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そうやって傷ついたこともこいつら天志は気づいていないだろうし、想像も及ばないことなんだろうな。

この作品はプリンセスヒーローものです。




「この作品、好きだなあ」「気に入ったから応援したい!」「もっと読みたいから頑張れ!」とかちょっとでも好きだと思ったら、ブックマーク、いいね、評価、感想をお願いします。




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「代わりに拷問を受けろですって?何でそんなことしなければいけないのよ!」


「だから交換条件だと言っただろう。話を聞いているか、ピースウォーカー?ただでは無理だ」


何としてでもルルのことを助けてあげたかった。


ルルのおかげで助かったことはたくさんあるし、強くなることもできた。



今やただの知り合いというだけではなくなっている。


でも拷問を受けるなんて絶対に嫌だ。


「無理よ、そんなものは無理!」


「いいか、ピースウォーカー。私は貴様のことが嫌いじゃないから教えてやるがな、貴様は全ての元凶なんだぞ?」


「元凶?」


「そうだ、全ての元凶だ。貴様が来なければ失われずに済んだ命というものがあるんだ。苦労する必要がなかった天志というものがいるんだ。責任を感じていないのか?」


そう言われるとなんだか責任があるような気がしてきた。


「まともな気質を持っていれば罪悪感でいっぱいになるはずだ。そういった心がないのか、貴様には?ピースウォーカー」


ハイパーマンにこういう風に言われて胸がチクチクした。


もしかして本当にうかがここに来たのが全て悪いのだろうか?


もしそうなら、何か償う方法があれば償いたい。


拷問を受けるのは嫌だけど。


でもしょうがないことなのだろうか?


あの時、ルルやゴスペルと出会わなければこんなことにはならなかった?


ゴスペルは生きていて、ルルもピンピンしていたのだろうか?


ミッションもルルの父上も、変わらず元気にやれていた?


だとしたらハイパーマンの言う通りじゃないか?


拷問を受けるべき存在なのだろうか?


そんなことを本気で考えていた。


眉間にしわを寄せながら深刻に考えていた。


そうか、そうだったのか。


ハイパーマンに言われるまで気づかなかった。


確かにそういった部分があるかもしれない。


「どうするんだ、ピースウォーカー?ルルの代わりに拷問を受けるのか、受けないのか?はっきりするんだ。まあ自分が全ての元凶だという自覚があれば、答えは決まっているだろうがな。どうするんだ、ピースウォーカー?早く決めろ!」


「そうだそうだ!早く決めるんだ!」


ルルを目がけて一緒に急降下した天志が、そうやって急かしてくる。


「そうやって黙っているって言うんだったら、ルル様のことを拷問するぞ、ピースウォーカー!黙っていればこの問題がうやむやになると思ったら大間違いだ!さあどうするんだ?」


「ルル様を解放したかったら拷問を受けるしかないぞ!拷問を受けるのか受けないのかどっちにするんだ?さっさと決めるんだ!」


かなり高圧的な態度で、そういった声を聞いているだけでイライラしてくる。


なんて性格が悪いんだろう?


しかも嘘つきだ。


何と言うか、うかが追い詰められていくのを楽しんでいるような気がする。


子供が虫をいじめているような感覚だろうか?


なんだかこうやってやり取りをしているのは疲れた。


「分かったわよ」


「なんだって?聞こえないぞ、ピースウォーカー!もっとはっきり言うんだ!全員に聞こえるような声で!」


「相変わらず人を追い詰めるのが好きね。分かったわよ、ルルの代わりに拷問を受けてやるわよ。そうすれば解放してくれるんでしょ?」


「ようやく首を縦に振ったか、ピースウォーカー!」


「もうこうするしかないじゃない!ハイパーマン、あんたの部下も急かしてくるしね」


そう言うとハイパーマンはニヤッと笑った。


不敵な笑みだった。


それは不快な気分になるような笑顔で、そのおかげでようやくまともな考えを取り戻すことができたのだった。


「ちょっと待ちなさいよ、ハイパーマン!」


「なんだ、ピースウォーカー?気でも変わったか?」


「いや変わってないわ」


「だったらなんだ?」


「拷問をルルの代わりに受けるという要求は呑んであげるわ。ただしあんたたち嘘つきよね?ハイパーマンもそうだし、その部下の下っ端たちもさっき嘘をついてきた。だからあんたたちのことがどうにも信用できないわ」


「だったらどうするつもりだ?私が嘘つきでこいつらも嘘つきだったとして、だから何だというのだ、ピースウォーカー?貴様にできることがあるというのか?」


ものすごく高圧的な態度でハイパーマンが話しかけてくる。


腰に手を当てて、何かか弱い存在に説教でもしてくるような態度だ。


ハイパーマンは本当かどうか分からないけれど、うかのことが嫌いじゃないらしい。


だけどそれでもやっぱり天志は天志だ。


ピースウォーカーだなんだと言って見下してくる精神性は他の天志と変わらないということだ。


こういった何気ない態度からでも見下しているのかよく分かるから、本当に嫌になる。


そうやって傷ついたこともこいつら天志は気づいていないだろうし、想像も及ばないことなんだろうな。


「交換条件は呑んであげてもいいわ。ただし、今ここでルルのことを解放しなさい!また嘘をつくかもしれないからね」


「お前が主導権を握るな、ピースウォーカー!」


周りにいる天志が文句を言ってきたけど、それは無視した。


「今ここで解放しなさい!さもなくば全力の攻撃をあんたに浴びせてやるわ!ピースウォーカーだからと言って舐めないでね!あんた達はうかのこと舐めているから分からないかもしれないけれど、これでもいろんな修羅場をくぐり抜けてきたんだから!これくらいで動じるようなうかじゃないからよろしくね」



しかしこういう風に強気に出てみたはいいものの、毎回後悔する。



あまり強い言い方をしない方が良かったかな?








この作品はプリンセスヒーローものです。




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