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幼馴染は二人とも愛が重いです!  作者: 河井こまち
一章 高校1年生一学期
17/23

第十七話 遊園地デート?④

お昼を食べ終わってレストランを出た2人は次の乗り物へ向かった。

午前は、ジェットコースターばっかだったので、午後はメリーゴーランドや観覧車なんかに乗るつもりだ。


「雫。次は何乗りたい?」

「う〜ん。私はメリーゴーランドに乗りたいな」

「わかった。じゃあ行こう」

「うん」


そういうことで2人はメリーゴーランドにやってきた。

2人は列に並び、係員に誘導されるのを待つ。

しばらくすると係員が案内してくれて2人は馬に乗る。

今回は、隣同士に乗ることになった。

しばらくすると動き出し、馬が揺れる。


「ねえ奏汰君。楽しいね」

「うん。楽しいね」

「こうやってメリーゴーランドに乗るのも久々だな〜」

「雫はメリーゴーランド好きだったもんな。よく乗ってたな」

「!!そんなことも覚えてくれてたの?」

「当たり前だろ。なんだって幼馴染だし」


そう雫はメリーゴーランドが好きなのだ。

前に来たときは俺や雫の父さんと一緒に5回乗った記憶がある。

まあ、好きな子の好きなものなんて忘れるはずがないし、5回乗ったのも記憶に残っている。

だから”幼馴染だから”なんて照れ隠しだ。


「嬉しい!さすが奏汰君だね」

「あ、ありがとう」


ヤバい。

今のセリフ相当胸に刺さる。

可愛すぎるだろ。

マジで反則だよそのセリフと笑顔。

あーヤバい。

可愛い、可愛い、可愛すぎる、もう大好き。


そんなことを考えているうちに終了してメリーゴーランドが止まる。

降りた後は次に行く場所を考えた。


「雫。次はどこに行きたい?」

「え、てか奏汰君の行きたい所行ってなくない?私ばっかで申し訳ないよ」

「良いの。俺は別にすごく行きたいところはないし、元々雫が来たがったんだから雫の行きたいところに行って思いっきいり楽しいみたいな。’あと雫の行きたいところが俺の行きたい所で、雫と一緒にいるだけで俺は満足だから’」

「うん?最後の方何か言った?」

「うんうん。なんでもない」

「そう?じゃあわかった。私は次はね・・・あっあれ。あのスカイシップに乗りたい」

「わかった。じゃあ行こう」

「うん」


そう言って次はスカイシップに向かって歩き出した。

スカイシップに着くとすぐに乗れたので乗る。

スカイシップは平坦なレールを周回して空の旅を楽しむものだった。

2人で景色を見たり、話したりして楽しんだ。


スカイシップを乗り終えた後は、俺が頼んでお化け屋敷に行くことになった。

実は雫はお化けは苦手である。

だから乗り気ではなかったけど、俺の頼みって言うこともあって渋々承知してくれた。

そういうことで俺達はお化け屋敷にやってきた。

ふと隣を見ると雫は少し、いやだいぶ怖がっていた。


「ごめん。やっぱ怖いよね。無理せずにやめようか?」

「いいや行って。せっかく奏汰君が行きたいって言ったんだから行こう。私のことは気にしないで」

「そう?でもやっぱり不安だからさ、手繋がない?それなら隣に人がいるって分かるし、少しは楽になると思うんだけど」

「うん、そうする。」


そう言って雫と手を繋いでお化け屋敷に入る。


「大丈夫。雫は俺が守るから。ね?」

「う、うん。頼んだよ奏汰君。私を一人にしないでね」


そうやり取りをしながら奥に進む。

雫に頼まれたからには俺は本気でやるぞ。

そう考えながら歩いていると、


「きゃっ」

「どうした?」

「おっ、お化け」


そこには確かにお化けがいた。

「大丈夫、大丈夫。怖くないよ。俺が隣にいるからね」


そう雫に声を掛けながら更に奥に進む。

お化けが出るたびに雫は驚き・怖がっていたけど、俺のが隣にいる安心もあってかわからないけどなんとか出口付近まで来た。

出口までもう少しなので、雫が少し怯えなくなっていた時に最後のお化けが現れる。


「きゃ、きゃー」

「どっ、どうした?」

「おっ、お化けが、お化けが出たよ〜怖いよ」


そう言って俺に抱きついてくる。

俺はお化けへの恐怖心より別のことでいっぱいいっぱいだった。


(余程怖かったんだな。雫はよく頑張ったな〜。それにしても腕に当たっていますよ?何とは言わないけどね?あの、俺が保たないのですが・・・・・・うん。何かとは言わないがね?当たってますよ?もしかしてわざとですか?)


そんなことを考えながらお化け屋敷を出る。


「こ、怖かった」

「雫。良く頑張ったな」

「なんか子供扱いしているような?」

「してないしてない」

「そう?次はね、そうだな・・・あっ、クレープ食べたい」

「クレープ?いいぞ行こうか」


そう言って一番近いクレープを売っている売店まで歩き始めた。

雫はお化け屋敷やジェットコースターなど怖がっていたものも多かったけど、楽しんでくれていて何よりだった。

そう思っていると、売店についた。


「私はね、そうだな〜いちごにしよう。奏汰君は何が良い?」

「俺は、抹茶が良いな」

「わかった。そしてここは私が払うから」

「えっいいよ別に」

「私が払いたいの。今日は私のために色々としてくれたからそのお礼として受け取ってね?」

「う、ん。わっ、わかった」


雫からそんな上目遣いで見られたらすごくドキドキするし、お礼をくれるのは嬉しいので素直に了承する。

でもドキドキして上手く返せなかった。

だってさ、好きな子から上目遣いで「今日のお礼として受け取って?」なんて言われたらイチコロじゃないか?

なんて考えてるうちに雫が戻ってきた。


「はいどうぞ奏汰君」

「ありがとう。じゃあお言葉に甘えて、いただきます」

「それじゃあ私もいただきます」


そう言って2人で並んでクレープを食べる。

雫から受け取った抹茶のクレープだが、苦いはずが甘く感じた。


「美味しい!」

「そうだな。美味しいよ」

「ねえ、私のもあげるから奏汰君のも一口頂戴?」

「えっ、良いけど」

「やった!じゃあ遠慮なく」


そう言って雫は俺のクレープを一口噛じる。


「うん美味しい!それじゃあ私のもどうぞ」

「あっ、ありがとう。それじゃあいただきます」


そう言って、雫のを一口噛じる。

あっ、甘い。

いつものより何倍も甘く感じた。


「どう?美味しい」

「うん美味しいよ」


そう言ってからまた食べ進める。

しかし俺は内心平然を保てなかった。


(いや、雫は普通に間接キスしにきてるじゃん。というかまたしちゃったじゃん)


そう雫はさらっと間接キスを仕掛けてきたのである。

チラッと隣の雫を見ると、雫も流石に恥ずかしかったのか耳が少し赤い。


(ちくしょう。可愛すぎだろ。)


そう思いながらなんとかクレープを食べきった。


クレープを食べ終わるとそろそろ良い時間だった。

帰りも2時間かかるのでそろそろ最後に乗って帰るべきだ。


「次で最後にするけど何が良い?」

「じゃあ最後は観覧車に乗りたい」


ということで、雫の要望通り観覧車に乗ることになった。

観覧車に着くとすぐに乗れたので乗り込む。

扉が閉まるとゆっくりと上昇を始める。

するとキレイな夕日が見えてくる。


「わーキレイ!」

「そうだな」


この時俺は一つ思ってしまった。


(夕日を見ている雫も可愛いし、夕日よりキレイだな)


しかしこの事は雫本人には伝えなかった。

これはいつか大切なときのために取っておこう。

そう心に決めた。


「今日はありがとね。私のわがままに付き合ってもらって」

「全然大丈夫。なんなら雫と出かけるのは楽しいからわがままなんて思ってないよ」

「ふふ嬉しいな。それじゃあまたこうやって遊ぼうね」

「うん。また遊ぼうな」

「約束だよ」

「うん。約束」


そんな約束を交わす。

雫とは今後も関わっていくしそんな約束をしなくても遊ぶと思う。

でも、この約束は遠い未来に生きる。そんな気がした。

そんな会話をしているうちにあっという間に一周回って戻って来る。

2人で観覧車から降りる。


「それじゃあ帰ろうか」

「うん。帰ろう」


そう言って帰路についた。


2時間後。

2人は自分達の家の前に着いた。

帰りは雫が疲れて寝てしまったので起こさずにそっとしておいた。


「改めて今日はありがとね」

「いいえ。こちらこそありがとう」

「じゃあまた今度ね」

「うんじゃあね」


そう言って俺は自分の家の玄関に向かう。


「待って」

「うん?雫、どうかした?」


雫に呼び止められて止まる。

雫は俺に近づきながら言った


「ちょっと目閉じて」

「えっ?良いけど何で?」


そう言って目を閉じる。

すると、


「チュッ」

「!!」

「大好きだよ。おやすみ」

「!!」


目を開けると、顔を赤く染めた雫が立っていた。


「じゃあね」

「あっ、ああ」


そう言って雫は家に入っていった。


今の感触、確かに雫は俺にキスをした。

しかも今のは頬じゃなくて唇に。

そして最後の大好きだよって・・・


「えっ?あっ?えっ?」


俺自身戸惑いを隠せない。

とりあえず熱を一旦冷まして家に入ってから考えよう。

そう思って深呼吸をしてから家に入った。

甘いです。ちょっと砂糖入れすぎちゃったかな?

今回で少し先に踏み出した2人。

今後はどうなるのか注目です。

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