ブルーノ。

声すらも若い女性の声から性別不明な子供の声、かと思いきや渋い中年男性の声の次にはアニメ声など様々だ。

ヘリウムガスを吸った人間の声など出てきた時は聞き取り辛さのあまり、青頭千里はわざと大きなため息をついて言葉を止めるほどである。


「君の個性について口出しするつもりもないし、黒の魔女による惚気話で疲れた君の事情も興味がない。僕の話を聞いてくれ、頼むから」

『きゃわわわぁあん、一番から頼まれたらあたくしあんなところやこんなところが濡れちゃって放送禁止になっちゃう~』

「その台詞は可愛い女の子の声で聴きたかったな。有名な低音ラスボス声では聞きたくなかったよ本当に」

『所謂ぶるぅうあああの声の人だね。ちなみに中の人なんていませんよ。アイテムも存分に使ってくださいませ御主人様★』


全く話が進まないことに青頭千里は少しずつ疲れていく。

人間相手だったら丸め込むのは簡単だが、同じ青い血を持つ血族、その中でも一番厄介な相手との会話だ。

マスターは逆に面白がってにやけた顔で青頭千里を眺めている。口出しをしないのは、この話すと疲れる魔女と会話したくないからだ。


『一番くん、実は私昔からあなたのことが好きだったの、ミジンコの次くらいには。なーんて半分本気な小粋ジョークもそろそろ飽きてきたわよーん』

「そうかい。僕は飽きない分色々と心労が溜まってこの後倒れそうだよ」

『ですよねー。なわけで本題はこのお茶目キュートな青の魔女ミリオン・ブルーノ様が二番に手を貸していることについてかな?かなかな?』

「やっと本題に入れて嬉しいよ。まさかここまで一時間もかかるとは思わなかったからね」


途中では黒の魔女である求道神楽耶の話や、その夫の求道松尾についての愚痴だけでは収まらない言語の津波。

しかも日本語だけではなく英語を始めとしたあらゆる言語、中には思い付きでの暗号や隠喩を用いた言葉遊びまで始まってしまったのだ。

声も性格も言語も定まらない、青い血でもあり青の魔女でもある、何処にでもいて何処にもいない、そんなミリオン・ブルーノはいつの間にか通信機の上に爪先立ちしていた。


マスターは靴の爪先を視認してから数秒、固まったまま動けなくなった。瞬きの間にというレベルではない顕現。

気付いたらあった気もするし、最初からいた気もする。しかし今目の前で視認していたとしても次の瞬間には消えていそうな危うさ。

青緑色の傘を室内でさして水気を振り払うように回す。水は一滴も落ちてこないのにミリオン・ブルーノの服はわずかに濡れていた。


ミリオン・ブルーノはおかっぱ頭の子供だった。しかし成熟した大人のように見えるし、震える手の動きは老人のようだ。

そう思った矢先には指先を軽快に動かし、乾いた老婆のような笑い声で子供のように腹を抱えて背筋を仰け反らせる。

服装も男性の貴族が着るような青緑色のコートにスカートに見えるキュロットという短ズボン、だがフリルが膨らんでいてスカートにしか見えない。


傘を持っていない腕の方には王冠を被った蛙のぬいぐるみ。アンドールではなく、本当にただの人形である。

年季が入った薄汚れ方だが、縫い目は新品のようにほつれ一つない。王冠も錆が見えているのに全体的に光り輝いている。

少女とも少年とも取れる、だがどちらにも見えない姿がミリオン・ブルーノのという青い血の魔女であった。


「俺が直々にきてやったぜぃ。ちなみに僕は登場人物が多い時に登場すると嫌われるんだ。なぜだがわかるかい?」

「話が進まない上にそのコロコロと変わる口調や一人称のせいで誰か喋っているかわからないからだろうね」

「そうなんだよ、わかってくれたんだねぇ同士諸君!さあ今日は朝までレッツパーリィーいやっふぅうううううううううううううう!!」

「ああ、本題が進まない……だから君に連絡を取るのは嫌だったんだ。よく二番は耐えられたね」

「いーや。あいつもあやつで、いい加減そのうるさい口を閉じないと縫う、って言うもんだからその後五時間は喋っていたら糸で縫われちまったぜ不覚」


有言実行で黙らせたものの、どう考えても得にならないことをした二番であるジョージ・ブルース。

不本意ながらその気持ちが嫌というほどわかる青頭千里は親指と人差し指で目頭を押さえる。頭痛もしてきたのだ。

だが下手に口出ししたらさらに進まないのも理解している青頭千里は、相手のペースに付き合うしかない。


「それにしても一番ちゃんったらこんな美人お姉さまと密室で二人きりとはやるじゃねぇか!このこのー、祝言はいつごろでしょうか?どーぞ」

「彼女とはそんな関係じゃありません、どーぞ」

「マジかよー、それでもお前は男か!?生存本能何処に置いて来ちまったんだファッ●●●―!!いやん、モザイクだけは止めて―、卑猥になっちゃうー」

「お腹痛い」


青い血は長寿ではあるが不死ではない。病気もするし、風邪もひく。

しかし滅多にならない。過度なストレスというもの自体が極端に少ないからだ。

過労や疲労が原因の心性的な症状も余程のことがない限り表れない。だからこそ今のお腹痛いは本当に珍しい一言である。


「で、口を縫われながらも自分は仕事をこなしたのであります!!一つの街再現とはいえ世界を作ると同義なことをしたからには当然なのDEATH!!」

「それが流川綺羅が夢見た完璧な幸福世界ってことか。やっとここまで来れたよ、序盤の話が」

「イエスオフコース!魔女ってのは世界のためならなんでもやるし、青い血は自分のためならなんでもやる!全く気持ち悪い奴らだぜなんて自虐持ちネタどうっすっかー」

「あははは、全く面白くな」


言葉途中で青頭千里の言葉が止まる。笑顔のまま視線を下に移動させて右足の太腿を眺める。

そこには閉じられた傘の鋭利な先端が突き刺さっていた。青い血がスーツを色濃く汚し、流れて床に染みを作っていく。

目の前には無表情で青頭千里に傘を突き刺したミリオン・ブルーノが冷めた声で問いかける。


「今なんつった?」

「……全く面白くなくもないネタだね、と言う途中だったんだよ。誤解させてごめんね」

「にゃんだー☆もう一番さんはお茶目ちゃんでございますねー!!危うくそのお命頂戴いたすところでござったよー」


そう言って突き刺した傘を躊躇いもなく引き抜くミリオン・ブルーノ。しかし傘の先端には青い血がついていない。

同時に青頭千里のスーツも全く汚れてないし、顔色もいつもの青白い顔でしっかりと血が流れているようだ。

床の染みなどどこにも見当たらない。これが魔法だと青頭千里は知っているが驚嘆するしかない。


世界単位での操作で今あったこと全てをなかったかのように見せてしまったのだ。

もう少し手を込めれば本当に無かったことにできる。それが魔女の魔法。太刀打ちしようとすら思わない。

青頭千里は二番のジョージ・ブルースがよく無傷で相手にできたものだと思いつつ、もしかして死にかけたのもなかったことにされたかもしれないと考える。


ミリオン・ブルースはたった一つ、面白くない、というのが嫌いなのだ。

それに関する単語が出かけた瞬間には相手に攻撃を加えるほど、相手が青い血の長であっても遠慮しない。

もちろん訂正すれば問題はない。訂正しなかった後のことを青頭千里は知りたくなかった。


「……人外」

「ああ、ごめんね心配かけて」

「いや、なんで今ので死なないんだよ。お前が死んだら解剖してもいいっていう契約は有効だからな。チッ、絶好の機会だったのに」


本気で悔しそうに言うマスターに対して、青頭千里はそういえばそんなことも契約項目の一つにあったと思い出す。

しかしながら青い血は長寿で、マスターは優秀な頭脳を持つが百年程度までしか生きれない人間である。

契約したとしても実行されないだろうと思っていた青頭千里は泣きたい気持ちでいっぱいだ。愛猫に疲れた時に慰めてもらおうと思っていたら、引っ掻かれた時のようだ。


「なんにせよー、システムエッグもあったから世界構築は我一人で充分だったのだよ、わかるかねチミー」

「魔女は世界維持のために動くはずでは?」

「はい、一番くんお粗末。魔女は世界維持ではなく世界のために動くのです、ここテストに出ないよー」

「世界が必要と判断すれば破壊もあるってこと、かな」

「全然当然なのだよ。ただ今回のはどっちかって言うと青い血の本質が働いた結果だっつー話」


青白い顔をさらに青くして笑うミリオン・ブルーノ。それは人間でいうところの紅潮だ。

血が騒めくのを感じ取って心臓が高鳴る。指先を巡る熱に興奮して、体中が震えだす。

足元が浮き立って踊り出す魔女は部屋の中を駆け巡っては姿を消したり現したりする。


「二番にしては最高の話を持ってきやがったぜ。世界の構築と破壊を繰り返す根幹システムなんて他の世界じゃお目にかかれない代物だよ、匠の技だっちゃ」

「へー。他の世界の話も気になるけど今は……」

「ちなみに他の世界って言うのは精霊や聖獣に今流行りのオンラインゲームが別世界としての異空間や七つの罪に関する扉の世界は白の魔女が加わって」

「いやだから今は」

『いやー、あっちの世界もこっちの世界も楽しそうでウハウハじゃー!!ビバ★面白い!!』


興奮したせいでさらに話を逸らしていくミリオン・ブルーノは、いつの間にか姿を消して通信機から音声を流している。

先程まで部屋の中を踊り回っていたはずなのに、消えたことすら気付かなかった。むしろ最初からいなかったのではと思うほど痕跡が消失している。

確かに存在した証明を探そうとしても無駄だった。さしていた傘は濡れていなかったし、青頭千里から流れた青い血も消えている。


最初からいた気もする、最初からいなかった気もする。どちらとも取れる存在。

世界単位の魔法で好き勝手に行動し、個人の理念で即座に相手を殺そうとする本質。

青い血の魔女はどこまでも自由に動き、固定概念など必要がないように気侭に話し続ける。


『とりあえず、わたくし様としては手伝っただけでございますの。別に二番の理念に共感したとかそんな下衆な話はないのである以下略』

「もういいや。とりあえず重要なことだけ聞いておこう」

『おやおやおやおやーん?なんでちゅかねぇ~、って一切合財わかっているっつーんだよダァホなんて4649!!』

「あの世界に八日目を構築する力はあるの?」


通信機の向こうから全ての音が消えた。静寂というにはあまりにも突然な停止と無音。

青頭千里は微笑む。少しは一撃を入れることができたようだと、今までの会話を思い出して清々しい気分になる。

返事が来ないことをいいことに青頭千里は言葉を畳みかけることにする。


「決められた七日間を繰り返すというのが、あの世界だ。それを壊すって言うのは簡単だし、継続させるのもマスターがいれば問題ない」

「当たり前だ。ただし縮小したり改造したりするがな」

「ただあの世界を維持したまま八日目を作り上げる。システムを壊した上でのあり得ない一日、可能かな?」





『……そんなの主人公次第だろうぜ』





返ってきた一言はミリオン・ブルーノの素の声と口調かと見紛うような、真剣みを帯びたものだった。

青頭千里は笑みを深くしていく。最初は二番の計画だと馬鹿にしていたが、今では青頭千里の興味対象でもある。

全てを物語とするなら必要不可欠の存在。しかも誰もがその可能性を持ち合わせ、誰もが到達できない可能性を持つ存在。


『あー、つまりそういうことっすかー、マジで。いやいやいいのですよ、別に。僕は貴方達の企みに興味ありませんから』

「残念ながら僕の企み、というより必然性の高い結果一つを例題として聞いただけさ」

『なんにせよてめぇが握っているんだろう。必要なの全部をね。面白くなってきたと同時に面白くなくなってきてどうしようかなー』

「それなんだけどこういうのはどうかな?」


そして内緒話をするには合わない声の大きさで青頭千里はミリオン・ブルーノに話しかける。

青の魔女は面白いという感情一つで、周囲だけじゃなく世界を巻き込む力を持つ。

だからこそジョージ・ブルースも協力を請うた。そして今は青頭千里が商談を繰り広げる。


『さすが族長。名前だけじゃなかったのでごわすね。OKだべ★面白いことに関しては全面協力なビッチブルーノくんも可愛いだろう?可愛いと言いやがれ』

「うんうん、可愛いね。じゃあよろしくね」

『ちなみに部屋に潜んでる子猫は始末しといてあげようか?あ、それともお稚児趣味だったりらじばんたり?』

「彼女は僕の協力者だから消しちゃ駄目だよ。マスター、これ以上話が長引く前に通信切っといてね」


そしてミリオン・ブルーノがなにかを言う前に、マスターは迷いなく通信遮断のボタンを押す。

これ以上は一向に進展しないだろうという配慮、ではなく、ただ単に疲れたのだ。

あまりにも横道の多い会話は効率が悪く、よくあれで通じるものだと呆れるほどだ。





そして部屋のすみ、機材が詰まれている陰から顔を覗かせる神崎伊予。

最初から息を潜ませて隠れていたのだが、青頭千里も気付いていた上に、マスターはあらかじめ隠れておくよう指示したのだ。

あっさりと居所がばれていたことに神崎伊予は動揺しない。能力で見た時点では殺される未来はなかった。


ただ代わりに動けなくなったり声を失ったりするという未来はわずかに残っていた。

多くの可能性は青頭千里が魔女を止めていたが、魔女の気分次第では無傷では済まなかった。

ほんの少しだけ混じった幸運に安堵しながらも、神崎伊予は問いかける。


「彼女……いや彼?ミリオン・ブルーノが貴方の言ってた爆弾?」

「まさか。あれは地雷というか不発弾というか、核?」

「おい人外。世論に気を付けた発言をしろ。核よりもよっぽど魔女の方が扱いにくいのだから」


どこかずれた会話をする大人二人を胡乱な目で見つめる神崎伊予。

未来が見える能力とはいえ、神崎伊予は全てを知ることなどできない。

魔女というファンタジーの存在を受け入れているのですら、大切な人が魔法使いとなったからというだけである。


神は信じないが、魔法使いや魔女はまだ信じる心を持つ辺り、神崎伊予は子供である。

そして大人であるマスターは科学的に調べた結果、魔女は存在した方が研究し甲斐があると判断しただけである。

二人は顔を見合わせ、目線だけで意思を通じ合い、青頭千里を見てから揃って溜息を零すのである。


「ちょっと。なんで僕を見て溜息……というかシンクロしてるんだけど」

「貴方がもう少し先生みたいに優しくて先生みたいに冷静で先生みたいに物静かならこんなことしなくてすむの」

「人外。お前ほど人徳や人望から程遠いと苦労するだろう。ざまあみろ」

「うーん、僕は僕なりに善処してるんだけど納得いかない」


苦笑しつつも二人を眺める青頭千里の顔は晴々している。

なにせ同族の最も厄介な相手との対話が終わったのだ。過度のストレスからくる腹痛からも解放されている。

今更態度だけ悪い美女と美少女から何を言われようとも、全てご褒美のようなものだ。


「じゃあ結局爆弾って何?」

「小娘。こんな人外の言葉を真に受けていると真人間になれないぞ」

「それって体験談っ!?」


余計な一言の途中でマスターから膝の裏を蹴り上げられた、青い血の族長で一流企業の社長でもある青頭千里。

膝から崩れ落ちて、床に四つん這いになった後起き上がろうとして神崎伊予が背中に小さく愛らしく座ってくる。

まるで人形が乗ったかのような軽さだが、青頭千里はまるで子供と遊ぶ手段の一つ、おうまさん、状態である。


「そうね。マスターさんの言う通り。私今度からこんな人の話を真に受けないことにする」

「理解が早くて助かる。小娘、気に入った。私はお前達の作戦に全力で協力してやろう。青い血の二番に関しては借りもあるしな」

「ありがとうございます。ああ、そういえば前から相談したいことがあったんですけど、先生との子供を作るためにロボットに生殖機能ってつけられますか?」

「精子の選定さえしてくれるなら楽勝だ。任せろ、すごく面白そうなことになりそうだ」


淡々と盛り上がる女の会話はどこか恐ろしく、そして青頭千里は椅子として姿勢を一時間保ち続けた。

ちなみに精子は優秀な男性が欲しいという神崎伊予の希望から、おそらくは扇動美鈴辺りが頭脳の面として申し分ないとマスターが太鼓判を押す。

ただしまだ精通がやってきてない上に神崎伊予の体も準備ができてないため、数年待てとも助言する。


そして青い空の下で海林厚樹が、雪降る北エリアで扇動美鈴が、共に悪寒を感じたのきっと偶然ではないだろう。


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