2/3
道端に落ちていた石(中編)
そんな映像を、会社員の男性は石に触れて見てしまったのだ。
1週間程毎日石に触って見てきたが、流石に怖さが増した。
昨日、何かの体の中みたいな映像が映った。
もしかして……
「ぉえ」
吐き気が襲ってきた。
道端なので吐くわけにはいかなく、無理矢理吐くものだった物を飲み込んだ。
男は蹲る。
この石は、どうやって出てきたのだろうか。
どうやって少年の記憶を見たのか。
どうやって会社員の男性に見せたのか。
それを考えると、怖くなってしまう。
腰を抜かしてしまったのだ。
少ししてから、男は急いでその場所を離れた。
それからは会社員の男性は、そこを通るのを辞めた。
会社員の男性には、その石がどうなっているのか、今は何処にあるのか知らない。
知りたくもない。
もしかしたら、研究所等に出せば面白くもなりそうという考えも浮かんで来たが、彼処に行って石を触ると意識すれば、足がすくんでしまって行けなかった。
会社員の男性は完全に、恐怖に支配されてしまったのだ…。




